



突然ですが…
テクノロジーの進化は、僕たちを幸せにしたのでしょうか?
車・テレビ・パソコン・スマートフォンなど、私たちの生活はどんどん便利になりました。
でも、その代わりに、確実に失ったものがあります。
それが、「歩く」こと。

現代人は、目と頭ばかりを使い、足を使うことが激減しました。

これだけ見れば、「歩かなくていいのなら、楽でいいじゃん!」と思ってしまいますが、そういう訳にはいかないんです。
ここが大切ですが…
人間の体は、「歩くこと」を前提にプログラムされています。
脳も体も心も、歩くことで本来の「すごいパフォーマンス」を発揮できるということが、科学的に次々と分かってきているんです。
ということで今回は、歩くことのすごい効果を厳選して5つご紹介させていただきます。
歩く量を増やせば…
「自分にはこんなに高いポテンシャルがあったんだ!」と気づくと同時に、「なんでもっと歩かなかったんだろう」という嬉しい後悔がやってくると思いますよ。
歩くことのすごい効果①
歩くことのすごい効果、その1つ目はこちら↓
よく歩く人は、モテる
「えっ?どういうこと?」と思ってしまいますが、歩けば歩くほど、人は魅力的になるんです。
歩くことで、脳内物質の“セロトニン”が分泌されます。
セロトニンは、「抗重力筋」を活性化させるので、背筋がピンと伸び、姿勢が美しくなります。

また、顔の筋肉も上向きにリフトアップしてくれるので、ベースの顔が「笑顔」になる。

さらに、若返りホルモンの「成長ホルモン」も分泌されるので…
お肌の水分やコラーゲンが増加し、角質層が分厚くなり、肌にハリとツヤが戻ってくる。

また、血行が良くなるので、顔色も良くなります。
次に、お腹。
ストレスホルモンのコルチゾール濃度が高いと、お腹に脂肪がつきやすくなります。

では、コルチゾール濃度を下げるには、どうしたらいいのか?というと…
やっぱり「歩く」ことなんです。
次に、お尻。
座る時間が長いと、細胞が圧迫されて、お尻の脂肪がどんどん増えるということが分かってます。
すると、お尻の下のラインが消えて、ゾウさんのようなメリハリのないお尻になってしまう。

逆に、よく歩く人は、お尻がヒップアップされて、美しくなります。

次に、性格。
活動量の少ない人は、だんだん性格が悪くなることが分かっていて…
それは、「性格の悪い友達と付き合う」のに匹敵するレベルで、性格が悪化していくそうです。

逆に、よく歩く人は、怒り・攻撃性・ひねくれた考え方などが極めて少なく、社交的で明るい性格になることが分かっています。

どうでしょう?
よく歩く人は、姿勢・表情・お肌・お腹・お尻・性格、すべてが美しくなる。
美しくなるというより、本来の魅力的な自分に戻るということですね。
これだけでも、歩く価値はありますよね。
歩くことのすごい効果②
歩くことのすごい効果、2つ目はこちら↓
歩くと、頭が賢くなる
30年くらい前は、「歳をとれば、だんだん頭が悪くなる」というのが常識でした。
しかし今では、「動けば動くほど、頭は賢くなる」というのが脳科学の常識です。
運動をすると…
・記憶力
・集中力
・思考力
・判断力
・創造力
・理解力
・読解力
・問題解決力
・コミュニケーション力
など、すべての脳力が、目に見えて向上します。
ただし、その効果は、運動後数時間で消えてしまう。
グラフにすると、こんな感じです。

「なんだぁ、その程度か」と思ってしまいますが、面白いのは ここからです!
普段からよく歩く人は…
「脳のスーパー栄養剤」と言われるBDNFが分泌されて、脳が大きくなる。
さらに、脳細胞が若返る。
その結果、「脳の性能」が大幅に底上げされるんです。
先ほどのグラフでいうと、こんな感じ(赤線)。

