この記事でお伝えしたいこと
- 「イヤな人」との上手な接し方・3選
- イヤな人を味方にする方法
- すぐに怒鳴る上司やお客さん
- 意地悪な友だちや同僚
- イヤミばかり言うご近所さん
みなさんの周りにもいますよね。
「この人、性格が悪いな~」と感じる、いわゆる「嫌なヤツ」。
そんな人のために「心を悩ませ不眠症になる」くらい、悔しいことはありません。
では、「イヤな人と、どう付き合うのがベストなのか?」というと…
嫌な人とは距離をおく
ですが…
社会人になると、そういうわけにはいかないケースが多いと思います。
そして、一番いけないのが…
言い争い
相手は決して「自分が悪いことをしている」とは思っていなくて、むしろ「良いことをしている」と思っています。
ですので、なにを言っても相手は変わらないし、たとえ言い争いに勝ったとしても、うらみを買うのがオチ。
では、どうしたらいいのか?
考え方を切り替える
ほんのちょっと考え方を変えるだけで、ストレスをうんと減らせます。
「嫌な人にそれほど腹が立たない」
「嫌な人が気にならなくなる」
というわけです。
そのための方法が、今回ご紹介します、こちら↓
①初級編
「イヤな人」の心の正体を知る
②中級編
「上から目線」より「神様目線」
③上級編
「のれんに腕押し」戦法
それと、もう一つおまけで…
「嫌な人」を味方に変えるヒントを最後にお伝えいたします。
嫌な人との賢い接し方
①初級編:「イヤな人」の心の正体を知る
「性格の悪い人は、なぜ人の嫌がることを平気でするのか?」
その理由がわかると、相手を違う目で見ることができます。ずいぶん気分が楽になります。
- イヤミなことを言う人
- 必要以上に大きな声で怒鳴る人
- 人の欠点ばかり探している人
このような人の「心の底」に横たわっているもの。
その正体は…
劣等感
心の奥に「劣等感」を隠して生きている人は…
●人の足を引っぱってでも、相対的に自分が上に立ちたい
●他人をおとしめることで、少しでも自分を上だと思いたい
そんな心理が、自動的に働いてしまう。
心理学ではこれを「引き下げの心理」といいます。
そのため…
- 嫌みなことを言う
- やたら自慢する
- チャンスがあったら必要以上に大声で怒鳴る
- 人をけなす
- せせら笑う
そんな「愛のない行動」が無意識のうちに行われてしまう。
簡単にいえば、常に「怖れ」ているということ。
「弱みを見せてはならない」
「ナメられてはいけない」
「弱い犬ほどよく吠える」のと同じで、本当は自分に自信がない。心に余裕がないのです。
このような心のメカニズムをわかっていれば、「まったく違う目」で相手を見ることができますよね。
「この人は劣等感が強いんだ」
「強そうにしてるけど、心の底では怖れてるんだ」
そんな正しい見方をすることで、相手に対する怒りを50%offにすることも可能になるとと思いますよ。
②中級編:「上から目線」より「神様目線」
嫌な性格の人に会ったときに…
「あいつ最低だなぁ」
「あの言いかたは無いだろ」
などと、「上から目線で相手をみる」と腹が立ってきます。
そうではなくて、もっと上から見る。
「ちょっと上から」ではなく、「はるか雲の上」から相手を見るのです。
心理学でこれを「メタ認知」といいますが、そうすることで、見え方がまるっきり違ってくる。
「あれでは、どこに行っても嫌われちゃうんだろうなぁ」
「あの性格で生きていくのは大変だろうな」
「自分はあんな性格に生まれてこなくて、よかった」
神様目線になって相手を見ることで、哀れみの気持ちが湧いてくる。
「かわいそうな人だなぁ」
「気の毒に」
仏教ではこれを「慈悲」といいますが、哀れみの気持ちで相手を見ると、不思議なもので それほど腹は立たない。
これでまた、怒り50%offになるというわけです。
③上級編:「のれんに腕押し」戦法
たとえば、「君はのろまだな」「その服、忍者みたいだね」と嫌味を言われたときに…
「もう!なによ」「失礼な!」と、それを「否定」すると、ますます腹が立ってきます。
腹が立つだけではなく…
こちらが「ムスっとした態度」を見せると、相手は面白がって、ますますイジってきたりします。
●否定するから、腹が立つ
●否定するから、ますます相手が調子に乗る
では、どうすればいいのか?
「否定」ではなく、「肯定」したらいいんです。
「君はのろまだな」と嫌味をいわれたら…
「そうなんですよ。遺伝みたいで自分でも困ってるんです」と、涼しい顔で肯定しちゃう。
「その服、忍者みたいだね」と言われたら…
「拙者、伊賀流でござる」とかね。
相手の言葉を「真に受けない」。
「相手にしない」ということですね。
このように、あっさり肯定して受け流してしまえば、腹は立たない。
だけではなくて、相手は「のれんに腕押し」で拍子抜けしてしまう。何も言えなくなってしまうのです。
これが「のれんに腕押し」戦法。
ぼくが、こののブログを始めて5年くらいになるのですが…
はじめた当初は、「何かの宗教ですか~?」などと、嫌がらせみたいなコメントが来たりしたんです。
そんな時は、あっさり「はい、そうですよ~」と肯定しちゃう。
そうすると、相手はなにも言ってこなくなるし、こちらの胸もスッとするんです。
不思議なもので、悪い評価は「否定」するよりも、「肯定」してしまった方がよっぽど気分がいい。
それと同時に、会社や学校であれば、周りの人に対して「自分の器の大きさや心の余裕」を、さりげなくアピールすることもできますからね。
いい事ずくめ、なんです。
嫌な人を、自分の味方に変える法
嫌な人を、自分の味方に変える。
その方法がないわけでも、ないんです。
では、どうすればいいのか?
雑談の量をふやす
親密度は、雑談の量に比例します。
そして雑談とは、「必要な話」ではなくて「どうでもいい話」。
「新発売のハーゲンダッツ、食べた?」
「駅前の新しいラーメン屋さんに行った?」
「お子さんが受験生なんだ。大変な時期ですね」
雑談をふやすと、相手との共通点が見つかったり、お互いの苦労が見えてきたり。
自然と親密度が上がっていく。
そして、親密度が上がってくると、なかなか冷たい態度は取れなくなるものです。
心理学ではこれを「単純接触効果」といいます。
相手が「自分に対して冷たい」のなら、もしかしたら「雑談の量が少ない」ことが原因かもしれませんのでね。
意識して「雑談の量」を増やしていくと、雰囲気がガラッと変わってくるかもしれませんよ。
まとめ
「嫌な人をなんとかしたい!」と思うこともありますが…
それに対して、あの天才アインシュタインはこう言っています。
「人間の邪悪な心を変えるより、プルトニウムの性質を変える方がやさしい」
アインシュタインが言うように、他人の性格を変えることは、まず不可能。
人間は、自分の性格を変えることすら難しいですからね。
他人を変えようとすることは、無駄な努力、時間の無駄。
それよりも、今回ご紹介しました方法を使って、自分の考え方をちょこっと変えてみる。
自分の「考え方」や「受け止め方」をちょこっと変えてみて、今よりもっとストレスの少ない毎日。楽しくて清々しい毎日を手に入れてくださいね。
☆☆☆
以上、「イヤな人」との上手な接し方、でした。
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