上善は水のごとし|『水のような生き方』で順調な人生に!

心理カウンセラー・ラッキー
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この記事でお伝えしたいこと

●ベストな生き方は「水のような生き方」

 

①水のような生き方で、ストレスが溜まらない

②水のような生き方で、愛される人になる

③水のような生き方って、どんな生き方?

 

ストレスの少ない愉快な人生をおくるには、どうしたらいいのでしょうか?

 

古代中国の老子は、こう言います。

『上善は水のごとし』

老子

 

「ベストな生き方は、水のように生きることだよ」という意味。

 

では、「水のように生きる」とは、一体どういうことでしょうか?

・大河のようなゆったりとした気持ち

・みんなに恵みを与えながらも、決して誇らない

・岩をサッとよける水のように、誰とも争わない

・場所にあわせて柔軟に形を変える

・下へ下へと身をおき、謙虚に生きる

・イザとなったら岩をも動かす

 

ざっと挙げてみましたが、これだけの説明では、いまいちよく分からないですよね。

「こんなことで良い人生になるの?逆に大変そうじゃない?」と感じた方もいらっしゃると思います。

 

そこで今回は、「水のような生き方」を日常生活でも活用できるよう、具体例をまじえながらご紹介させていただきます。

 

『上善は水のごとし』は2500年以上も語り継がれてきた、「ストレスから解放される」ための知恵。

今よりもっとハッピーに生きるためのヒントが、きっと見つかると思いますよ。

 

 

『上善は水のごとし』9つのポイント

 

雄大な大河のように「ゆったりとした気持ち」で生きる

大河

 

黄河や長江のような「雄大な大河」をイメージしてみてください。

 

静かにゆったり、そして堂々した姿で流れています。

それが、心の理想の形。

 

たとえ、あわただしい生活であっても、気持ちだけは大河のようにゆったりとリラックスして生きていくのです。

 

そうなるために一番重要なのは、「時間に余裕をもって行動する」こと。

 

たとえば…

・時計を気にしながら駅まで急ぐのではなく、5分早く家をでて、ほほ笑みながら胸を張って歩いていく

・ギリギリの時間に出社するのではなく、15分前には到着して、同僚とコーヒーを飲みながら語らう

ティータイム

 

時間にゆとりがあると、心にもゆとりが生まれ、おおらかな気持ちでいられます。

反対に、時間に追われた生活をしていると、気持ちまでピリピリしてきて、些細なことでイライラしがちです。

 

時間にゆとりをもつことで、「大河のようなゆったりとした気持ち」になり、ストレスにも強くなる。

これが、「水のような生き方」の一つ目の知恵です。

 

流れに身をまかせて、「今ここ」を淡々と生きる

禅の修行僧を「雲水」と呼びます。

 

語源は「行雲流水」。

雲や水のように、流れに身をまかせて生きること。

 

もうすこし具体的にいうと…

未来をいそがず、過去をくやまず、「今ここ」を精一杯に生きるということです。

修行僧

 

人は、10分後を生きることもできないし、10分前を生きることもできません。

できるのは、「今ここ、この瞬間」を生きることだけ。

 

にもかかわらず、人の心はまるでタイムマシーンのように、未来に行っては「心配したり焦ったり」、過去に行っては「後悔したり怒ったり」。

それをくり返すことによってストレスがたまり、心を病む人があとを絶ちません。

 

そんな「心のタイムマシーンの苦痛」から解放される唯一の方法は、「今ここ」に集中して生きること。

 

・目の前の仕事を淡々とこなす

・目の前の人の話をしっかり聞く

・目の前の遊びをおもいっきり楽しむ

 

目の前のことに集中して、「今ここ」から心を動かさない。

これをマインドフルネスといいますが、今世界中でもっとも注目されている「心の健康法」の一つです。

 

何事も「八分目」がベスト

水

 

コップに一杯一杯まで水を入れると、床にこぼしたり、服を濡らしたり、なにかと面倒なことになりますよね。

 

人生も同じ。

一杯一杯までがんばりすぎると、なにかと悪い結果をまねきます。

 

・一杯一杯まで仕事をがんばると、心身の健康をそこねてしまう

・一杯一杯まで受験勉強をがんばると、入学後にがんばれなくなる

・一杯一杯までローンを組んで家をかうと、その後の家庭生活がギスギスしてしまう

 

