サザエさん症候群の対策3つ
先日、『サザエさん症候群』のご質問をいただき、
メールで回答をお送りしたのですが…
リターンメールで帰ってきてしまいました。
お便りに、
『いずれ記事の中で取り上げていただけたら、それで十分です』
とありましたので、
この場を借りて、回答させていただきます。
『サザエさん症候群』についてのご質問
●ご質問内容●
日曜日の夜的な感じでしょうか。
「明日は仕事・学校か。イヤだなぁ」といった憂鬱感の軽減はありますか?
ご質問の、
- 日曜日の夜的な感じ
- 「明日は仕事・学校か。イヤだなぁ」といった憂鬱感
これは…
『サザエさん症候群』
『ブルーマンデー症候群』
などと呼ばれています。
他にも、
『五月病』や『テスト前・夏休み終盤の憂鬱感』も、同じ精神状態だと思います。
ホント、嫌な気分になりますよね。
この憂鬱感を軽くする『心理学的な方法』は…
残念ながら、思い当たりません。
医学的にも「解決法はない」というのが基本的な考え方のようです。
ただ、
「対策」は3つありますので、ご紹介させていただきます。
使えそうなものがあれば、ぜひ試してみてください。
と、その前に、
『サザエさん症候群』には、怖い病気が隠れいる可能性もあります。
まずは、そちらから。
生活に支障をきたすほどの『サザエさん症候群』
サザエさん症候群も人それぞれで、
ひどい人は、頭痛・腹痛・吐き気・強い倦怠感などの身体症状が出ることがあります。
もしも、そのよう自覚症状があるのなら…
早めに病院で診察を受けてください。
なぜなら、
軽い『うつ病』や『適応障害』などの可能性が少なからずあるからです。
心の病のほとんどが、進行性。
ガンと同じで、放っておくと どんどん悪化します。
「軽いガンだから大丈夫。病院には行かないよ」
という人はいません。
同じように、
心の病も、軽いからといって そのまま放置してはいけません。
心の病は、早期発見・早期治療が鉄則。
精神科、神経科、心療内科、メンタルクリニックなどの病院で受診することができます。
少し話がそれてしまいましたが、
次は『サザエさん症候群の対策』3つです。
サザエさん症候群の対策①
《考え方を変える》
サザエさん症候群の対策として、まずは『考え方』を2つ。
考え方を変えることで、少しは楽になると思います。
考え方①
人間に備わった機能に、無駄なものは何一つありません。
憂鬱感や不安感も、大切な機能。
『行動』を起こすために、神様が付けてくれた大切な能力です。
受験勉強でも、
「みんなもやってるから…」という不安感や、
「落ちたらどうしよう…」という憂鬱感がなければ、
あんなに頑張れるものではありません。
『サザエさん症候群』と聞くと、何かの病気みたいに感じてしまいますが…
本当は、
『頑張るためのエネルギー』
『気持ちを切り替えるスイッチ』
「明日から、また頑張らなくちゃいけない」という気持ちにさせてくれるスイッチ。
それが『サザエさん症候群の憂鬱感』です。
この事実を踏まえていれば、
憂鬱感が湧いてきても…
「あ、今週も正常に機能してるみたいだ」
と、安心することができます。
考え方②
『小さな悩みでも、心はイッパイになる』
どういうことかと言いますと…
2リットルのペットボトルを満タンにするには、当然『2リットルの水』が必要です。
しかし心の場合は、そうではありません。
大きな悩みであろうと、
小さな悩みであろうと、
心は一杯になります。
たとえば…
戦時中なら「明日の食べ物はどうしよう」というような命にかかわる悩みで、心がイッパイだったと思います。
ところが、平和な現代では…
「歯が痛い」「手に平にトゲが刺さった」という小さな悩みでも、心がイッパイになってしまう。
つまり、
