世の中には、エネルギッシュで疲れ知らずの人もいれば、
「寝たのに疲れが取れない」とか、「夕方になるともうグッタリ」というように、疲れやすい人もいます。
エネルギッシュな人と疲れやすい人、一体何が違うのか?というと…
「精神的な疲れ」の違い
疲れには、「肉体的な疲れ」と「精神的な疲れ」がありますが、私たちが「疲れた」と感じるのは、そのほとんどが肉体的な疲れではなく、精神的な疲れ。
「仕事で疲れた」「人間関係で疲れた」「疲れが抜けない」「人生に疲れた」など、ほぼすべてが精神的な疲れです。
で、ここが重要なポイントですが…
肉体的な疲れはぐっすり眠れば取れますが、精神的な疲れはそんな単純なものではないんです。
たとえば、仕事が終わって「もうヘロヘロ」というときに、好きな人から「食事でも行かない?」と誘われたら、一瞬で疲れが吹き飛びますよね。
なぜ疲れが吹っ飛ぶのかは、のちほどご紹介させていただきますが、とにもかくにも、精神的な疲れを取りのぞくにはコツがあるんです。
そして、そのコツを実践できている人がエネルギッシュで疲れ知らずの人、というわけです。
そこで今回は、活力溢れる人のシンプルな習慣を厳選して3つご紹介させていただきます。
3つとも、とてもシンプルですが、その威力は絶大です。
これらを実践すれば、今よりもっと元気でバイタリティーにあふれた心が手に入ると思いますよ。
活力溢れる人のシンプルな習慣①
活力溢れる人のシンプルな習慣、その1つ目は、こちら↓
こまめにドーパミンを分泌する
先ほど、好きな人から食事に誘われたら、疲れが吹っ飛ぶというのがありましたが…
人はワクワクするとドーパミンが分泌され、疲れが吹き飛び、活力が満ちてくるんです。
それとは逆に、ドーパミンが不足すると、やる気を失い、疲れやすくなります。
とてもシンプルなメカニズムですが、ドーパミンが疲れを癒すパワーは強力です。
とはいっても、「最近疲れてるから、イケメンのみなさん、どうか私を食事に誘ってください」とお願いするわけにもいかないですよね。
そこで、自分でドーパミンを分泌するお手軽な方法を2つお伝えします。
自分でドーパミンを分泌するお手軽な方法
①やったことのないことをする
②ポジディブな言葉を口にする
1つ目の「やったことのないことをする」ですが、
人間の脳には、「新しいこと」に反応してドーパミンを生産する細胞があります。
新入社員として会社に勤めはじめたころ…
慣れないことがたくさんあって、いろいろと大変だったけど、それでも活力に満ちていましたよね。
これは、新しいことがいっぱいで、ドーパミンが大量に分泌されているから、なんですね。
ですので、とにかく「やったことのないことをする」のがドーパミンを分泌する秘訣。
・初めてのルートで通勤する
・見知らぬ店に入る
・いつもと違うものを注文する
・部屋の模様替えをする
・ヘッドスパを体験してみる
・新しいシャンプーや歯磨き粉を試してみる
・あまり話したことのない人に、話しかけてみる
・仕事に関する本を読んで、新しいやり方を試してみる
など、日々の生活に「初めて」を取り入れることで、ドーパミンが分泌され、自然と活力が湧いてきます。疲れにくくなります。
2つ目の「ポジディブな言葉を口にする」は、簡単なことで…
「うれしい、楽しい、おもしろい、かわいい、美味しい、気持ちいい、やるぞ!、よしっ!、ラッキー、サイコ-!」など、ポジディブな言葉を口にするだけで、ドーパミンは分泌されます。
オリエンタルラジオの中田さんは、明石家さんまさんのようにエネルギッシュな人を「高エネルギー体」と呼んでいるのですが、高エネルギー体になれる方法をみつけたと、この本の中で語っています。
とても簡単な方法です。無理矢理でも、ポジティブな言葉を口にする。それだけです。『今日も最高に楽しいな』『素晴らしい1日になるぞ』。どんな言葉でもオッケーです。とにかく、前向きになれる言葉を連呼しましょう
実際に中田さんは、この方法で高エネルギー体に近づくことができた、と語っています。
ポジディブな言葉を口にするのは簡単だけど、意識しないとなかなかできませんからね。
・美味しいものを食べたら、「美味しい!」
・お笑い番組をみたら、「おもしろい!」
・イケメンを見かけたら、「かっこいい!」
・仕事が終わったら、「今日もよくがんばった!」
実際に口に出さなくても、心の中の声でOK。
これを習慣にすれば、みるみる活力が湧いてくるはずです。
鉄分不足に要注意
あと1つ重要なことがあって、それは「鉄分不足」。
ドーパミンがつくられるさいに、鉄分を必要とします。
ですので、鉄分不足は、そのままドーパミン不足になるんです。
ある研究によると…
鉄分不足の人が鉄のサプリメントをつかったところ、疲労感が48%も減少したという結果が出ています。
乾いたタオルを絞っても水が出ないのと同じで、鉄分不足だと、どうあがいてもドーパミンは出ませんからね。
特に女性は、鉄分が不足しやすいので、気をつけたほうがいいかもしれませんね。
活力溢れる人のシンプルな習慣②
活力溢れる人のシンプルな習慣の2つ目は、こちら↓
体が疲れてから、心が疲れる
体が最高の状態であれば、心は疲れません。
体が疲れてから、心が疲れはじめるんです。
たとえば山登りでも、最初のうちはみんなやる気満々だけど、体力のない人から順に愚痴をこぼしはじめます。