いわゆる、「地頭が良くなる」ということですね。
哲学者のニーチェは、「偉大な思想は、みな歩きながら生まれた」と言っていますが、本当にその通りで…
・スティーブ・ジョブズ
・アインシュタイン
・ベートーベン
・ダーウィン
・アリストテレス
・坂本龍馬
など、世界に影響を与えた人は、歩く習慣がある人ばかり。
中でも注目すべきは、Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグ。

彼は、「社員たちに、もっと歩いてほしい」ということで…
なんと!本社ビルの屋上に「巨大な自然歩道」をつくりました。

そのサイズは5.1ヘクタールで、東京ドームより遥かに広い。
ザッカーバーグに言わせれば、「社員が賢くなるのなら、安い出費ですよ」ということでしょうね。

ちなみに、脳をデカくするのに必要な運動量は、1回30分・週4回程度のウォーキング。
運動不足の人を集めて、この程度の運動を6カ月間続けてもらったところ…
・40歳は、脳が10歳若返った
・60歳で、脳が20歳若返った
という驚きの結果が出ています。
脳は、筋肉以上に成長しやすい臓器ですからね。
歩く習慣を身につければ、短期間で頭が良くなるのを実感できると思いますよ。
歩くことのすごい効果③
歩くことのすごい効果、3つ目はこちら↓
歩くと、心が強くなる
「すぐに不安になる」
「小さなことでイライラする」
「緊張しやすい」
「落ち込みやすい」
「ガマンが苦手」
など、メンタルの弱さは、歩くことで確実に強くなるんです。
不安・緊張・怒り・不満などを感じるのは、脳の「扁桃体」。
そして、この扁桃体にブレーキをかけるのが、海馬と前頭葉です。

先ほども触れましたように、よく歩く人は、海馬と前頭葉が大きくなるので、ブレーキが強くなる。
つまり、ネガティブ感情が小さくなるんです。
また、運動習慣のある人は、ストレスホルモンの分泌量が少なくなります。
すると、「初対面でも緊張しない」とか、「上司に叱られても凹まない」など、ストレスに対する抵抗力が高まります。
さらに、心が弱くなる原因はたくさんあって…
・自律神経の乱れ
・セロトニン不足
・腸内環境の乱れ
・体内の炎症の増加
・睡眠の質の低さ
・BDNF不足
・慢性的な痛み
実は、これらすべてに、ウォーキングは驚くほどの効果を発揮するんです。
ちなみに、「毎日の平均歩数が5500歩を下回ると、メンタルが悪化する」というデータがあります。
そして、東京大学の調査によると、日本人の平均歩数は約5000歩。
つまり、多くの日本人が、メンタルを崩しやすい“危険ゾーン”にいるということなんですね。
「スマホ脳」や「ストレス脳」など、世界的ベストセラーを連発している精神科医のアンデシュ・ハンセンは…
「あなたを気分の落ち込みから守ってくれるのは歩数なのだ」と断言しています。
本当にその通りで、歩くことは「心を強くする最高の薬」になるのですね。
歩くことのすごい効果④
歩くことのすごい効果、4つ目はこちら↓
歩けば歩くほど、エネルギーが湧いてくる
「疲れてるから、運動なんてできないよ」という方もみえるかもしれませんが…

本当はその逆で、「運動しないから、疲れが抜けない」のです。
現代人の疲れは、「身体の疲れ」ではなくて、ほとんどが「脳疲労」。

この脳疲労は、睡眠だけでは取れない。
「運動」プラス「睡眠」で、はじめて取れる。

油汚れに「洗剤」が必要なように、脳疲労には「運動」が必要なんですね。
だから、疲れている人ほど歩いたほうがいい。
それから、セロトニン。
先ほども言いましたが、運動不足だとセロトニン不足になります。
すると…
・疲労感が増大する
・睡眠が浅くなる
・朝の目覚めが悪くなる
など、生きてるだけで疲れてしまう。
これを防いでくれるのも、やっぱり「歩くこと」。
次に、成長ホルモン。
運動すると成長ホルモンが分泌されますが…
成長ホルモンは、内臓や細胞を修復してくれる疲労回復ホルモン。
毎朝、「新品の身体」にしてくれるのですね。

