体がだるい原因28こ
「寝ても疲れが取れない」
「妙に体がだるい」
「体が重い」
たまった疲れを落とすには、まずはその原因を突き止めることが肝心です。
そこで今回の記事では「体がだるい28の原因」をまとめてみました。
「睡眠の質」が原因の場合
睡眠の質が悪いと、たっぷり寝ても疲れが取れません。
睡眠の質を落とす主な原因は、次の2つ。
体内時計のズレ
いわゆる時差ボケ状態。
「眠たいのに寝られない」「あくびが止まらない」というのなら、体内時計がズレている可能性が高い。
対策
- 早朝に朝日を浴びる
- 毎日同じ時間に食事する
- 寝過ぎは禁物
体が固まっている
睡眠中に筋肉がこわばっていたり、体に力が入っていたりすると、血行が悪くなり疲れが取れません。
心も体もリラックスしてから眠ることが大切です。
対策
- マッサージ
- ストレッチ
- お風呂はぬる目の40℃
- ゆったりとした音楽を聴く
「食生活」が原因の場合
食生活の乱れによる「栄養不足」「内臓への負担」により、疲れがとれないケースが増えています。
疲れが取れない食生活11の原因をご紹介します。
ビタミンB群不足
ビタミンB群は、食事で得た栄養素をエネルギーに変換する働きがあります。
ビタミンB群が不足すると、体がエネルギー切れを起こしてしまうのです。
ビタミンB群の多い食品
豚肉、レバー、豆類、魚介類、卵
鉄分不足
鉄分が不足すると、血液中のヘモグロビンが減少し、体が酸欠状態になってしまいます。
酸欠になった細胞は活動が衰え、それが疲労となって現れます。
鉄分の多い食品
レバー、パセリ、味噌、魚介類、海藻類、卵黄、納豆
ミネラル不足
マグネシウム・カリウム・亜鉛・リン・ヨウ素などのミネラルは、大切な五大栄養素の一つ。
ミネラルが不足すると非常に疲れやすくなります。
ミネラルの多い食品
牛乳、納豆、豆腐、海藻類、自然塩
酵素不足
加齢とともに減少する酵素。
酵素が不足すると、疲労物質である乳酸を除去することができなくなります。また代謝・血流も悪くなります。
酵素の多い食品
生野菜、果物、発酵食品(味噌・納豆・漬物など)
水分不足
水分不足が眠気やだるさの原因になることもあります。
水は、リンパや血液の主成分。体内の水分が不足すると代謝が落ち、老廃物の排出ができなくなります。
できれば常温で、こまめに水分補給しましょう。
炭水化物の摂りすぎ
炭水化物を摂りすぎると血糖値が乱高下し、それが疲労感となって現れます。
炭水化物の多い食品
白米、パン、麺類、イモ類
糖質の摂りすぎ
糖質を摂りすぎると、代謝が落ちてしまい 疲れがなかなか取れません。
糖質の多い食品
お菓子、清涼飲料水、果物、白米、パン、麺類、イモ類
カフェインの摂りすぎ
カフェインを摂りすぎると、睡眠障害・神経過敏などの症状があらわれ、疲労回復を妨害します。また心の病の原因にもなります。
カフェインの多い食品
コーヒー・ココア・緑茶・ウーロン茶・栄養ドリンク
胃腸が疲れている
胃腸の疲れは、そのまま「体のだるさ」となって現れます。
対策
- 就寝前の食事は避ける
- 腹八分目を心がける
- よく噛む
- 冷たいものを飲まない
腸内環境が悪い
便秘や下痢は、慢性疲労の原因となります。腸内環境を整えるには「食物繊維」と「オリゴ糖」が効果的。
腸に効く食品
野菜、バナナ、納豆、豆腐、味噌
朝食をとらない
朝食をとらないと、脳に大切なエネルギー源「ブドウ糖」が不足します。不足したブドウ糖を補うために、肝臓のグリコーゲンが代用されます。
この肝臓への負担が、疲労となって現れます。
ここまで読んで、こう思われた方も多いと思います↓
「食生活の改善って難しいなぁ」
「私の場合 どうしたらいいの?」
そんなときは、
・和食中心にする
・食べ過ぎない
この2つがベストだと思います。
「病気」が原因の場合
長期間、疲労が抜けない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。何らかの病気が隠れているかもしれません。
疲れが取れない代表的な6つの病気をみていきます。
甲状腺の病気
ホルモンの分泌をつかさどる甲状腺。そこに何らかの異常があると、非常に疲れやすくなります。
症状として、体がこわばる・首が腫れて見える、などもあるようです。
心の病
うつ病や適応障害などの心の病になると、強い倦怠感を感じます。
特にうつ病の初期は、午前中に「猛烈なだるさ」を感じる人が多い。
