仕事、勉強、ダイエット、美容、運動、整理整頓、掃除、筋トレ…
「何事もめんどくさい」
「やらなければと思うけど、なかなかできない」
「どうせ長続きしないから…」
そう思ってしまうのは…
怠慢でも、行動力がないわけでもありません。
人間として、「ごく自然な感情」です。
ところが、わずか一部の人で…
仕事も、勉強も、掃除も、「楽しそうにやっている人」がいます。
イチローのように、涼しい顔をして、猛烈な努力を続けていける人もいます。
いったい、何が違うのでしょうか?
行動力の有無は、「生まれつき」なのでしょうか?
そうではないんです。
行動力の違いは…
「脳のカラクリ」を知っているかどうか。
このカラクリを知ると、面倒くささをグッと減らせます。
「めんどくさい」を、「楽しい!」に変えることも可能です。
今回は、「めんどくさがり屋を克復できる最善の方法」について、お伝えいたします。
めんどくさがり屋さんは、必読ですよ。
「めんどくさい」と思わせるのが、脳の仕事
「めんどくさくて、行動ができない」
この感情は、人間だけのものではありません。
すべての動物は、面倒なことを嫌います。
ライオンは、運動神経バツグンにもかかわらず、普段はダラダラ。
腹がへったら獲物をとらえ、食べたら、再びダラダラします。
動物の基本は、エンドレスで「ダラダラ」。
人間も同じです。
脳は「体力を温存する」ために…
・ダラダラすることは「善」
・がんばることは「悪」
と考えます。
なので、「何事もめんどくさい」のは自然なこと。
命を守るための「防衛本能」なのです。
ところが、現代社会を生きる私たちにとって…
「めんどくさい」という感情は、「邪魔もの」以外の何者でもありません。
・同じ給料なら、サボったほうが得だから
・ダイエットも、どうせ続かないから
・夢を描いても、どうせ途中で挫折するから
・掃除しても、また汚れるから
本能のままに「めんどくさがり屋」で生きていると、仕事運も恋愛運も人間関係も、非常に悪くなります。
人生の「下りエスカレーター」に乗っている状態なのです。
では…
人生の「上りエスカレーター」に乗り換えるには、どうしたらいいのでしょうか?
努力と根性で、歯を食いしばってがんばる必要はありません。
脳のカラクリを知り、「脳をうまくダマす」のが一番の近道です。
「行動=面倒くさい」と思わせる、脳の手口
脳の「記憶」には、おもしろい特徴があります。
それは…
「物事」と「イメージ」を、セットで記憶すること。
・「レモン=すっぱい・黄色」というセット
・「信長=強い・乱暴」というセット
それと同様に…
「行動」と「イメージ」も、セットで記憶します。
・「掃除=疲れる」というセット
・「勉強=つまらない」というセット
これが、「めんどくささ」の原因。
脳は、人間の行動を抑制するために…
「行動」と「不快」をセットで記憶しようとします。
「仕事=たいへん」というセット
「ダイエット=つらい」というセット
「運動=キツい」というセット
「行動」と「不快」を結びつけて…
人間に「行動=めんどくさい」と思わせるのが、脳の手口なのです。
ということは、
その逆に、「行動」と「快感」を結びつけることができれば、「めんどくささは なくなる」ということ。
ここで突然ですが…
「ラーメンのテレビ番組」を観ていて、こんな経験をしたことはありませんか↓
最初 ⇒「美味しそう」
5分後 ⇒「腹が減ってきた!」
10分後 ⇒「今から食べに行こう!」
番組をみる前は、「外出=めんどう」だったのが…
番組をみているうちに、「外出=美味しい!」に変化したのです。
「行動」と「快感」がセットになると、「めんどくさい」という感情は消えてなくなります。
むしろ、ウズウズしてきて、動かずにはいられなくなります。
これが、「めんどくささ」を減らす原理。
「努力と根性」がいらない、本物の行動力です。
想像力で、「行動」と「快感」を結びつける
ところで、
ラーメンの番組をみながら、脳内で何がおこわれたと思いますか?
そうです!
