人間をざっくり分けると、2つに分かれます。
伸びる人と伸びない人
同じ会社に就職しても、どんどん昇進していく人もいれば、いつまでも伸び悩む人もいます。
ラーメン屋を開業しても、2・3年で大繁盛する店もあれば、2・3年で廃業に追い込まれる店もあります。
同時期にYouTubeをはじめても、ファンをどんどん増やす人もいれば、何年やっても伸び悩む人もいます。
伸びる人と伸びない人とでは、人生大違い。
では、この両者、いったい何が違うのか?
実は、伸びる人のほとんどは、普通の人とは違う「独特の考え方」をしているんです。
その考え方をつづけることで、実力をグングン伸ばしていく。
というわけで今回は、伸びる人の頭の使い方を厳選して2つご紹介させていただきます。
伸びる人の頭の使い方さえ身に付ければ、どこまでも自分を伸ばしていけます。
どんな仕事、どんな業種でも、一流のプロになることができます。
あなたの中に眠っている才能が目覚めるときが、きっと来ると思いますよ。
伸びる人の頭の使い方①
伸びる人の頭の使い方、その1つ目はこちら↓
常に「儲けたい!」と思っている
いきなりですが、ここ、めちゃくちゃ重要なポイントです。
「お金の話が苦手」という方も少なくないので、お金の話はあまりしたくないのですが、今回はします。
「儲けたい!」とか「もっと稼ぎたい!」という気持ちは、自分を成長させるのに不可欠な要素。
なぜかといえば…
「儲けたい!」という気持ちは、人間にとって最大のモチベーションになるからです。
「わたし、趣味で陶芸をやっています」という人は…
3年5年と続けていても、なかなか素人の領域を越えられません。
一方、「おれは一流の陶芸家になるんだ!高くで器を買ってもらうんだ」と思っている人は…
1年もすれば、立派な作品を作れるようになったりするんです。
なぜ、「儲けたい!」と思っている人は、成長が早いのか?
「研究」するからです。
「こんな器では売れない」
「あの綺麗な色合いは、どうやって出すのだろう?」
「一流の陶芸家は、どうやって作ってるんだろう?」
「消費者は今、どんな器を求めているんだろう?」
こんなふうに、「儲けたい!」と思っている人は、研究が止まらなくなる。
奥さんに「ごはん、冷めるわよ」と言われても…
「あと、ちょっと!」と努力が止まらなくなる。
だから、急成長できる。
イチローも松坂大輔も、小学生の頃から「自分は一流のプロになるんだ。高い年俸をもらうんだ」と思っていたから、努力と研究を重ねて、あそこまで成長できた。
エジソンもビルゲイツも二宮金次郎も、最初は「儲けたい!」という気持ちからスタートしています。
もしも、日本のプロ野球の年俸が「一律300万円」だったら、世界に通用する選手は、おそらく出てこなかったはずです。
なぜかといえば、「儲けたい!」という気持ちが心の根底になければ、努力と研究をつづけることが難しいからです。
これは、どんな職種でも同じ。
どんな職種でも「もっと稼ぎたい!」という人が伸びる
たとえば、分かりやすいところで、パン屋さん。
「ボチボチ食べていければいい」と思ってパン屋をはじめる人と、
「日本一のパン職人になるんだ!ガッツリ稼いで、あこがれのオープンカーに乗るんだ!」と思ってパン屋をはじめる人。
「ガッツリ稼ぐんだ!」と思っている人は、「パンの味」を研究するのはもちろん…
休みの日には、よその人気店に足を運んで、陳列の仕方・ポップの書き方・挨拶や笑顔、ユニフォーム、掃除の仕方など、優れたものを見つけたら、とっととマネをする。
「従業員に笑顔でイキイキ働いてもらうには、どうしたらいいのだろう?」と、本も読んで研究する。
そうこうしているうちに、お客さんがだんだん増えてくる。
すると、パン作りがますます楽しくなる。もっと成長したくなる。
で、最終的には、夢のオープンカーに乗ることができる。
一方、「ボチボチ食べていければいい」と思っている人も、一生懸命仕事をするにはするのですが、「研究しよう」という気持ちは出てこない。
研究しないから成長しない。成長しないから現状維持…
かと思えば、そうは問屋が卸さない。
人気店に少しずつお客をとられて、やがて廃業ということになってしまうわけです。
「どうしたらもっと売れる?」を考え続けた人
ジャパネット高田の創業者・高田明さんが書いた「伝えることから始めよう」によると…
高田さんは、37歳までお父さんが経営する写真館のお手伝いをしていたそうです。
修学旅行の写真をとったり、旅館の宴会で写真をとったり、いわゆる普通のカメラマン。
ただ、高田さんには、普通のカメラマンと違う点が1つだけありました。
それは…
「どうしたらもっと売れるか?」を常に考えていたこと。
「そっぽを向いている写真より、カメラ目線のほうがよく売れるな。じゃあ、シャッター切るまえに大きい声を出そう」
「一人の写真より、大勢写ったの写真のほうがよく売れるな。じゃあ、一人の写真よりグループ写真をとろう」
「アルバムをつくったら、もっと売れるんじゃない?」