「やる気が起きない」「内科で原因がわからなかった」という場合は、心療内科などの心の専門医を受診しましょう。
糖尿病
糖尿病の症状として、全身の倦怠感、だるさが挙げられます。
「トイレが多い」「のどが渇く」「痩せてきた」という症状も伴うのなら、早めに医療機関を受診しましょう。
脳こうそくの前兆
血管が詰まってくると、血行が阻害され体がだるくなります。倦怠感が、脳こうそくのサインになる場合があります。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、眠っているときに呼吸が止まる病気で、知らぬまに睡眠を阻害します。
自分では気付くことができないため、「潜在患者が多い」と推測されています。
風邪の引きはじめ
インフルエンザや風邪の引きはじめは、「少し歩いただけで疲れた」などの倦怠感が現れます。
「風邪かな?」と思ったら、頭痛や微熱がでる前に、体を温めて免疫力を高めましょう。
その他の原因
上記以外の、9つの原因をご紹介します。
運動不足
運動不足になると基礎代謝が下がり、体がエネルギー不足を起こしてしまいます。また血行が悪くなり、老廃物を排出する力が衰えます。
筋トレ・ウォーキングなど毎日の運動で「疲れにくいカラダ」を手に入れましょう。
ストレス
ストレスが溜まると、体のエネルギーが無駄に消費されます。また自律神経を乱したり、睡眠の質が落ちたりもします。
ストレスの溜まりやすい人は「自分に甘い」ぐらいがちょうど良い。
季節的な要因
「冬から春」は気温差が大きいため、自律神経が乱れます。そのため「寝ても寝ても眠い」ということが多くなります。
服装で、上手に体温調節を。
夏バテ
夏は「冷たいものの飲みすぎ」と「エアコン」の影響で自律神経が乱れ、食欲不振や倦怠感に見舞われます。
体を冷やさない工夫が大切です。腹巻が意外と効果的。
目の疲れ
眼精疲労がひどくなると、肩や首をはじめとする上半身の血行が悪くなってしまい疲労が抜けません。また、睡眠の質も落ちてしまいます。
目が疲れやすい人は、スマホやテレビを極力控えましょう。蒸しタオルで目の周りを温めるのも効果的。
更年期障害
女性の45~55歳ぐらいの時期を「更年期」といいます。更年期は女性ホルモンのバランスが崩れ、心にも体にも強い負担がかかります。
朝、目が覚めても「身体を動かせない」という女性も多いようです。
生活に支障をきたすのなら、早めに婦人科医を受診しましょう。
妊娠・生理
妊娠中や生理前・生理中も、女性ホルモンのバランスが崩れがちで、倦怠感に見舞われます。
妊娠中は、お母さんの栄養不足が原因の場合も。
過剰なダイエット
過剰なダイエットによる栄養不足が原因で、貧血・血行不良・エネルギー不足を起こし、疲労が抜けなくなってしまいます。
睡眠薬
「睡眠薬を飲んでグッスリ寝たのに、疲れが取れない」という場合は、睡眠薬の飲み方が間違っているかも。睡眠薬は、必ずコップ1杯の水で飲みましょう。
アルコールやグレープフルーツジュースと一緒に服用すると、睡眠薬の副作用で「いつまでも眠たい」という症状が現れます。
また、睡眠薬は種類が多く、人によって「合う・合わない」があります。主治医に相談して、自分に合った睡眠薬を見つけることも大切です。
「だるい」は体の悲鳴
自動車にメンテナンスが必要なように、体もメンテナンスをしなければ必ずどこかにガタがきます。
「だるい」は、体の悲鳴かもしれません。
長期間、「理由のわからないだるさ」が続くのであれば、必ず医療機関を受診しましょう。
何科を受診したらいいの?
「どこの病院へ行けばいいのだろう?」という疑問もあると思います。
自覚症状がない場合は?
「だるい」だけで、これといった自覚症状がないのなら「内科」を受診しましょう。
徹底的に調べたい場合は、「人間ドック」です。
自覚症状がある場合は?
「だるい」以外の自覚症状がある場合は、その専門医に診てもらいましょう。
●具体例●
- 背中が痛む ⇒ 内科
- 妊娠中・生理不順 ⇒ 婦人科医
- やる気が起きない ⇒ 心療内科
体がだるい原因まとめ
「体がだるい28の原因」を見てきましたが、その根本原因のほとんどが「規則正しい生活ができていない」ということです。
規則正しい生活ができていないと、そのツケは体の故障となって返ってきます。
体は、自分の魂を乗せた大切な乗り物。乗り換えることも、買い替えることもできません。
どうか、自分の体を十分にいたわってあげてください。
以上、『寝ても疲れが取れない…病気なの?体がだるい原因・まとめ28』でした。