「想像」です。
「ラーメンの味」を想像することで、「行動」と「快感」が結びつき、やる気に火がついたわけです。
ここで結論ですが…
「ワクワクする未来を想像する」
これが、面倒くささを減らし、行動力を生みだす、一番の方法。
この方法を利用して、人生の成功を手に入れた人は、山ほどいます↓
成功者は皆、「ワクワクする未来」を想像している
子供のころのイチローを見て…
「よくもまあ、毎日飽きずに素振りができるよなぁ」と思った仲間もいたはずです。
なぜ、そんなに努力ができるのか?というと…
頭の中で「プロ野球で活躍する自分」「ヒットを量産する自分」「ヒーローになった自分」などを想像して、ワクワクしているからです。
「ワクワクする想像」を繰り返していると…
「やらなくちゃ」
↓↓
「やろう!」
↓↓
「やらなきゃ損!」
と、徐々に気持ちが変化していきます。
成功者のほとんどは、この原理を利用して「行動力」を生みだしているのです。
ソフトバンクの孫正義さんは…
若いころ、この原理に気づき、学生の身でありながら、本気で「学校を建てよう」としました。
「子供たちに夢を語らせることが、最高の教育になる!」と気づいたからです。
残念ながら、学校建設は実現しませんでしたが…
孫さん自身が「ワクワクする想像」を活用し、世界有数の大実業家になっていきました。
実際に、雑居ビルの一室をかりてソフトバンクを始めたころ…
「豆腐を一丁、二丁と数えるように、ソフトバンクは1兆、2兆と数えてビジネスをやる会社になる」
と熱く語っていたそうです。
それを聞かされていた社員たちは、呆れて辞めていったそうですが…。
HONDAの創設者本田宗一郎さんも…
静岡県の町工場で、ミカン箱の上に立ち、「おれは世界のホンダになる」と熱く語っていたそうです。
他にも、
「ぼくは大人になったら、世界一のサッカー選手になりたいというよりなる」(本田圭佑)
「甲子園に出て、プロに入って100億円選手になるぞ!」(松坂大輔)
「おれは天才だ、おれは最高だ、おれはスーパースターだ」(矢沢永吉)
このような人のことを…
「大ぼら吹き」と呼ぶ人もいます。
「おめでたい人」と呼ぶ人もいます。
「妄想族」と呼ぶ人もいます。
しかし、「ワクワクする想像」を活用して、「とてつもない行動力」を生みだしたのは、まぎれもない事実です。
成功者とは、行動力のある人。
そして、行動力のある人とは、「努力家」ではなく、「想像力で、自分をワクワクさせるのがうまい人」なのです。
グラフにするとこんな感じになります↓
日本やアメリカには、たくさんの成功法則の本やセミナーがあります。
その表現方法はさまざまですが…
メインで伝えていることは、どれも同じ。
ワクワクする想像で、
「行動」と「快感」を結びつけ、
行動力を生みだし、
最高の人生を手に入れる
という法則なのです。
身近な具体例
話を戻して、もう少し「身近な例」をご紹介させていただきます。
たとえば、掃除。
風水が好きな人なら、「掃除=運気が上がる」というイメージかもしれません。
神社の神主さんなら、「掃除=神様が喜ぶ」というイメージかもしれません。
そういったプラスイメージがあれば、掃除するのも苦ではないはずです。
ところが、一般的には…
「掃除=めんどくさい」「掃除=疲れる」と、マイナスイメージになっていると思います。
これをプラスに書き換えるのに、「ワクワクする想像」を活用します。
たとえば、一人暮らしの女性なら…
掃除をすると
↓
ピカピカの部屋で快適に過ごせる
↓
運気が上昇する
↓
臨時収入がある
↓
友人を呼んで鍋パーティー
↓
友人がカッコイイ男友達を連れてくる
↓
彼氏ができる
↓
彼氏とクリスマスを過ごす
↓
やがて同棲する
↓
ハワイで結婚式を挙げる
↓
赤ちゃんができる
↓
白いワンちゃんを飼う
想像は、筋が通ってなくても大丈夫。
「想像」の域を超えて、「妄想」になっても構いません。
