素晴らしい絵本に出会いました!
感動で胸が一杯になりました。
とても切ない内容ですが…
『命の大切さ』を改めて実感できる感動的な絵本です。
命の大切さを教えてくれる絵本
この絵本を、
小学生の子どもたちに読んで聞かせたら、感動で目を潤ませていました。
![絵本を読んで感動する子供](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923kodomo.jpg)
その後…、
「いただきます」
「ごちそうさま」
を心を込めて言えるようになりました。
![ごちそうさまを言う息子](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923itadakimasu.jpg)
子どもたちなりに『命の大切さ』を理解してくれたのだと思います。
![ハート](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923hato.jpg)
内容を、すこしご紹介させていただきます。
絵本『いのちをいただく・みいちゃんがお肉になる日』
この絵本は、実話をもとにしたお話です。
舞台は、熊本市の食肉センター。
食肉センターとは、
「牛などの命を解いて、お肉にする」ところです。
![食肉センター](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923niku2.jpg)
熊本の食肉センターに務める坂本さんは…
「もう、この仕事はやめよう」
と思っていました。
![絵本の主人公・坂本さん](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923sakamoto.jpg)
牛を殺すときに…
『牛と目が合う』のが、たまらなくツラかったからです。
![牛](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923me.jpg)
ある日の夕方、
1頭の牛を乗せた、軽トラックがやってきました。
![牛を乗せた軽トラック](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923keitora.jpg)
すると、
助手席から10歳ぐらいの女の子が降りてきて、
荷台の牛にかけ寄ります。
![10歳ぐらいの女の子](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923hasiru.jpg)
坂本さんが、
「危ないなぁ」と思いながら軽トラックに近づくと…
女の子は、
牛のお腹を優しくさすりながら、何か話しかけていました。
みいちゃん ごめんねぇ
みいちゃん ごめんねぇ
坂本さんは思いました。
「見なきゃよかった…」
![落ち込む坂本さん](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923sakamoto.jpg)
運転席から降りてきたおじいちゃんに事情を聞くと…
![事情を話すおじいちゃん](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923ojii.jpg)
「女の子と牛のみいちゃんは、姉妹のように一緒に大きくなった」
「でも経済的な理由で、牛を手放さなければならない」
とのこと。
![女の子と牛のみいちゃん](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923simai.jpg)
「もうできん。もうこの仕事はやめよう」
![会社を辞めようとする坂本さん](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923sakamoto.jpg)
そう思った坂本さんは、
次の日、会社を休むことにしました。
家に帰り、
小学3年生の息子・しのぶ君に
その出来事を話しました。
それを聞いて、しのぶ君はこう言います。
「やっぱりお父さんがしてやってよ。心の無か人がしたら牛がくるしむけん!」
![しのぶ君](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923sinobu2.jpg)
翌日、坂本さんはしぶしぶ仕事場へ向かいました。
![出勤](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923kuruma.jpg)
到着すると…
みいちゃんは角を下げて、
坂本さんを威嚇します。
「みいちゃん、ごめんよう。
みいちゃんが肉にならんとみんなが困るけん。ごめんよう」
すると、みいちゃんは、
やさしく首をこすり付けてきました。
とうとう、みいちゃんの命を解くときがやってきました。
ピストルのような道具をみいちゃんの頭にあて、
坂本さんは言いました。
「みいちゃん。じっとしとけよ。
動いたら急所をはずすけん、
そしたら、よけい苦しかけん、じっとしとけよ」
その言葉を聞いたみいちゃんは、
じっと動かなくなりました。
![じっと動かない牛](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923mii.jpg)
すると、そのときです!
みいちゃんの大きな目から、
涙があふれ始めたのです!
![溢れる涙](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923namida.jpg)
続きは、ぜひ絵本で…。
私たちは『大切な命』を頂いて生きている
これまで、
「牛」イコール「どう猛」
というイメージしかありませんでした。
![どう猛な牛](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923okoru.jpg)
しかし、牛にだって…
犬・ネコと同じように『情』や『愛』や『優しさ』や『悲しみ』があることを初めて知りました。
![愛情のある牛](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923hyoujyou.jpg)
いつも「おいしい、おいしい」と言いながら牛肉を食べていますが、その裏にはこのような悲しい現実があったのですね。
牛だけではありません。
私たちが口にする食べ物の99%は『動植物の命』。
![私たちが口にする食べ物](https://panda-ondo.org/wp-content/uploads/2015/09/20150923inoti.jpg)
何百万という『大切な命』の犠牲の上に、わたしたちは生きているのです。
心を込めた「いただきます」「ごちそうさま」…
その大切さを改めて感じました。
そして、過去の自分が本当の意味で『命の大切さ』を理解していなかったことにも気づかされました。
この絵本は子どもだけでなく、ぜひ大人の方にも読んでいただきたい一冊です。
以上、『命の大切さを教えてくれる絵本「いのちをいただく」』でした。
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