テレビに出ているタレントさんたちは 気楽そうにみえて、裏では途方もない努力をしているものです。
ところが、所さんだけは違う!
遊びのように仕事をし、仕事のように遊びをする。
いつもお気軽そうで、いつも楽しそう。
にもかかわらず、誰からも愛され、仕事が尽きない。
うらやましい限りですが、一体全体、どうやったら所さんのように幸せに生きられるのか?
そのヒントは、ここにあります。
所さんは、幸せに関する本をたくさん書いていて、「こうすれば幸せになるよね」「こうすれば楽しく生きられるよね」という独自の幸福論を持っているんです。
では、所さんは何を考え、どのように行動し、何を大切にして生きているのか?
これらを、所さんの名言から紐解いていきたいと思います。
①所ジョージ式・お気楽に生きる秘訣
“やってることが気楽になるような努力をするとね、どんどん楽しく暮らせるようになる”
“僕はデビューのころから、自分が世界でいちばん幸せだと思ってた。給料が7万円だったときも幸せだった。給料だと思えば安いけど、小遣いだと思えば、7万円はすごいじゃん”
“電車通勤イヤだな、とか思うでしょ?そうじゃなくて『歩かなくて済むなんてすばらしい!産業革命にオレは乗ってるんだ』”
“どんな状況でも、考え方次第でいくらでもプラスは見つかりますよ”
“カレーに醤油をかけようと思ってソースをかけちゃったとするじゃないですか。あああ、オレはなんてことしちまったんだあああ!!…なんてことは思わない。あ~、コーラじゃなくてよかった!って思うわけ”
いかにも、所さんらしいですよね!
嫌なことも、ひもじいことも、失敗したことも、どんなことにもプラス面を見つけて、大いに喜ぶ。
だからいつも明るくいられるし、「どんなこともプラスに変えればいいじゃん」と思えれば、このさき何が起きても怖くない。
それが、お気楽に生きる秘訣なのかもしれませんね。
とはいっても、人間生きていれば、とんでもない不幸に見舞われるときだってあります。
そんなとき所さんは、どう考えるのでしょうか?
②所ジョージ式・不幸のどん底ではこう考える
“時間が経つと全部のことが笑い話になるから”
“辛いこと、失敗したこと、例えば大怪我したことでも、過ぎてみれば笑い話になるのです。
そういう時に盛り上がるのは、より大げさな話ですから、もし怪我をしたら「10年後は盛り上がるぞ~!」と思って、お医者さんに「先生、もうひと針くらい余分に縫っておいてくれませんか?」とお願いするくらいの勢いが欲しいところです。
そうやって、不幸な状態に陥った自分を客観視して、笑ってしまいましょう”
“自分を楽しめるんだって事に気づいたアナタは、ちょっと幸せ”
人間、土砂降りも、楽しもうと思えば楽しめるものなんですね。
そんでもって、そんな自分を客観的に見て笑う。
そうすれば、2度楽しい!
これが本物の「不幸中の幸い」なのかもしれませんね。
③所ジョージにとって、幸せな人生とは
“ワタシがごく普通の勤め人だったら、ある程度の暮らしができつつ、小遣いが足りないとか、新しいクーラーや、大きなテレビ買えない、というような事になっていたはずです。
その場合、ワタシはその状態を楽しむでしょう。
古いクーラー買い替えたいけど給料上がんないなぁ、なんて嘆かない。
家族に向かって「面白いね、うちはクーラーがガンガン回ってるけど、涼しくなんないね! これは滅多にない経験だ~でも、暑いネ」と、はしゃぐ。
お父さんがはしゃげば、みんな楽しい。
「んじゃ、みんなでコンビニ行って、うまいアイス探そうぜ!」と、楽しい展開に。
これが楽しくて豊かな生活なのです。
勝ちでも負けでもない。
命が終わる時に、思い出すことが楽しいことばかり!でありたい。
というのが幸せな人生だと思います”
お金があるから幸せ、お金がないから不幸。
幸せって、そういうものではないんですね。
思い出すことが楽しいことばかりなら、絶対に幸せ。
思い出すことがつまらない事ばかりなら、確実に不幸。
だからこそ、愚痴を言うのをやめて、今の生活を楽しむ。今日を「楽しい思い出」にする。
そうすれば質素な生活でも、豊かな人生になりますよ、ということですね。
④所ジョージにとって、遊びとは
“お金がないから遊べないんじゃなくて、遊ぼうとしないから遊べないんだ”
“以前、長い竹竿の先にカメラと首掛け扇風機をつけて「ドローンだ!」って言って近所の川沿いとか公園で撮影したことがあんのね。
街中は本物のドローンの撮影は禁止だからダメだけど、これならドローンぽい画もとれるし、画面の左右に扇風機の羽が写っててさ、面白いんだよね”
“誰の日常にも面白いヒントがたくさんある”
“ヒザが痛かったら、痛むヒザで何ができるか考えればいい”
“お金をかけなくても、自分らしく遊べるか? 楽しく過ごせるか?それを常に探し続けることを忘れちゃいけない”
“洗車している途中に、太陽の暑さを感じたり、ホイールに水を当てて反射する角度を楽しむ水遊びにしたり、ボディにかけないで、上の方に水を吹き出させて、虹を作って子供に見せたり、という事を楽しむの!”
