世の中には、なぜか大切にされる人もいれば、なぜか粗末に扱われる人もいます。
大切にされる人は、周りの人から「助けてあげたい」「喜ばせてあげたい」「大目にみてあげたい」と思われ、人生がイージーモードになります。
毎日を楽しく暮らしていけます。
一方、粗末に扱われる人は…
・嫌な仕事を押し付けられる
・すぐに文句を言われる
・意見を聞いてもらえない
など、ストレスの多いモヤモヤした毎日になります。
大切にされるか、粗末に扱われるかで、人生は天国と地獄ですよね。
では、この両者、いったい何が違うのか?
何をすると大切にされ、何をすると粗末に扱われるのか?
これが、今回の本題。
というわけで今回は、「大切にされる人」と「粗末に扱われる人」の違いを2つご紹介させていただきます。
この違いを知っているかどうかで、確実に人生が変わりますからね、ぜひとも最後までご覧ください。
知っておいてほしい予備知識
どうしても知っておいてほしい予備知識があるので、まずはこちらからお話させてください。
とっても重要な心理法則があります。
それは、人は、「自己肯定感を高めてくれる人」を大切に思うという心理法則。
ワンちゃんは、なぜ大切にされるのか?というと、主人の自己肯定感を高めてくれるからです。
・主人が帰ってくると、一目散に走ってきて大歓迎してくれる
・遊んであげたら、大喜びしてくれる
・いつも、そばで寄り添ってくれる
ワンちゃんは、「あなたは重要な存在ですよ。かけがえのない存在ですよ」という気持ちを、体全体で表現します。
だから、主人に愛され、大切にされる。
人間も同じ。
「あなたには価値がある。重要な存在だ」と、さりげなく自己肯定感を高めてくれる人を、大切に思うんです。
この心理法則を頭に入れておけば、この先の話が10倍理解しやすくなると思いますよ。
「大切にされる人」と「粗末に扱われる人」の違い①
「大切にされる人」と「粗末に扱われる人」の違い、その1つ目はこちら↓
- 大切にされる人は、いつも人に助けてもらう
- 粗末に扱われる人は、何でもやってあげる
「手伝ってくれる?」「教えてくれる?」というように、いつも人に助けてもらう人は、周りの人から大切にされます。
反対に、何でも断らずにやってあげる人は、粗末に扱われがちです。
「ええ~、それって逆じゃないの?」
「親切な人が損をするなんて…、納得いかない!」
もしかしたら、そう思われた方もみえるかもしれませんが、残念ながらこれは真実です。
子どもは、なぜ手伝いたがるのか?
幼い子供は、「手伝わせて!」とうるさいくらいに言います。
重い荷物も、自ら持ってくれたりします。
おばあちゃんの肩も叩いてくれます。
子どもはなぜ、お手伝いをしたがるのか?
それは…
人の役に立って
↓↓
感謝されると
↓↓
自己肯定感が高まる
からです。
そして、自己肯定感が高まると…
先ほどご紹介しました法則通りに、「自己肯定感を高めてくれたお母さん」を大切に思うようになるんです。
ときどき、「いつか母ちゃんをラクさせてあげたい」と嬉しいことをいう子がいますが…
そういう子は、何不自由なく育てられた子ではなく、たくさんお手伝いをしてきた子。
何でもやってあげるお母さんより、やってもらうお母さんの方が、大切にされるのです。
これは、子どもだけでなく、大人でも一緒。
「あなた、いそいでお醤油買ってきて!」
「あら、早かったわね!助かるわ♪」
「悪いけど、お風呂掃除もお願いできるかしら?」
このように、自己肯定感を高めてくれる奥さんのことを、旦那さんは大切に思います。
「もっと喜ばせてあげたい」と思うようになります。
職場でも、もちろん同じ。
「悪いけど、スマホの充電器貸してくれる?」
「ありがとう!ホント助かるわ」
「先輩なら、どうしますか?」
「なるほど!参考になります。ありがとうございます」
というように、助けてもらう人ほど、周りの人から大切にされます。
なぜなら、人は「自己肯定感を高めてくれる人」を大切に思うからです。
このように…
小さなお願いをして→感謝すると→相手から大切に思われる
この一連の流れを、心理学では「フランクリン効果」と言います。
ちなみにフランクリンとは、アメリカが生んだ天才 ベンジャミン・フランクリンことですが…
このフランクリンのエピソードが、とっても面白い!
フランクリンが政治家になったとき、ある一人の大物政治家から敵視され、足を引っ張られていました。
そこでフランクリンは、その政治家に頼みごとをしました。
「あなたは、とても珍しい本を持っているそうですね。どうか私に、1週間ほど貸してくれませんか?」
「本ぐらいなら貸してやるよ」
それから一週間後。
フランクリンは、「貴重な本を貸してくれて、ありがとう!とても勉強になりました。あなたには心から感謝します」などと書いたお礼状を添えて、本を返しました。
すると、大物政治家の態度は一変!
