人の悩みのほとんどは、人間関係と言われています。
そして、人間関係の悩みのほとんどが、職場の人間関係。
つまり、職場の人間関係さえ何とかしてしまえば、人生の悩みやイラツキのほとんどは解消できる。
それだけで、幸福度は劇的に高まります。
ところが、実際の職場では…
- すぐに怒鳴る上司
- イヤミをいう先輩
- 足を引っぱる同僚
- めんどくさい顔をする後輩
- ウソの多い人
- 悪口・陰口の好きな人
- 無視する人
など。
戦々恐々とした職場で、「もう疲れちゃった」という方も少なくないと思います。
だからといって、仕事を辞めるわけにはいかないし、嫌いな人に辞めてもらうわけにもいかない。
「このまま我慢しつづけるしかないのか?」というと…
我慢しなくていいんです。
打つ手はあるんです!
というわけで今回は…
職場の人間関係がグッと楽になる秘訣を3つ厳選してご紹介させていただきます。
嫌いな人のために頭を悩ませ不眠症になることほど、くだらないものはありませんからね。
たった1つでもいいので、自分に出来そうなものをみつけて、ぜひ実践してみてくださいね。
想像以上に人間関係が楽になると思いますよ。
職場の人間関係がグッと楽になる秘訣①
職場の人間関係がグッと楽になる秘訣、そのまず1つ目は、こちら↓
職場の人を観察する
動物園にいったら、動物を観察しますよね。
「ライオンは声がでかいな」
「サルは、すぐに喧嘩をはじめるな」
「クジャクは綺麗だけど、攻撃的だな」
「ナマケモノは、いつもダラダラしてるよな」
その行動が「正しい」とか「間違っている」とか判断することなく、ありのままの姿をただただ観察しますよね。
「笑顔で手を振ってるのに、なんで無視するの!」とゴリラを責めることもないですよね。
このように、「いい・悪い」とジャッジせず、ただただ観察することを「マインドフルネス」と言うのですが…
マインドフルネスで職場の人を観察すると、人間関係が一気に楽になるんです!
「部長は、すぐに吠えるな。すごいエネルギーだよな」
「課長は『結論から話せ』が口癖だよな」
「吉田くんは、面倒くさそうな顔で人の話を聞くよな」
「田中さんは綺麗だけど、ときどき急にキレるよな」
このように、「いい・悪い」とジャッジせず、ただただ相手を観察する。
すると不思議なもので、腹が立つようなことであっても、それほど腹は立たない。
ストレスが小さくなる。
だけでなく、相手のことをしっかり理解できます。
「この人には、こんな性質があるんだ」「この人に、こういう態度をとると、こんな反応が返ってくるんだ」と。
相手を理解できれば…
どう対応したらいいのかも分かってくるし、相手との距離感もうまく保てるようになります。
たとえば、「課長は、結論から話さないとイライラする」というのが分かっていれば、どういう順番で話せばいいのか分かりますよね。
「田中さんみたいに、急にキレる人は苦手だな」と思うのなら、距離を置けばいい。
挨拶と仕事の話だけの関係になれば、自然と心の距離は広がっていきます。
反対に、「部長みたいに、はっきりモノを言う人は、梅沢富美男みたいで好きだな」と思うのなら、距離感を縮めればいい。
雑談をふやせば、自然と心の距離が縮まり、親しくなれます。
このように、「いい・悪い」とジャッジせず、職場の人を観察するという、たった一つのことをするだけで…
・周りの人への対応もだんだんうまくなり
・苦手な人とは距離が離れ
・好きな人とは親しくなれる
さらに、イヤな出来事があっても、それほど腹が立たない。
「また部長のカミナリ食らっちゃったよ」というように。
その結果、職場の人間関係がグッと楽になるというわけです。
相手を理解していないから、腹が立つ
ちなみにですが、「理解(りかい)」を逆から読むと「怒り(いかり)」。
相手のことをしっかり理解できていないと、怒りになってしまう。
「なんで、こんなに怒るんだ!」と。
だから、まずは相手をよ~く観察して、「この人には、こういう性質があるんだ」と理解する必要があるんですね。
職場の人間関係がグッと楽になる秘訣②
というわけで、職場の人間関係がグッと楽になる秘訣の2つ目は、こちら↓
「大切な人と過ごす時間」を大切にする
●家族・友人・気のあう同僚など、大切な人と過ごす時間を大切にする人は、職場の人間関係が楽になります。
●反対に、仕事が終わったら、とっとと帰って、家族ともあまり話さず、部屋にこもってテレビをみるという人は、職場の人間関係が苦しくなります。
「プライベートの時間」と「職場の人間関係」、一見なんの関係も無いように思いますが、実は大有りなんです。
どういうことか?