「まだ2時間もかかるの~」「マジ、きつい…」「来るんじゃなかった」というように、体が疲れると、心が疲れはじめるんです。
で、何が言いたいのか?というと…
とにかくたくさん寝ること
たっぷり眠れば、午後3時くらいまでは十分体力が持ちます。
そこから心が疲れ始めたとしても、たかが知れている。
ところが、睡眠が足りていないと、お昼頃には体力がなくなってしまう。
そこから心が疲れ始めたら、午後3時にはもうグッタリで、夕方5時にはヘロヘロになってしまいます。
さらに、もう1つ。
睡眠不足の人ほど…
・不安になりやすい
・怒りっぽくなる
・誘惑に弱くなる
・謎の体調不良が増える
など、これらが原因で、精神的な疲れがますます増えてしまいます。
活力溢れる人は、一日8時間は寝ています。
たとえば、大谷翔平さんは最低でも8時間半。ホリエモンさんの場合は10時間。
逆に、メンタルが弱い人は、あまり寝ていないことが多い。
ものすごくシンプルな話なんですね。
活力溢れる人のシンプルな習慣③
活力溢れる人のシンプルな習慣の3つ目は、こちら↓
「本来の自分にもどる時間」を増やす
人間は、本来の自分でいられないときに、精神が疲れます。
逆に、本来の自分でいるときに、精神が癒されます。
たとえば、知らない人と話すと疲れるのは、本来の自分でいられないからです。
自分の部屋でくつろいでいると心が安らぐのは、本来の自分でいられるからです。
ですので、精神的な疲れを溜めないためには、本来の自分にもどる時間を増やすことが、とても重要。
だけど、現代の私たちは…
上司の前では、部下の仮面をつけ、
後輩の前では、先輩の仮面をつけ、
お客さんの前では、いい人の仮面をつけ、
友だちの前では、友だちの仮面をつけ、
奥さんの前では、夫の仮面をつけ、
息子の前では、パパの仮面をつけて生活している。
本来の自分にもどる時間なんて、ほとんどないですよね。
だから、意識して「本来の自分にもどる時間を増やす」必要があるんですね。
本来の自分にもどるコツ
本来の自分にもどるコツは、2つあります。
1つ目は、心の中で本音をつぶやく
たとえばですが、ワガママなお客さんが無理難題を押し付けてきたら…
「お客さん、それは勘弁してくださいよ」と顔は笑顔のままで、「ふざけんなよ!ほんとに」というように、偽りのない本当の気持ちを心のなかでつぶやく。
これが、精神の癒しになるんです。
仮面をつけながらでも、本来の自分にもどることは可能ということですね。
2つ目のコツは、一日10分でもいいので自分だけの時間をもつ
ゆっくりお風呂に入ってボーッとするのでもいいし、天井を見上げてボーッとするのでもいい。
すると、いろんな感情が湧き上がってきます。
「部長のあの言い方は、ちょっとひどいよな」
「あいみょんの新曲、良かったなぁ」
「最近ちょっと頑張りすぎかなぁ」
「田舎のお袋元気にしてるかな?」
このように、湧き上がるすべての感情をしっかりと味わい尽くす。
これも、精神の癒しになるんです。
僕の場合は、一人でドライブに行ったり、日帰り温泉にいったりして、自分だけの時間をつくっています。
これをすることで、心の中のいろんなモヤモヤが消えてなくなり、翌日はまた元気一杯がんばれます。
本来の自分にもどることは、意識しないとなかなかできませんが、実際にやってみると、思いのほか「気持ちのいいもの」ですからね。
とくに、毎日バタバタと忙しい人ほど、効果を実感できると思いますよ。
まとめ
現代人の疲労度をグラフにすると、だいたいこんな感じ。
土日は疲労度が小さくて、木曜日の疲労度が一番大きい。
なぜ、このようなグラフになるかは、ここまでご覧いただいた方なら、もうお分かりですよね。
・土日はたっぷり眠れるし、本来の自分でいられる時間も長いから、疲労度が小さい
・月曜から木曜日は、マンネリ化した毎日でドーパミンが出ない。また睡眠負債が溜まっていくるので、徐々に疲労度が大きくなる
・金曜日は「明日は休みだ♪」というワクワク感でドーパミンが分泌され、疲労度が下がる。
この理屈さえ分かれば、疲労度の小さい1週間を作ることも可能だし、それを実現すれば、あなたもエネルギッシュな人の仲間入りです。
というわけで、今回の内容をまとめると…
活力あふれる人とは、精神的な疲れが少ない人。
精神的な疲れを減らすには…
・やったことのないことをしたり、ポジディブな言葉を口にしたりして、こまめにドーパミンを分泌する
・毎日たっぷりと眠り、まずは肉体の疲れをとる
・心の中で本音をつぶやいたり、自分だけの時間をつくって、本来の自分にもどり精神を癒す
ちなみにですが、精神的な疲れは、そのまま放っておくと、借金のようにどんどん溜まっていきます。
その借金は、必ず返済しなければなりません。
燃え尽きやうつ病というのは、ある意味、精神的な借金が溜まりに溜まって、首が回らなくなった状態。
これを返済するには、時間がかかります。
そんな厄介なことにないためにも、今回ご紹介しましたことを1つでもいいので実践して、今よりもっと明るくてたくましい心、活力にあふれた毎日を手に入れてくださいね。
以上、【エネルギッシュな毎日を実現する!】活力溢れる人のシンプルな習慣・3選でした。
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