世の中には、明らかに運がいい人もいれば、なぜか運が悪い人もいます。
運がいい人は、仕事もプライベートも恋愛も人間関係も、とんとん拍子でうまくいきます。
一方、運が悪い人は、がんばっている割には上手くいかない。なぜか不運を引き寄せます。
もしも、「どちらかお好きな人生をお選びください」と言われたら、絶対に運がいい方がいいですよね。
では、この両者、いったい何が違うのか?
何をすれば幸運を引き寄せ、何をすれば不運を引き寄せるのか?
これが、今回の本題。
というわけで今回は、運がいい人と不運な人の違いを厳選して2つご紹介させていただきます。
運の秘密を知れば、劇的に運勢を高めることができますからね。
ぜひとも、最後までご覧ください。
運がいい人と不運な人の違い①
運がいい人と不運な人の違い、その1つ目は、こちら↓
- 運がいい人は、直観を信じて行動する
- 不運な人は、直観を無視する
人間には、「予知能力」ともいえる不思議な力が備わっています。
それが、「直観」。
この不思議な力を証明する、めちゃくちゃ面白い心理学実験があるので、ちょっとご紹介させてください。
コンピュータ画面にある白い十字マークが、消えては別のところに現われ、消えては別のところに現われを、くり返す。
この画面をずーーっと見ていると、だんだん「次はどこに現れるか」が判ってくるんです。
「次はどこに現れますか?」
「なんとなく、ここだと思います」
「正解!」
「次は?」
「ここかなぁ」
「正解!」
「なんで判ったのですか?」と聞くと、「なんとなく」という返事が返ってくる。
なんとも摩訶不思議な現象ですが、そのカラクリを明かすと…
十字マークは、「ランダムな場所に現れる」のではなく、「ある一定の法則で現れる」。
で、画面をずーーっと見ていると、脳はその法則を読み解いてしまう。
だから、次にどこに現れるかを、だいたい予測できるのです。
このように、私たちの脳には、「過去のデータから最適解を導き出す」という、とんでもなく高度な能力が備わっています。
これこそが、「直観」の正体。
そして、直観はいつも、「なんとなく」という形で現れます。
たとえば、簡単なところで…
ラーメン屋に入って、「なんとなく、冷やし中華が食べたい」と思う。
これも、まさに直観です。
このとき脳は…
・夏バテぎみだから
・お酢を摂ったほうがいい
・胃腸も弱ってるから
・脂っこいのはダメ
・ニンニクもダメ
・水分が多いのもダメ
「だったら、冷やし中華だ!」と答えが決まり、それが「なんとなく、冷やし中華が食べたい」という直観として現れる。
なので、直観に従って冷やし中華を食べるのが、吉。
それとは逆に、直観を無視して、「夏バテにはスタミナラーメンでしょ!」と自分の考えで決断すると…
次の日に、体調を崩す可能性が高い。
本屋に行って、「この本、なんとなく気になる」と思ったら、それも直観です。
本のタイトルが「田舎移住の始めかた」なら…
・単なる自然不足かもしれない
・体が田舎暮らしを求めているのかもしれない
・仕事につながる何かが書かれているかもしれない
いずれにしても、その本には「今の自分に必要な何か」が書かれている可能性が高い。
だから、絶対に買いです。
結婚相手を決めるときでも…
「この人といると、なんとなく心地いい。なんとなく楽しいな」と直観を信じて結婚した人は、結婚後の幸福度が高い傾向がある。
反対に、「高収入・高学歴・高身長」といった条件で相手を選んだ人は、結婚後の幸福度が低く、離婚率が高いということが分かっています。
就職活動でも…
「こっちの会社のほうが、なんとなくワクワクする」「イキイキと働けそうな気がする」と直観で選んだ人は、今の仕事に満足している人が多い。
反対に、「給料・休暇・福利厚生・会社の規模」など、条件で就職先を選んだ人は、今の仕事に不満を抱えている人が多い。
プロ野球の大御所だった野村克也さんは、「運の正体」という本の中で、こんなことを言っています。
『なんかいやな予感がするなあ』。試合中、そう感じることがある。
この場面では『打たれそうだな』と思うと、その通りになってしまう。
これも脳が、「ピッチャーの雰囲気・バッターの雰囲気・球場の雰囲気・ランナーの位置・風向き・気温・湿度・時間帯」などを、過去のデータと照らし合わせた結果…
「この状況ではピッチャーが断然不利」と答えを出した。
それが、『なんかいやな予感がするなあ』という直観に現れてきたのですね。
この他にも…
「この営業マン、なんとなく信用できないな」と思ったら、直観に従って、契約しない方が吉です。
アパート探しで、「この部屋、なんとなく心地いいな」と思ったら、直観に従って、そこに決めるが吉です。
「最近、なんだか眠たいな」と思ったら、体か心にトラブルが起きている可能性が高いので、直観に従って、睡眠時間を増やすが吉です。
たくさんご紹介してきましたが、脳は「こっちに行けば上手くいくよ」「そっちは間違った道だよ」とコッソリ教えてくれている。
それが、「直観」であり、「なんとなく」という感覚なんですね。
スティーブ・ジョブズは、こんな言葉を残しています。
最も大切なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです
ビル・ゲイツも、このようなことを言っています。
直観は間違うこともあるが、私は直観を信じる
運の研究で有名な心理学者、リチャード・ワイズマン博士もこう言います。
運のいい人は、直観をつかう割合がズバ抜けて高い。
運の悪い人は、心の声に耳を傾けようとしないだけだ。
直観が、いかに人の運命を左右するかを、お分かり頂けたのではないでしょうか。
直感の注意点
ただ、直観には1つだけ注意点があって、それは…
「ギャンブル」と「本以外の買い物」は、直観を信じない方がいい。
「今度のダービーは、なんとなく3-7が来そうだから、10万円買っちゃった」とか、
「この家、なんとなく気に入ったから7000万円で買っちゃった」とか、
直観で決めていたら、人生が狂ってしまいますからね。
「ギャンブル」と「買い物」だけは、理性でちゃんと考えたほうがいいですよ、ということですね。
運がいい人と不運な人の違い②
運がいい人と不運な人の違い、その2つ目は、こちら↓
- 運がいい人は、小さなチャレンジを100回する
- 不運な人は、大きなチャレンジを1回だけする
「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」という、ことわざがあります。
この「本当の意味」を理解している人は、幸運を引き寄せます。
理解していない人は、不運を引き寄せます。
では、「下手な鉄砲、数打ちゃ当たる」の本当の意味とは、何か?