『サザエさん症候群で心がイッパイになっている』ということは、
それ以上の悩みがない証拠。
幸せなのです。
病院に行くと、よくわかりますが…
世の中、多くの人が『病気』や『障害』を抱えながら生きています。
顔には出さないけれど、笑顔で一生懸命に生きています。
心をイッパイにしている悩みが『サザエさん症候群の憂鬱感』なら、その人は絶対に幸せなはず。
この事実を踏まえていれば、
憂鬱感が湧いてきても…
「僕の最大の悩みは、明日会社に行くことなんだ」
と安心することができます。
サザエさん症候群の対策②
《楽しいものに変える》
イヤなことが待っていれば…
「イヤだなぁ」と感じるのは当然のこと。
『明日がデート』なら憂鬱にはならないですよね。
つまり、学校や仕事に行くのが「楽しみ」になればいい。
『イヤなこと』を『楽しいこと』に変えてしまえば、月曜日が待ち遠しくなるのです。
とはいっても…
仕事や学校を、楽しいものに変えるって、難しいですよね。
そこで『イヤなことを楽しむコツ』を2つご紹介します。
嫌なことを楽しむコツ①
まず1つ目は、
好きな異性を作る
職場や学校に『好きな異性』を作るのも、1つの手です。
隣の席が大好きな子なら、勉強嫌いな子供でも学校が楽しくなります。
それと同じで、
好きな人が近くにいるだけで…
『イヤなこと』が『楽しいこと』に変わる。
憂鬱な日曜の夜でも…
「明日はがんばって○○君とお話するぞ」なんて思ってると、ワクワクして寝られなくなっちゃうかもわかんない。
嫌なことを楽しむコツ②
2つ目は、
ゲーム化です。
昔ある会社で、欠勤する社員が多くて困っていたそうです。
そこで、面白い実験が行われました。
出勤時にトランプのカードを一枚渡す。
月曜~金曜までのカード5枚で、ポーカー勝負。
トップの人には20$と賞金は少ないですが、
このゲームを始めたらグッと出勤率が上がりました。
ところが、
ゲームをやめると、出勤率は元通りに下がり、
ゲームを再開すると、出勤率がまた上がったそうです。
ゲームという楽しみが1つ増えるだけで
出勤に対する面倒くささが、多少なりとも減るわけです。
このような楽しみをドンドン増やすことで、仕事も徐々に楽しくなると思います。
具体的には…
『今日は、部長が何回怒鳴るかで、友達とジュースをかける』とか、
『昨日は1時間で30個作れたから、今日は31個に挑む』とか、
数値化してゲームにすると、意外と楽しめます。
ゲーム化して楽しくすることを「ゲーミフィケーション」とも言います。
楽しみが1つ増えれば、憂鬱は1つ減る。
楽しみが10個増えれば、憂鬱は10減る。
そして、好きな異性が近くにいれば、もっと楽しくなる!
『イヤなこと』を『楽しいこと』に変えることができれば、サザエさん症候群はいづれ消滅するでしょう。
サザエさん症候群まとめ
長くなってしまいましたので、
要点だけを、まとめさせていただきます。
●憂鬱感や不安感は、『イヤなこと』をさせるために神様が付けてくれた大切な能力。
↓↓
「あ、今週も正常に機能してるみたいだ」と安心することができます。
●『サザエさん症候群で心がイッパイになっている』ということは、それ以上の悩みがない証拠。
↓↓
「あ、僕の最大の悩みは、明日会社に行くことなんだ」と安心することができます。
●『イヤなこと』を『楽しいこと』に変えることができれば、サザエさん症候群はいづれ消滅する。
↓↓
『好きな異性を作る』・『ゲーム化』
ご質問の回答になっているかわかりませんが、思いつくことをいろいろと書いてみました。
「使えそう」と思うものがあれば、ぜひ試してみてください。
●こんな記事もありますよ●
以上、『【日曜の夜は憂鬱…】サザエさん症候群3つの対策』でした。