コミュニケーション力の高い人と低い人。
どちらのほうがお得か?
これは言うまでもないですよね。
コミュニケーション力が高いというだけで、人生めちゃくちゃ得をします。
というのは、幸福度を上げるもっとも重要な要素は…
お金や時間の余裕ではなく、良好な人間関係ということが膨大な研究でわかっています。
もっとも健康にいいことも…
運動や健康的な食事ではなく、良好な人間関係。
良好な人間関係で、最大15年も寿命がのびると言われています。
さらに、仕事の成功に欠かせない要素も…
IQや技術ではなく、良好な人間関係。
仕事で成功するかどうかの85%は、人間関係で決まると言われています。
このように、コミュニケーション力が高いというだけで、幸福も健康も仕事の成功も手に入る。
人生のあらゆる面で得をするんですね。
コミュニケーション力の高い人と低い人・決定的な違い
では、コミュニケーション力の高い人と低い人。
いったい何が違うのか?
実は、1つだけ決定的な違いがあるんです。
それは…
人間に対する安心感
心理学では、「人間に対する安心感」のことを基本的信頼感といいます。
心の深いところで「人間に対して安心感」をもっている人は…
・素の自分のままで、気兼ねなく人と会話できます
・初対面であっても、世代の違う人であっても、あまり緊張しません
・人と話せば話すほど、元気になります
その結果、会話の量が増え、自然とコミュニケーション力が鍛えられていきます。
それとは反対に、「人間に対して不安感」をもっている人は…
・素の自分を出せないので、話せば話すほど疲れます
・疲れるから、他人を避けるようになります
その結果、会話の量が減り、コミュニケーション力がおとろえていきます。
お分かりいただけたと思いますが…
コミュニケーション力を高めるのに最も大切なことは、人間に対する安心感。
結局は、心の問題なんですね。
「人間に対する安心感」を育てるには?
では、人間に対する安心感を育てるには、どうしたらいいのか?
心理学でよく言われているのは、乳幼児期にたっぷりの愛情を注いでもらうこと。
これは、盲導犬をみると分かりやすいのですが…
盲導犬になる子犬は、1歳になるまでの間、愛情たっぷりの家族にあずけられ、育てられます。
そうすることで、人間に対する安心感がはぐくまれ、トレーナーや新しい飼い主とも深い信頼関係を築くことができます。
人混みに行っても、初対面の人に話しかけられても、落ち着いていられます。
愛情をたっぷり注いでもらうことで…
人間に対して「こたつのような安心感」を持つようになるのですね。
人間も同じで、乳幼児期に、周りの大人たちからたっぷりの愛情を注いでもらうことで、人間に対する安心感がはぐくまれます。
「ありのままの自分を、あたたかく受け入れてくれるんだ」と。
その結果、素の自分のまま、どんな人とも気兼ねなく会話できるようになるというわけです。
だけど、赤ちゃんからやり直す訳にはいかない…
とは言っても、すでに大人になってしまった私たちが、もう一度赤ちゃんに戻って、愛情をたっぷり注いでもらうわけにはいかないですよね。
さぁ、困りました。
なにか別の方法はないのでしょうか?
実は、いい方法があるんです!
