この記事でお伝えしたいこと
- メンタルが弱い原因
- メンタルを強くする方法
メンタルを強くするには、「運動」「マインドフルネス」「腸の調子を整える」というのが定番の方法。
ですが、今回はあえて、「最新の脳科学」を活用したメンタルを強くする方法をご紹介させていただきます。
「自分はメンタルが弱いな」と感じている方には、きっと役立つ内容になると思いますよ。
最新の脳科学で、メンタルを強くする!
- すぐに不安になる
- いつまでもクヨクヨする
- 心が傷付きやすい
- あきらめが早い
メンタルが弱い人は、なぜ このような反応があらわれるのでしょうか?
メンタルが弱い人は…
ストレスを感じたときに、脳の中で いったい何が起きているのでしょうか?
メンタルが弱い原因
人は、ストレスがかかったときに、下の2つのストレスホルモンが分泌されます。
- コルチゾール
- DHEA
ストレスホルモンとはいっても、決して悪者ではありません。
瞬間的に力を発揮するためのホルモンです。
でも、メンタルが弱い人は、その2つのホルモンバランスが悪い。
コルチゾールの割に、DHEAの分泌量が少ないのです。
DHEAの割合が少ないと…
- 恐怖心が強い
- 緊張で頭が真っ白になる
- 些細なことで不安になる
- ストレスを感じるとヤル気を失う
つまり、メンタルが弱くなってしまうのです。
それとは反対に、DHEAの割合が多い人もいます。
それが、メンタルの強い人。
DHEAの割合が多いと…
- ストレスがやる気の源になる
- ストレスが適度な緊張感に変わる
- ストレスが強いほど勇気が湧いてくる
DHEAの割合が多いと、ストレスが敵ではなく、自分の味方に変わるのです。
これを、分かりやすく言い換えると…
・コルチゾール=レモン
・DHEA=ハチミツ
「大量のレモン」に「少量のハチミツ」を混ぜても、すっぱくて飲めませんよね。
でも、たっぷりハチミツを混ぜれば、美味しいレモネードに変化します。
そんなイメージです。
DHEAが多い人と、少ない人との違い
では、DHEAが多い人と、少ない人とでは、いったい何が違うのでしょうか?
それは、ストレスに対する考え方。
●「ストレスは悪いもの」と考えている人
↓↓↓
DHEAの分泌量が少ない
●「ストレスは悪いものではない」と考えている人
↓↓↓
DHEAの分泌量が多い
考え方ひとつで、ホルモンバランスに変化が起こるのです。
ちょっとビックリですよね。
つまり、「ストレスは悪いものではない」と思うことができれば、DHEAが増える。
メンタルを強くすることができるのです。
メンタルが強い人の考え方
ここで、1つ疑問。
「ストレスは悪いものではない」と感じている人が、この世の中にいるのでしょうか?
それが、いるんです。
いっぱいいるんです。
わかりやすいのは、イチロー。
たとえば、イチローのこちらの発言↓
「どうしたらいい?」が活力です。自信満々より不安の方がずっといいんです
不安があるから頑張れる、不安になるから今の自分がある、ということでしょうね。
大ブーイングに対して、こんなことも言っています↓
今日一番気持ち良かった瞬間ですね。あれは僕は嫌いじゃないんですね
それくらいの刺激があったほうが燃える、ということでしょう。
さらに、もう一つ↓
一番つらいのは無関心
「あいつ嫌いだな」というのは興味を引いている証で、「あいつ嫌い」と言われるのは結構好き
好きと嫌いは、コインの裏表。
「興味なし」と言われるより、嫌われるほうがよっぽどマシ、ということでしょうね。
このようにイチローは、「ストレスは決して悪いものではなく、むしろ味方だ」と思っている。
だから、DHEAが多くて メンタルが強い、というわけです。
イチローも昔はメンタルが弱かった
でも、これを聞いて…
「いやいや、イチローは生まれつきメンタルが強いんじゃないの?」と感じた方もみえると思います。
実は、そうではないんです。
大相撲の元横綱・曙さんが有馬温泉に旅行に行ったときのこと…
シクシク泣いている高校生を見つけました。
「どうしたんだ?」と声をかけると…
「僕のミスで野球の試合に負けた~」と。
そこで曙さんは、「泣くだけ泣いて明日からまた頑張れよ」と励まして、高校生と別れたそうです。
それから5年後…
その高校生が、あのイチローと判ったのです。
イチローも、高校生の頃までは、人一倍落ち込みやすくて、クヨクヨするタイプだったのですね。
でも、「ストレスは悪いものではない」と考え方を改めた。
その結果、DHEAが増えてメンタルが強くなった、といえるのです。
どうしたら「ストレスは悪いものではない」と思える?