“初めから楽しいなんてないよ。楽しくさせなきゃ”
所さんにとっての遊びとは、観光地に行くとか、美味しいものを食べにいくとか、そういうものではないんですね。
生活のあらゆるモノを遊びにする。
首掛け扇風機を見たら、これでどう遊ぼうか?
洗車のホースを握ったら、これでどう遊ぼうか?
ヒザが痛かったら、これでどう遊ぼうか?
所さんならきっと、「ヒザが痛い人の50m走、日本選手権~!」みたいなことを、一人で本気でやっちゃうのでしょうね。
⑤所ジョージ式・人気者になる秘訣
“本当に大切なのは、自分ではなく、周りの笑顔を見て暮らすということ”
“他人の笑顔を作ってあげられれば、また人は返してくれる、自分の笑顔を作ってくれるのです。そういう関係が自分の周りに増えていくことが大事”
“だってさ、(相手が)笑顔になった方が良いじゃん。そうすんと、あそこに行くと楽しいよとか、あの人のところに行くと面白いよとかさ、そういう空気になっていくじゃん”
たしかに、自分のことを笑顔にしてくれる人がいたら、その人のそばにずーっといたいですよね。
では、周りの人を笑顔にするには、どうすればいいのか?
所さんは、こんなエピソードを語っています。
“2020年の春先にさ、世田谷ベースの座布団を200枚くらい作ったんだよ、番組に来てくれたタレントさんとかスタッフにあげようと思ってさ。
そしたら、コロナですよ!収録は全部中止じゃん。座布団をあげるタイミング無くなっちゃって・・・・・・。
あのさ、座布団200枚って、ものすごい量なのよ。もう事務所中が座布団だらけになっちゃうという(笑)。
こりゃイカン!と思って、知り合いに送ることにしたんだけど、ワタシだけだと思いますよ、笑点メンバーのお師匠さん達に座布団を送りつけるのは(笑)。
こんな感じで、ワタシは、知り合いにちょっとしたプレゼントをするのが好きなんだけど、もちろん全く何の見返りも求めていないのよ。
受け取った人が面白がってくれるかな?喜んでくれるかな?ってイメージする、自分の遊びの一つなんだよね”
周りの人を笑顔にすることが遊びであり、それが多くの人から愛される所以でもあるんですね。
⑥所ジョージ式・幸せな結婚の基本
“「相手が喜んでいる顔を見る」のが幸せな結婚の基本だと思います”
“今、妻を笑顔にしてあげられてないなら、笑顔にしてあげれてない俺が全て悪い”
“良い事も悪い事も自分のせい!他人のせいにしているとそういう自分になっちゃうよ!”
なるほど!ですね。
まずはお父さんが、料理をしたり、手土産を買って帰ったり、奥さんを笑顔にする。
すると今度は奥さんも、「豪勢なお弁当にしよう!フルーツも添えてあげよう」ということになる。
そのお弁当を見たお父さんも、これまた笑顔になる。
夫婦で笑顔のキャッチボールをすることが、幸せな結婚の基本。
まずはお父さんから、なんですね。
所さんは、こんなエピソードも語っています。
“ワタシは、他の家がやらないような家族のイベントを一生懸命やるのです。
例えば、お月見。毎年9月の中旬にやってくる十五夜になると、奥さんが「ススキ探してきてよ!」と言う”
“「あなたがそう言うなら、ワタシがススキを探しましょう!」と、ハサミを手に取り、多摩川の土手で探して切り出そうじゃないの!という態度を出してから出発するのです。
もしも多摩川の土手にそれが無ければ、花屋さんで適当な花を買ってきて「これはススキなのだ!」と言い張る。
花屋さんがやってなかったとしたら、魚屋さんで魚のスズキを一匹買ってきて、花瓶に挿して「風流だねえ」と言い張るでしょう。
きっと、カミさんは笑いながら、自分で作ったお団子を横にお供えしてくれるはず”
所さんは、相手を笑顔にするためなら、努力を惜しまないんですね。
「ススキ、無かったよ~~」なんて、相手がガッカリするようなことは絶対にしない。
意地でも相手を笑顔にする。
それが、所さんスタイル。
「でも、自分がそんなことをしたら、家族から白い目でみられそう…」
普通はそう思ってしまいますが、でも安心してください。
所さんは、こう言います。
“自分で進んでバカやってるんだからさぁ、他人から「オマエはバカだなぁ」と言われても傷つかない”
たしかに、「自分で進んでバカやってる」という自覚があれば…
「バカだなぁ」と言われても、「そうなんですよ。でも、そこが面白いんだよ」と胸を張って言える。
だから安心して馬鹿なことをやりましょうよ、ということでしょうね。
⑦所ジョージ式・毎日を楽しくする秘訣
“会社たいへんだなあ、週末の休みだけが楽しみ!学校つまらないなあ、夏休みが楽しみ!っていう人が多いでしょ。
いや、そうじゃなくて毎日の暮らしを楽しくしようよ。そうすれば、週末や夏休みがより楽しくなるじゃん。
そんな事言ったって無理ですよ、というアナタ。何もしないでそういう事を言うんじゃないの。
前も言ったけど、会社に行くときに靴を左右逆に履いて行ってみなさいよ、楽しいから。
なるべく同僚にバレないように、やたら脚組んで座ってみたりとか。一日やってみて足が窮屈だなぁ、やっぱり靴ってちゃんとできてるなあって気が付いたりして楽しいよ。
ツマラナイですよ、って言う人はやってないのによく言えるよな、って思うよ。
あのね、靴を左右逆に履くときは、親指を上に持って行ったほうが楽かと思いきや、意外と下にしたほうが楽なんだよ(笑)”
「親指が下のほうが楽」って知っているということは、所さんは、実際にやっているんですね!