人との絆が、心の支えになる
家族とたくさん話し、ときには友人と遊びに行ったり、気のあう同僚とパーッとやったり。
その時間は、仕事のモヤモヤを忘れ、ストレス解消になる。
だけでなく、互いの絆が深まり、よき仲間が増えてくる。
「自分には、大切な仲間がいるんだ」
「悩みを聞いてくれる家族がいるんだ」
「つらいときに『助けて』と言える友人がいるんだ」
この人たちの存在が心の支えとなり、職場の人間関係という荒波を乗りこえるための強さを与えてくれる。
多少のことでは屈しない、強い心が手に入るんです。
孤独だと、人間関係のトラブルを乗り越えられない
それとは逆に、一人で過ごす時間が多い人は、それはそれでストレス解消になるかもしれません。
わずらわしさがないですからね。
ところが、いざ人間関係のトラブルを抱えたときには、大変なことになってしまう。
家に帰っても、嫌な人のことばかり考えてしまったり、布団に入ってももんもんと悩んだり。
打ち明ける人がいないから、一人で悩みを抱えこんでしまう。
こういうときに、人は孤独感を感じて、一気に病んでいくんです。
「あいつが憎い!」
「もう耐えられない…」
「今すぐ仕事を辞めたい!」
というように、心がハチャメチャになってしまう。
そうならないためにも、普段から「大切な人と過ごす時間」を大切にすることが大切なんですね。
よき仲間がいれば、ストレスに強くなる
「良好な人間関係をつくれば、最大で15年も寿命がのびる」と言われています。
なぜかといえば…
孤独感を感じていない人は、ストレスに強くなるから。
よき仲間というのは、そのまま心の筋肉になるんですね。
問題がないときは何も感じない家族や仲間の存在も、自分が弱っているときには本当にありがたく感じるものです。
そのことを忘れず、普段から「大切な人と過ごす時間」を大切にしましょうということですね。
職場の人間関係がグッと楽になる秘訣③
職場の人間関係がグッと楽になる秘訣の3つ目は、こちら↓
雑談の量をふやす
親密度は、雑談の量に比例します。
そして雑談とは、「必要な話」ではなくて「どうでもいい話」。
「ナニコレ珍百景、見た?」
「ハムスター飼ったんだ」
「息子さん、受験生ですか。大変な時期ですね」
雑談をふやすと、相手との共通点が見つかったり、お互いの苦労が見えてきたり。
自然と親密度が上がっていきます。
そして、親密度が上がってくると、人は優しくなるものなんです。
「最近、釣りのほうはどうですか?」
「お袋さんの体調は良くなったか?」
これくらいの雑談ができる相手であれば…
たとえ自分がミスをしても、こっぴどく怒られたり、嫌味を言われたりすることはなくなってくる。
「今度からは気をつけてな。困ったときは俺に相談しろよ」くらいで済ませてくれる。
また、雑談できる仲間が増えれば、悪口や嫌がらせが大好きなタチの悪い人も、こちらを攻撃しずらくなる。
だけでなく、自分が困ったときには、仲間が助けてくれる。
雑談で、お金で買えない価値が手に入る
カナダのウィンザー大学の研究でも…
「雑談が多い人ほど、好感度が高く、仕事の評価も高く、周囲からの助けを得やすい」という結果が出ています。
ロンドン大学の研究でも…
「相手を知れば知るほど、助けてあげたい、優しくしたいという気持ちが強まる」という結果が出ています。
雑談という「どうでもいい話」が、お金で買えない価値をたくさん生み出してくれるのです。
もしも今、「周りの人の態度が冷たい気がする」というのであれば、その原因はたぶん雑談不足。
朝は遅刻ギリギリで、仕事が終わったら とっとと帰るのではなく…
少しだけでもいいので職場の人と話をする。どうでもいい話をする。たまには一緒に飲みにいく。
たったそれだけで、自分を取り巻く雰囲気がガラッと変わってくると思いますよ。
まとめ
今回ご紹介しました、職場の人間関係がグッと楽になる秘訣は、この3つ↓
① 職場の人を観察する
②「大切な人と過ごす時間」を大切にする
③ 雑談の量をふやす
3つとも、とても効果の高いものばかりですからね。
たった一つでもいいので明日から実践すれば、今日より明日、明日より明後日と、人間関係はどんどん楽になっていくと思いますよ。
以上、職場の人間関係がグッと楽になる!秘訣・3選でした。
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