一番わかりやすいのが、ナンパ師です。
女の子に突然声をかけて、上手くいく確率は、せいぜい3%くらい。
つまり、「まず無理」です。
では、20人に声をかけたら、どうなるでしょうか?
45.6%の確率で成功します。
100人に声をかければ、95.2%の確率で成功します。
ここまで来れば、逆に失敗するほうが難しい。
このように…
一見、不可能に思えることでも
↓↓
回数を重ねれば
↓↓
必ず幸運をゲットできる
これが、「数打ちゃ当たる」の法則。
不可能を可能にできるのです。
この法則を理解しているだけで、生き方が変わります。
たとえば、「あの人に告白しても、8割がたフラれるだろうな」というときでも、「8割がたフラれる」ということは、成功確率20%。
今回はダメかもしれませんが、人生で同じような経験を10回もすれば、89.3%の確率で成功します。
だから、「8割がたフラれるだろうな」と思っても、「勇気をだして告白しよう!」と思えるし、そういう人は、いつか必ず幸運をゲットできるのです。
ときどき、「アプリで一発当てて、大儲けしました」という人がいます。
そういう人を見ると、「あの人は運がいいんだ、実力があるんだ」と思ってしまいます。
でも、本当は、「運」でも「実力」でもなく、数打ちゃ当たるの法則を活用しているだけ。
成功確率がたった5%のアプリでも、10個出せば、40.1%の確率で成功します。
30個出せば、78.5%の確率で成功します。
この理屈を知っているから、果敢にチャレンジできるし、失敗してもめげない。
なので、この先の人生で、何度でも大当たりを引けるのです。
それとは反対に、不運な人は、大きなチャレンジを1回だけします。
わかりやすいところで…
たとえばラーメン屋を始めるときでも、いきなり「30人が入れるような立派な店舗」をつくってしまう。
それで上手くいけば万々歳ですが、世の中そんなに甘くない。
ラーメン屋は3年以内に70%が廃業する厳しい世界ですから、多くの場合、借金を抱えて、次のチャレンジができなくなってしまうのです。
なので、もしラーメン屋を始めるのであれば、「5人しか入れない安い店舗を借りる」とか、「自宅の一室ではじめる」とか、まずは小さくチャレンジする。
で、上手くいかなければ、いったん撤退して、味を研究し、再チャレンジする。
これを何度も繰り返せば、かならず行列のできる日がやってくる。
この時にはじめて、立派な店舗を構える。
そういう人は、確実に幸運をゲットできるのです。
「数打ちゃ当たるの法則」を活用できるのは、恋愛や仕事だけではありません。
たとえば趣味でも…
若い頃から、あれやこれやと50個もチャレンジすれば、その中の3つくらいは「一生続けられる趣味」になります。
一生の趣味があれば、仲間も増えるし、死ぬまで楽しく暮らしていけます。
一方、不運な人は、「退職金で、田舎にログハウスを建てよう!」というように、大きなチャレンジをします。
それは、もちろん楽しいけれど…
70歳にもなると、行くのが面倒くさくなって、年に一度しか行かなくなる。
年に一度行くといっても、「掃除」と「草刈り」に行くだけです。
これでは、いったい何の趣味か、わからないですよね。
ユニクロの創業者・柳井正さんは、「一勝九敗」という本の中で、このようなことを言っています。
10回新しいことを始めれば、9回は失敗する。
しかし、1の成功の積み重ねが今日のユニクロを作っている
・10回チャレンジすれば、1回当たる
・1000回チャレンジすれば100回当たる
つまり、「成功確率がたった10%のチャレンジ」をひたすらくり返すことで、山口県の小さな紳士服店から、世界のユニクロにまで育て上げたのですね。
まとめ
「幸運」とは、天から降ってくるものでも、足が生えて勝手に歩いてくるものでもありません。
幸運は、自分で創るものです。
そのため具体的な方法が、今回ご紹介しました、この2つ。
①「なんとなく」という直観を信じて行動する
②小さなチャレンジを繰り返して、不可能を可能にする
この2つが、幸運を引き寄せ、不運を遠ざけます。
やり方を知ったみなさんは、あとは実践するだけ。
とくに「直観」は、誰でも毎日降りてくるものですからね。
その「ささやかな声」に耳を澄まして、最高にツイてる人生をゲットしてくださいね。
以上、【運の科学】運のいい人⇔不運な人、決定的な違い・2選でした。
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