所さんは、こんな事も話しています。
“ワタシはもう何年も毎日カバンの中に、スプーンを入れて出かけてるんだけど、いつか、ワタシの目の前で、プリンや水ようかんを食べようとする人が現れて、あ、スプーンがない!ってなった時に、「ありますよ〜」って出すのを楽しみに暮らしてるからね(笑)”
スプーンでも、靴一足でも、ちょっと頭をひねれば、平日を楽しむアイテムにできるのですね。
⑧所ジョージ式、豊かな暮らしとは
“便利だから楽しいんじゃない。不便さの中にこそ幸せはある”
“となると、家でお茶など飲むときはペットボトルの飲料は止めるのが良いのです。
自分好みのグラスを買う、ホコリを被っていた急須を引っ張り出す、産地の違うお茶の味を覚えたり、淹れ方なんかも工夫する。そういうことが暮らしの豊かさなんです”
“めんどくさいって思ったら、全部めんどくさいことになっちゃう”
“面白がる人は何でも面白い”
「便利だから楽しいんじゃない」。
たしかにその通りですね。
ペットボトルのお茶、冷凍食品、パックに入ったカットフルーツ…、それらは便利で楽だけど、そこに楽しさはない。
逆に、キャンプは不便だから、楽しい!
あえて便利なモノを使わず、手間をかけることが、暮らしの豊かさに繋がるのかもしれませんね。
⑨所ジョージ式・やっぱり感謝が大事
“朝、目が覚めると、あ、覚めてよかった、と思うじゃん。覚めなかったら死んでるわけだからね、それだけでも喜べよと思うよ、僕は。”
“星は誰にでも、みんなに輝いている。ただ見上げる人と見上げない人の差”
“例えばさ、バナナなんか皆食べたことあるし、味も想像の範疇なわけですよ。それを、「あぁ、バナナでしょ?」みたいな気持ちで食べるんじゃなくて、色々有り難がるってことだよ。
今回のバナナはサクサクしてて美味しいねとか、皮が厚くて剥きやすいねとか、違う感動を感じれる人の方が暮らしは豊かになる。
当たり前のバナナに対して、有り難がる姿勢だよ。今までには無い新しい切り口で褒めてみる。
それができる人はどんなことにも感動できて心が動くから、幸せな気持ちを感じやすくなるんじゃない?”
ぼくも、テレビを見ながらミカンを食べることがありますが、気づいたらミカンが無くなっている。
「あれ、食べたっけ?」って、何の感動もない。
そうならないためにも、積極的に有り難がる姿勢が大事、ということですね。
所さんは、こんな話もしています。
“うちの娘が、かみさんいないときにご飯作ってくれるんですよ。俺はね、ありがたくて写真撮るもん。
だって、元々無かったんだよ、あの人たちは。俺とかみさんが知り合わなかったら。
それがあんな成長してだよ、私にご飯作ってくれるじゃん。これはね、トマトの成長どころの騒ぎじゃないよ?”
たしかに、元々この世にいなかった娘さんが、大きく成長して自分のごはんを作ってくれる。
これは、マジシャンが帽子から鳩を出すのとは次元が違う、不思議な奇跡。
感謝してもしきれないくらい、ワンダフルなことなのかもしれませんね。
まとめ
所さんの名言をたくさん見てきましたが、ここから読み取れる教訓は、この5つになると思います。
①どんな出来事にもプラス面を見つけて、大いに喜ぶ
②周りの人を笑顔にすることを趣味にする
③洗車・スプーン・痛むヒザ、どんなモノも遊び道具にする
④不便な生活を楽しむ
⑤どんなモノも有難がって、感動する
所さんは、「楽しくなる努力をしているから、毎日が楽しい」のでしょうね。
ご覧の皆さんも、取り入れられるものがあれば、早速実践してみてくださいね。
ちょっとの努力で、今よりもっと面白い毎日が始まると思いますよ。
以上、【所ジョージ式・幸福論】楽しく生きる人はこう考えるのだ~でした。
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