3つあるんです。
というわけで、ここからは…
「人間に対する安心感(基本的信頼感)」を育てる方法を、厳選して3つご紹介させていただきます。
前置きが長くなってしまいましたが…
この3つを実践することで、人間に対する安心感が高まり、自然とコミュニケーション量が増えていきます。
コミュニケーション量が増えれば、自然とコミュニケーション力が磨かれると同時に、良好な人間関係も広がっていきます。
その結果、「幸福度アップ」「健康アップ」「仕事の成功」など、人生でいっぱい得をします。
人間に対する安心感が高まれば、それだけで生きるのも楽になりますからね。
人生が劇的に好転すると思いますよ。
人間に対する安心感を育てる方法①
人間に対する安心感を育てる方法の、まず1つ目はこちら↓
「信頼の練習」をする
実は、人間を信頼できるようになる練習があるんです。
やり方は簡単で…
まずは2人一組になって、一列に並びます。
間隔は70センチくらい。
前にいる人は、タイタニックのように手を広げて、目をつむります。
で、そのまま後ろの人に倒れかかる。
後ろの人は、両腕でしっかりと受け止めてあげます。
受け止めてもらった人は、「ちゃんと自分を受け止めてくれた」という安心感と感謝の気持ちで、思わず笑ってしまうはずです。
このときに、人間に対する安心感が高まります。
でも実際にやってみると、多くの人は、後ろに一歩 足が出てしまう。
なぜ、無意識に足がでてしまうのか?というと…
頭では「絶対に大丈夫!」とわかっていても、潜在意識が「もしかしたら受け止めてくれないかも…」と疑っているから。
これこそが、人間に対する不安感。
でも、大丈夫です。
「信頼の練習」を繰りかえせば、人間に対する安心感が高まってきて、足が出なくなります。
「信頼の練習」のコツ
「信頼の練習」のコツは、いろんな人に受け止めてもらうこと。
家族同士・友だち同士・会社の同僚など、いろんな人に受け止めてもらえば、人間に対する安心感が急速に高まります。
さらに、お互いの絆も深まるので、一石二鳥。
「信頼の練習」は時間もかからないし、何よりやってて楽しいですからね。
ぜひとも試してみてください。
人間に対する安心感が高まっていくのを実感できると思いますよ。
人間に対する安心感を育てる方法②
人間に対する安心感を育てる方法の2つ目は、こちら↓
「両親からしてもらったこと」と「両親にしてあげたこと」を思い出す
これもやり方は簡単ですが、できれば紙を2枚用意すると、やりやすいです。
まず1枚目には、「両親からしてもらったこと」を思い付くだけ書いていく。
・離乳食を食べさせてくれた
・オムツを変えてくれた
・抱っこしてくれた
・絵本を読んでくれた
・誕生日を祝ってくれた
・洗濯してくれた
・アイロンもかけてくれた
・お弁当を作ってくれた
・運動会で応援してくれた
・病気のときは、つきっきりで看病してくれた
・学費、給食費、服、靴、おもちゃも、お父さんが一生懸命働いてくれたおかげ
・キャッチボールもしてくれた
・将棋も教えてくれた
・釣りに連れていってくれた
・プロ野球観戦に連れていってくれた
こうやって、両親からしてもらったことを書き出していくと、紙が真っ黒になっても書ききれないくらい、たくさん出てくると思います。
2枚目には、「両親にしてあげたこと」を思い付くだけ書いていく。
・肩たたきをしてあげた
・ゴミ捨てを手伝った
・誕生日に、学校で書いた似顔絵をプレゼントした
など。
書き終わったら、2枚を見比べてみる。
すると、これまでどれだけ愛されて育ってきたか。どれだけ多くの愛情をそそいでもらったか。
その事実に気づけるはずです。
ここで、冒頭の話を思い出してください。
家族からたっぷりの愛情を注いでもらうことで、「ありのままの自分を受け入れてもらえるんだ」という感情が芽生え、人間に対する安心感がはぐくまれる。
そうお伝えしましたが、このワークでも、まったく同じことが起こります。
親からたっぷりの愛情を注いでもらった事実を思い出すことで、「自分は、ありのままを受け入れてもらえる価値ある存在なんだ」という感情が芽生え、人間に対する安心感がはぐくまれる、ということですね。
人間は誰でも、愛される価値がある
人間は誰でも、愛される価値があります。
「そんなきれい事、信じられないよ」という方もみえるかもしれませんが、これは真実です。
東日本大震災のときのことを思い出してください。
多くの方々が、災害ボランティアとして被災地に駆けつけました。
日本中からも、世界中からも、支援の手が差しのべられました。
どうして私たちは、顔も名前も知らない人たちを「何とかして助けたい!」という気持ちに駆られるのでしょうか?