最後に、ミトコンドリア。
細胞の中にミトコンドリアという小さな器官があり、「ATP」という物質を生産します。

このATPこそが、人間の生命エネルギー。
私たちが、動いたり考えたりできるのも、ATPのおかげ。
で、運動不足の人は、ミトコンドリアが減少して、エネルギー不足になり、体も頭も疲れやすい。

反対に、運動習慣のある人は、ミトコンドリアが増加して、体も頭も元気!になるんです。

いろいろお伝えしましたが、とってもわかりやすいコロンビア大学の研究があるので、ご紹介させてください。
慢性的な疲労感がある人たちを2つのグループに分けて…
●片方には、20分の散歩を週3回×6週間続けてもらう
●もう一方には、運動せずにゆっくりしてもらう
その結果…
ゆっくりしたグループは、疲労感の減少がゼロ。
散歩したグループは、疲労感が65%減少し、エネルギーレベルは20%も向上しました。
たった20分の散歩でも、これほど高い疲労回復効果があるのですね。
「睡眠と歩くことは、削ってはいけない」
これは、アメリカ第2代大統領ジョン・アダムズの言葉らしいですが…
歩いてこそ、人は本来の輝きを取り戻せるのですね。
歩くことのすごい効果⑤
歩くことのすごい効果、5つ目はこちら↓
歩く人は、驚くほど元気に長生きする
「歩くと健康にいい」というのは一般常識ですが…
本当は、「歩くと、もの凄く健康にいい」というのが正解です。
ウォーキングをよく行う人は、運動不足の人に比べて…
・早期死亡率が62%減少
・認知症リスクが40%減少
・風邪などの感染症が36%減少
また、普段の歩行を「早歩き」に変えるだけで…
・早期死亡率が35%減少
・心臓病やガンが25%減少
逆に、座る時間が12時間以上の人は…
早期死亡率が292%もアップする
この他にも、よく歩く人は…
糖尿病・高血圧・うつ病・骨粗しょう症・胃の不調などが、大幅に減少。
また、「腸内環境が整う」とか、「細胞の老化が遅くなる」ということも分かっています。
歩くことは、「万病の予防薬」になるのですね。
日本人の「平均寿命」は約84歳ですが、元気に動ける「健康寿命」は約74歳です。
つまり、「元気に動けない期間」が平均10年。

では、これから先の未来は、どうなるか?というと…
平均寿命は、医療の進歩で100歳近くになると言われています。
でも、健康寿命は、歩数が減ったことで70歳以下になる。
そうなると、「元気に動けない期間」が30年以上になり、生きる楽しみも半減してしまいますよね。

そうならないためにも、毎日たくさん歩く。
その一歩一歩が、未来の自分への最高のプレゼントになると思いますよ。

まとめ
よく歩く人は…
・モテる
・頭が賢くなる
・心が強くなる
・エネルギーが湧いてくる
・元気に長生きする
世界中の薬とサプリメントとスーパーフードをかき集めても、これだけの効果は得られません。
しかも、歩くことは、道具も技術も不要で、誰でも今日から始めらる。
こんなにお得なことは、他にありません。
で、「結局、何歩歩けばいいの?」ということですが…
世界基準は「一日平均10000歩」が理想。
厚生労働省も、「理想は一万歩」とホームページに書いています。
でも、理想は、あくまでも理想ですからね。
無理のない範囲で歩くのが、一番だと思います。
最後に一冊、本をご紹介させてください。

まちを楽しむ「別視点」入門
せっかく歩くなら、楽しく歩きたいですよね。
「でも、うちの地域には何もない」という方に、おすすめの一冊です。

看板・電線・鉄道・小屋・雑草・マンホール・お地蔵様など…
いつもの何気ない風景も、見方を変えれば、すべては面白がれる!
そんな「新しい視点」を手に入れれば、まるで宝探しのようにワクワクしながら歩けます。
「歩くのって、こんなに楽しかったっけ?」となるはずです。

気になる方は、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。
これを読むと、もっともっと歩きたくなると思いますよ。
以上、【歩く⇒自分が変わる⇒人生が変わる】歩数を増やせば、人生は激変する!でした。
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