では、「ストレスは悪いものではない」と思うには、どうしたら良いのでしょうか?
なかなか難しそうですよね。
でも、いい方法があるんです!
それは…
ストレスを感じたときに、「悪くないよね」「嫌いじゃないよ」と言っちゃう。
心を変えるには、「言葉から変える」のが一番ですからね。
たとえば、「頑固な部長でイヤになっちゃう!」とストレスを感じたときに…
「頑固な人も嫌いじゃないよ」「頑固も悪くないよね」と言っちゃう。
もちろん、心の中のつぶやきでもOKです。
すると不思議なもので、「頑固のいい面」が見えてくる。
「頑固な人は、イザというときに頼りになるよね」
「ナヨナヨしてる上司よりは、よっぽどマシだよ」
色々と「いい面」が見えてくると、本当に「頑固な人も嫌いじゃない」と思えてくるものです。
もちろん、時間はかかりますけどね。
この変化を、心理学では「予測の自己実現」といいます。
他にも、たとえば「プレゼンなんてもうイヤ!緊張するし、準備も大変だし」と思っても…
「プレゼンも悪くないよね。嫌いじゃないよ」と言っちゃう。言っちゃうんです。
すると不思議なもので、プレゼンのいい面も見えてくる。
「たまには、これくらいの緊張感があったほうが気合が入るよ」
「準備は大変だけど、いい勉強になるし、人前で話す練習にもなるしね」
このように、「悪くないよね」「嫌いじゃないよ」という言葉をつかって、ストレスのいい面を見つけていく。
すると、だんだん「ストレスは悪いものではない」と思えてくる。
ストレスに対する考え方が変われば、自動的にDHEAの分泌量が増加する。
ストレスが力になる。ストレスが自分の味方になる。
つまり、メンタルが強くなるというわけです。
ぼくも、こんな事がありました
このブログを始めて約5年になるんですけど…
みなさまから温かいお便りをいただいたり、たまにはお叱りのお便りもいただいたり。本当にありがたいことだと思っています。
ところが、稀にですが「あきらかに悪意のあるコメント」も来るんです。
嫌がらせみたいな。
そんなときは「何でいちいち、こんなこと書くの?」と腹が立ったり、何度も思い返しては凹んだり。
大きなストレスだったんです。
そこでね、やってみたんです!
「こういうの、嫌いじゃないよ」って。
「これも多くの人に読んでもらっている証拠だ」
「人気が出てきた証拠かもね」
そんな、自分に都合のいいことを考えながら。
そうしたら、不思議なもので、だんだんだんだん気にならなくなってきたんです。
悪意のあるコメントがきても、そんなにストレスを感じない。
むしろ、刺激になるというか、やる気になるというか。
きっと、ストレスに対する考え方が変わって、DHEAが増えたのでしょうね。
まとめ
なぜ人は、ストレスやプレッシャーを感じるのか?
それは、メンタルを弱くするためではなく、メンタルを強くするため。
「ストレスを感じる」というのは、神様が付けてくれた大切なシステムなのです。
そのシステムが正常に働くように…
ぜひ、今回ご紹介した方法をつかって、DHEAの分泌量を増やし、ストレスを力に変えていってくださいね。
きっと、楽しい努力になると思いますよ。
☆☆☆
以上、使える脳科学!みるみるメンタルを強くする方法でした。
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