脳に「掃除=やらなきゃ損」と思わせるのが目的ですからね。
「できるか できないか」の問いは封印して、「楽しくて、楽しくて、しょうがない」というストーリーを考えるのが、想像のコツ。
「ワクワクする想像」を繰り返していると、ある地点を超えたところで、「掃除したい!」という気持ちになってくるから不思議です。
ダイエットの場合なら…
スリムになった自分を鏡で見てウットリする
↓
あんな洋服も着れる、こんなオシャレもできる
↓
久しぶりに会った友達に「ちょっと!めっちゃ可愛くなったじゃん!」と褒められる
と、自分がワクワクできるストーリーを想像する。
学校や会社のイメージを変えるのも、同じ要領です。
「明日も学校かぁ。しかも数学があるじゃん。最悪」
と言いたい気持ちを、グッとこらえて…
「明日は学校でどんな良いことがあるだろう?憧れの福井君とお話しできちゃったりして!でもその前に、福山君に告白されたらどうしようかな?」
と、自分がワクワクできる明日を想像する。
そうやって「学校=楽しいところ」と、脳に教え込んでいくのです。
英語の勉強でも…
単に「英語はできた方がいい」と思っている人と、
「オレはいつかニューヨークで仕事をする。こんな家に暮らして、こんな女性と結婚して、あんなこともして…」と想像している人とでは、吸収力が全然違います。
ラーメン屋でも…
「黙々とラーメンを作っている人」と、
「店を繁盛させて、憧れのフェラーリを買うんだ!」と思っている人とでは、ぜんぜん結果が違います。
勉強、仕事、習い事、運動、作業…
その先に、どんなワクワクストーリーが待っているのか。
脚本は自分。
どんなストーリーを描こうが、それは自由です。
「努力と根性」の落とし穴
行動力を上げる方法は、主に2つあります。
一つ目は…
今回ご紹介しました「ワクワクする想像を繰り返す」
二つ目は…
「努力と根性でがんばる」
おそらく、世の中の8割ぐらいの人が、「努力と根性でがんばる」の方を使っていると思います。
実は、「努力と根性でがんばる」には、大きな落とし穴があります。
努力と根性、つまり「我慢してがんばる」と、心のスタミナを消耗します。
心も、身体と同じで…
スタミナ切れになると、壊れてしまうのです。
・努力と根性でがんばっているビジネスマンは、心を病む人がとても多い
・努力と根性でがんばっているアスリートは、燃えつき症候群になる人がとても多い
実際にぼくも、燃えつき症候群になった経験があります。
高校受験前の1年間、猛烈に勉強しました。
努力と根性だけで、死ぬほどがんばりました。
その結果、どうなったか?
「活字が読めない」という変な症状が出てきたのです。
教科書はおろか、雑誌すら読めない。
それは10年ぐらい続きました。
とてもツラかったのを、今でも覚えています。
今回ご紹介しました、「ワクワクする想像を繰り返す」を使えば、その心配は まずありません。
心のエネルギーを消耗しませんからね。
想像するための時間をわざわざつくることは、一見 遠回りに感じますが、最終的には近道になるのです。
まとめ
脳は、「行動」と「不快」を結びつけようとします。
それに対抗して、こちらは…
「ワクワクする想像」を使って、「行動」と「快感」を結びつける。
この綱引きに勝つことが、「めんどくさがり屋」を脱出する唯一の条件です。
最初に取り組むべきことは、「行動」ではなく、「感情を変える」こと。
先にワクワクする感情をつくれば、驚くほど簡単に行動できるものです。
最後に一つだけ…
「想像のコツ」をお伝えして、終わりにします。
・モテる
・儲かる
・運気が上がる
この3つは、ワクワクするのに効果的なビッグキーワードです。
これらを使って、自分だけのワクワクストーリーを作ってみてくださいね。
ワクワクする未来を想像することは、きっと楽しい努力になると思いますよ。
以上、【行動力の取扱説明書】「めんどくさがり屋」を克復できる意外な方法、でした。