37歳で独立してからも…
「カメラが売れるなら、ビデオカメラも売れるんじゃない?」
「ビデオカメラが売れるなら、カラオケセットも売れるんじゃない?」
「一度、ラジオショッピングをやってみよう!」
テレビショッピングを始めてからも…
「どう説明したら、もっと売れるだろう?」
「どんなカメラアングルだと、もっと売れるだろう?」
このように、「どうしたらもっと売れるか?」を常に考え、少しずつ少しずつ成長させていくうちに、気づいたら今のジャパネットたかたにまで成長した。
北の町から南の町まで、素敵な夢を届けることができるようになった、というわけです。
最近では、街の写真館がどんどん少なくなっていますが…
「もっと儲けたい!」という気持ちがあるか無いかで、成長がぜんぜん違ってきちゃうんですね。
これは、商売だけでなく、会社員でも同じ。
「設計事務所で一生懸命働いています」という人よりも、
「自分は一級建築士になるんだ。いつか独立してガッツリ儲けるんだ!」と思っている人のほうが、遥かに早く成長する。
YouTubeでも、「副業だから月に5万も稼げれば御の字だ」と思っている人より、
「どうせやるなら月100万円だ!」と思っている人のほうが、早く、そして大きく成長するものなんですね。
最初に「儲けたい!という気持ちは、自分を成長させるのに不可欠な要素。人間にとって最大のモチベーションになる」と言いましたが、その理由をお分かりいただけたのではないでしょうか。
「儲けたい!」だけでは駄目
ただ、問題はここからなんです!
「儲けたい!という気持ちが、努力と研究を生み、グングン成長できることは分かりました。
でも、自分がそんなに成長できるなんて思えないんです。
『どうせ無理』『やっても無駄』とか思っちゃうんです」
そうなんです!
先ほど、「儲けたい!という気持ちがあれば、急成長できる」といいましたが…
「どうせ無理」「やっても無駄」など、自分の未来を疑う気持ちが少しでもあると、人は成長できなくなるんです。
なぜか?といえば…
脳がやる気を失うから
「どうせ無理」という気持ちがあると、脳は本来の力の30%とか40%しか発揮てしてくれない。
だから、成長がにぶってしまう。努力がつづかない。
自分の未来を信じると、急成長できる
それとは反対に、「やればできる!」「努力すればきっと叶う」と自分の未来を信じている人は、脳が100%のチカラを発揮してくれます。
だから、急激に成長できる。
著名な心理学者アルバート・バンデューラは、こう言います。
成功できるかどうかのもっとも信頼できる指標は、その人が心から『成功できる』と信じているかどうかにある
ロシアの作家ゴーリキーの場合は、こうです。
才能とは、自分の力を信じることである
つまり、大きく成長するには、「やればできる!」という気持ちが必須。
では、「どうせ無理」という疑いの気持ちを払拭するには、どうしたらいいのか?
それが、2つ目の話につながるんです。
伸びる人の頭の使い方②
というわけで、伸びる人の頭の使い方の2つ目は、こちら↓
言葉で自己暗示をかける
これは、とっても分かりやすいお話があるので、ご紹介させてください。
日本電産は、東証一部上場の超優良企業。
技術大国日本の中でも、群を抜いて高い技術力をもっています。
ところが日本電産の歴史はまだ浅いくて、創業は1973年。
京都の桂川沿いにある、わずか30坪のプレハブ小屋を借りて開業。
社員は、社長も含めて4人。
社長の永守(ながもり)さんは、あちこちまわって営業するのですが、なかなか仕事をもらえません。
やっと受注できた仕事は、無理難題ばかり。
社員たちは、そろって「絶対無理だ」「不可能です」と言う。
そこで永守さんは、こう言います。
「いまから『出来ます』と100回言おう」
「出来ます、出来ます、出来ます…」
「どうや?」
「いや出来ません」
「じゃあ、1000回言ってみよう!」
「出来ます、出来ます、出来ます…」
「なんだか、できる気がしてきました」
そういう気分になったら、一気に作業にとりかかる。
すると、ビックリするほどハイレベルの製品に仕上がりました。
これを繰りかえすことで、日本電産の技術力を蓄積していったそうです。
社長の永守さんは、のちにこう言います。
『とても無理だ』『不可能だ』と思って仕事をしていたら、日本電産はとっくに倒産していたと思います
先ほどお伝えしましたように、「やればできる!」という気分になれば、脳が100%の力を発揮してくれる。
で、そういう気分になる最も簡単な方法が「言葉による自己暗示」なんですね。
水泳の北島康介さんは、こんなことを語っています。
「勝つ、勝てる、負けるはずがない」。暗示をかけるようにそう思い続け、口に出し続けると、それが自信に変わっていった
元F1ドライバーの片山右京さんの場合は、こうです。
「できる、やれる、絶対あきらめない」と自分に30分も言い聞かせていると自信が生まれる
伸びる人は、みんなやっているんですね!