フランクリンをいつも助けてくれるようになり、最後には一生涯の親友になったとさ。
めでたし、めでたし
フランクリン効果には、敵を味方にしてしまうほどの凄まじいパワーがあるんですね。
で、この凄まじいパワーをうまく活用しているのが、クラブのママです。
クラブのママは、経済新聞を読んで知っているのに、「新NISAって何ですか?」と尋ねます。
説明をしてもらったら、「さすが安田さん、わかりやすい!勉強になるわ♪」と感謝する。
すると、安田さんは自己肯定感が高まり、ママのことが「大切な存在」になる。
だから、高いお金を払ってでも、高級クラブに通いたくなるのですね。
いろいろお伝えしましたが、いつも助けてもらう人が大切にされる理由を、お分かり頂けたのではないでしょうか。
何でもやってあげる人は、なぜ粗末に扱われる?
では反対に、何でもやってあげる人は、なぜ粗末に扱われるのか?
結論から言ってしまうと…
やってもらってばかりだと、人は感謝を忘れるからです。
一番わかりやすいのが、「旦那さんに尽くす女性」。
腕によりをかけて、毎日美味しい料理を作る。
家事をしっかりこなし、朝も起こしてあげる。
何でもやってあげる素敵な奥様は、新婚当初であれば、とても感謝されます。
「いつもありがとう!君と一緒になって良かったよ」と。
では、5年後はどうなるでしょか?
もっと感謝してくれるようになる?
そうではないんです!
「ごはん、まだ?」
「なんでアイロンかけてないの?」
「もっと早く起こしてよ!」
と、感謝されるどころか、文句を言われる。
もちろん、すべての旦那さんがそうなる訳ではありませんが、人間は往々にして…
やってもらってばかりだと
↓↓
それが普通になり
↓↓
感謝を忘れ
↓↓
文句が出てくる
程度の差こそあれ、この性質は誰にでもあります。
これは、職場でも同じ。
「悪いけど、これ、やっといてくれる?」「わかりました」
「来週のシフト、変わってくれる?」「いいですよ」
「次回も幹事、お願いできるかな?」「わかりました」
断ることなく何でも引き受けてくれる人は、最初は「ありがとう!」と感謝されます。
ところが次第に、周りの人は感謝を忘れ…
「面倒なことは、あいつにやらせればいい」みたいな空気が出来上がってくる。
言い方は悪いですが、「都合のいい人」とか「便利屋さん」になってしまうのです。
これは、心理学の膨大な研究でも実証されていて、エンジニア・営業マン・学生など、あらゆる業界を調査した結果、どの業界でも最下位にいる人。
つまり、ストレスが多くて成績の振るわない人は、親切で何でも断らずにやってあげる人だったのです。
他人に親切にすることは、とても素晴らしいことです。
でも、親切すぎる人は、自分に不親切なんですね。
だから、親切はほどほどにして、その代わりに、積極的に人に助けてもらう。
このバランスの取れている人は、持ちつ持たれつの良い関係ができてきて、職場でも家庭でも大切にされるのですね。
1つ目から長い説明になってしまいましたが、ここまでご理解いただければ、次の2つ目は簡単な話ですからね。
あとは、軽い気持ちで読み流してくださいね。
「大切にされる人」と「粗末に扱われる人」の違い②
「大切にされる人」と「粗末に扱われる人」の違い、その2つ目はこちら↓
- 大切にされる人は、「あなたに会えて嬉しい」という表情で挨拶する
- 粗末に扱われる人は、そっけない挨拶をする
大切にされる人は…
「久しぶり~!元気にしてた?」「それは良かった!」というように、嬉しそうに挨拶します。
毎日会う人でも、「山田さん、おはよう!」「課長、おはようございます!」と嬉しそうに挨拶します。
「あなたはかけがえのない存在ですよ」というメッセージを、挨拶で伝えます。
すると、相手の自己肯定感が高まり、こちらを大切に思ってくれる。
一方、粗末に扱われる人は…
・自分から挨拶しない
もしくは、・相手から挨拶されて、「あ、どうも」とそっけない挨拶をする
すると、「あなたは取るに足らない人間です。どうでもいい人です」というメッセージが、相手に伝わってしまう。
それは、わずかなからも、相手の自尊心を傷つける行為。
人間には、「自尊心を傷つけてくる人を敵視する」という心理法則があります。
なので、相手からも「あなたは、どうでもいい人だ」と思われてしまうのです。
挨拶は、わずか数秒の出来事ですが、やり方次第で「大切にされる」か「粗末に扱われる」かに分かれてしまうのですね。
「あいさつにスランプなし」というのは、モノマネ芸人・松村邦洋さんの名言ですが…
本当にその通りで、「いい挨拶」をすれば、必ず結果が出るものなんですね。
まとめ
人間にとって最高の喜びは、「あなたがいてくれて良かった」と思われることです。
そして、この気持ちをうまく表現する人は、周りから大切にされます。
そのための具体的な方法が、今回ご紹介しました、この2つ。
①小さなお願いをして、感謝する
②「あなたに会えて嬉しい」という表情で挨拶する
この2つを続けていれば、だんだんだんだん大切にされるようになります。
確実に人生が変わります。
どちらも、1円もお金がかからず、簡単にできることですからね。
ぜひ、これらを実践して、楽しくて幸せな毎日をゲットしてくださいね。
以上、「大切にされる人」と「粗末に扱われる人」の違い・2選でした。
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