その理由は…
人間は誰でも、愛される価値があるからです。
私たち人間は、誰もが無条件に愛される価値をもっています。
誰もが、世界に二人といない貴重で素晴らしい存在。世界遺産です。
ところが、忙しい生活に振り回されていると、自分の価値をすっかり忘れてしまう。
で、そんなときに役立つのが、今回ご紹介しましたワーク。
紙に書かなくても、「いかにたくさんの愛情を注いでもらったか」を時々思い出すだけでOKです。
そうすることで、「自分の価値」を思い出せると同時に、人間に対する安心感も高まってくると思いますよ。
人間に対する安心感を育てる方法③
人間に対する安心感を育てる方法の3つ目は、こちら↓
暗いニュースを観ない
ニュース番組やワイドショー、週刊誌などを見ると…
事件・詐欺・衝撃映像・有名人の不祥事など、知らなくてもいい暗~いニュースがテンコ盛りですよね。
こういうモノを一生懸命見れば、物知りになれるかもしれませんが、
その副作用として、人間に対する不安感が強くなってしまうんです。
というのは、人の潜在意識は「弁当箱」みたいなもので…
そこに入ってきたメディアの情報によって、「世の中はこうなっている」という認識をもちます。
なので、暗いニュースばかり見ていると、「世の中、悪い人ばかりだ」と潜在意識が勘違いしてしまう。
どんどん人間嫌いになってしまう。
「悪い人」より「いい人」のほうが遥かに多い
でも、この世の中には、「悪い人」より「いい人」のほうが遥かに多いんです。
優しい人がいっぱいいるんです。
それがわかる簡単な質問があるので、みなさんでやってみましょう。
大学生たちに、「献血に協力してもらえませんか?」とお願いしてまわったとしたら、何パーセントの人が献血に応じてくれるでしょうか?
ぼくは、「33%くらい」と予想しました。
みなさんは、どうでしょう?
「10%」という人もいれば、「40%」という人もいると思います。
ちなにみ、この質問の予想平均は32%です。
実際には何パーセント?
では、実際に献血をお願いしてまわったら、何パーセントの大学生が協力してくれたのか?
結果はなんと…
62%の大学生が献血に協力してくれました。
世の中の人たちは、自分が思っているよりも、いい人が多いのですね。
こういう錯覚が起きてしまうのも、メディアの影響。
「誰かが脱税しました」という情報は流れてきても、「誰かが献血しました」という情報は流れてきませんからね。
暗いニュースばかり見ていると、人間に対する不安感がどんどん強くなってしまう。
もちろん、なかには大切なニュースもあります。
だけど、ほとんどは自分に必要のない情報。
「この番組は自分に関係ないな。要らないな」と思ったら、ピッとチャンネルを変える。
できれば、おもしろい番組や心がホッコリするような番組に切り替える。
体に取り入れる栄養と同じように、心に取り入れる情報も、自分で選択する。
そうすることで、人間に対する安心感が高まってきて、同時に人とのコミュニケーションがもっと気楽なものになると思いますよ。
まとめ
コミュ力を高めるのに最も大切なものは、人間に対する安心感(基本的信頼感)。
これが、人間関係のベースになります。
そして、人間に対する安心感を育てる方法が、今回ご紹介しましたこの3つ。
・信頼の練習
・両親に「してもらったこと」と「してあげたこと」を思い出す
・暗いニュースを観ない
人間に対する安心感が高まれば、コミュニケーション量が増え、自然とコミュニケーション力が磨かれます。
良好な人間関係も広がっていきます。
その結果、「幸福度アップ」「健康アップ」「仕事の成功」など、人生でいっぱい得をします。
今現在、どんな人生を歩んでいようとも…
コミュニケーション力さえ高まれば、人生をひっくり返すことだって可能ですからね。
ぜひとも、人間に対する安心感を高めて、よろこびに満ちた最高の人生をゲットしてくださいね。
以上、コミュニケーション力をガツンと高める!たった1つのことでした。
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