自己暗示で「やればできる!」という気分にして、脳の力を100%引き出すという方法を。
言葉のチカラを体感しよう!
ここでちょっと、お読みのみなさんに実験をしてもらいたいんです。
言葉のチカラを体感できる実験。
「わたしには、輝かしい未来が約束されています」
これを、口に出して言ってみてください。1回でも2回でもいいです。
どうでしょう?
ちょっとだけ「いい気分」になったのではないでしょうか。
なぜ、いい気分になったのか?というと…
前よりもちょっとだけ、自分の未来を信じられるようになったから。
この「いい気分」のときに、脳は大きな能力を発揮してくれます。
では、もう1つ。
「わたしの未来は闇に包まれている」
これも、口に出して言ってみてください。
どうでしょう?
どんよりとした「嫌な気分」になりますよね。
なぜ、嫌な気分になったのか?というと…
前よりもちょっとだけ、自分の未来を信じられなくなったから。
この「嫌な気分」のときは、脳が30%とか40%の力しか出してくれない。
これを「拡張・形成理論」というのですが、難しい話は抜きにして…
とにもかくにも、「できる!」「絶対うまくいく!」などのポジティブな言葉を連呼して、「どうせ無理」という疑いの気持ちを払拭することが、大きく成長するためには必須ということですね。
一流のプロは、言葉を使いこなしている
Hondaの創業者本田宗一郎さんは、まだ静岡の小さな町工場だったときから、ミカン箱の上で「おれは世界のホンダになる」と、しょっちゅう叫んでいたそうです。
ソフトバンクの孫正義さんも、雑居ビルの一室を借りて会社はじめたころから、「売上を一兆・二兆と豆腐屋のように数えられるようになる」と、しょっちゅう言っていたそうです。
言葉のチカラは、強力です。
強力ですが、その力を使いこなしている人は、ほんのわずか。
ほんのわずかだから、社会で成功する人も、ほんのわずかなのかもしれませんね。
ぼくも、やっています
あと最後に、ぼく自身の話でとても恐縮ですが…
ぼくがYouTubeを始めるとき、「せっかくやるなら、しっかり儲けよう」ということで、5年後にチャンネル登録者10万人という大きな目標を掲げました。
でも、心の隅っこで「ホントにできるかな?」「たぶん無理だろう」と弱気になっている自分がいたんです。
「これじゃ、いけない!」ということで、言葉のチカラを利用しました。
「一流のプロになる、一流のプロになる…」
お風呂に入っているときも、車の運転をしているときも、暇があれば「一流のプロになる」と繰りかえし言いつづけました。
すると不思議なもので、本当に「一流のプロ」になれる気がしてくる…
だけでなく、「もっと頑張りたい!」という気持ちになったんです。
「一流のユーチューバーは、他の人と何が違うんだろう?」
「アニメーションは、どうやって作るのだろう?」
「もっともっと本を読もう」
集中しすぎて、気づいたら深夜なんてことも、しょっちゅうありました。
気がつけば、ありがたいことに、YouTubeをはじめて10カ月後にチャンネル登録者10万人を達成。
自分でもビックリなのですが、ここまで急激に成長できたのも、「一流のプロになる」という言葉のおかげ。
日本電産の永守さんの言葉を借りれば、こうなります。
『一流のプロになる』と自己暗示をかけていなければ、ラッキーはとっくにYouTubeをやめていたと思います
まとめ
自分を急成長させるのに必要なものは…
「儲けたい!」という気持ちと「やればできる!」という気持ち。
「儲けたい!」「もっと稼ぎたい!」という気持ちがあれば、努力と研究が止まらなくなります。
モチベーションが、ずっーと続きます。
「できる!」「絶対うまくいく!」「一流になる」などの言葉を連呼することで、「やればできる!」という気持ちになります。
脳が100%の力を発揮してくれます。
どちらも、1円の元手もかかりませんが、無限の価値を生み出してくれます。
技術や能力も、あとから勝手についてきます。
どちらも、その気になれば簡単にできることですからね。
ぜひ、この2つをフル活用して、自分史上最高の自分をゲットしてくださいね。
以上、「伸びる人」「稼げる人」の頭の使い方・2選でした。
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