それだけではありません。

人の心は、自分のことで一杯一杯になっていると、心の余裕や思いやりの気持ちを失います。

イライラ

 

ちょっとしたことでイライラしたり、人間関係がギクシャクしたり。

結果、自分がどんどん追い込まれてしまうのです。

 

「過ぎたるは、およばざるが如し」と昔から言われるように、がんばりすぎは災いのもと。

何事も「八分目」がベストです。

 

水のように、みんなに恵みをあたえる

「タンパク質・糖質・脂質」を三大栄養素といいますが、わたしたちの体にもっとも必要なものは「水」です。

 

トイレを流してくれるのも「水」です。

洗濯をしてくれるのも「水」です。

車のエンジンを冷やすのも「水」です。

肉も野菜も飲み物も、中身はほとんど「水」です。

 

水は、すべてのものに恵みを与えながらも、褒められることはありません。

だけど、絶対に無くてはならない存在。

 

そんな水のような生き方を、老子は「人間の理想的な生き方」といいます。

 

「みんなに恵みを与える」とはいっても、プレゼントをあげたりボランティアをしたりといった、大げさなことをする必要はありません。

あくまで水のように「ささやかな恵み」でOK。

 

たとえば…

・トイレ掃除のおばちゃんに「いつもありがとうございます」と笑顔で感謝する

・奥さんのつくった味噌汁が「薄いなぁ」と思っても、「美味しかったよ」と言う

・自分の仕事が終わったら、とっとと帰宅するのではなく、「なにか手伝うことある?」と同僚に聞いてまわる

 

小さな恵みを与えつづける人は、周りの人たちから「あの人がいてほしい」と思われる貴重な存在になっていきます。

水のように「無くてはならない存在」になれるのです。

 

岩をサッとよける水のように、誰とも争わない

渓流

 

川の水は、目のまえに岩があっても「邪魔だからどけ!」とは言いません。

 

右へ左へ身をかわし、前に進みます。

小さなスキマも、しなやかに形を変えてくぐり抜けていきます。

 

このような「誰とも争わない水の姿」をみて、老子は「不争の徳」といいました。

「誰とも争わずに生きていくことはとても難しい。だからこそ人徳が身につくのだ」と。

 

すこし前の話ですが…

コンビニのレジでおじいちゃんが支払いをしているときに、うしろに並んでいた大男が「はやくしろっ!」て。

 

すると、おじいちゃんは「いやはや、おいぼれなもので」とニコニコ笑っていました。

おじいちゃん

 

これを見て、「おじいちゃん、すごいなぁ」と感激しました。

長い人生の中で「不争の徳」を積んできたからこそできる巧みな技です。

 

「不争の徳」を積んだ人は、まるで水のように「切っても切れない、傷つけても傷つかない」。

きっと天の神様は、このおじいちゃんのような徳の高い人にたくさんの恵みを与えているのでしょう。

 

「器の形」にあわせて生きていく

水は、丸い器に入れれば丸くなり、四角い器に入れれは四角くなります。

「その場その場にあわせて、柔軟に自分を変えていく」のが水の性質。

 

・空にいるときは「雲」になり、山にいるときは「川」になります

・トイレにいるときは「トイレの水」になり、体内にいるときは「人の体」になります

 

人間も、「水のように柔軟に自分を変えていく」のが理想の生き方。

 

子どもの前では「素敵な父親」になり、妻の前では「素敵な夫」になり、お客さんの前では「素敵な店員」になり、自分が客のときは「素敵な客」になる。

そんな人は、誰からも愛されます。

 

一方、会社の偉いさんなどで、家やお店でも「会社と同じように偉そうな態度」をとる人もいます。

クレーム

そんな人は、だんだん人が離れていき最後には孤立してしまいます。

 

「その場にあわせて、柔軟に自分を変えていく」というのは案外たいへんなことですが、少しずつ理想に近づけることはきっとできるはずです。

 

下へ下へと身をおき、謙虚に生きる

水は下へ下へと流れていき、最後は海になり「誰からも愛される存在」になります。

 

老子は、「人間も、下へ下へと生きることが大切だ」と説きます。

「下へ下へ」とは、謙虚に生きるということです。

 

わかりやすくラーメン屋を例にすると…

・お客様に喜んでいただけるよう、つねに味を研究する

・お客様が快適に過ごせるよう、ピカピカに掃除をする

・お客様が気持ちよくなれるよう、明るく丁寧な接客をする

 

その結果、多くの人から愛される店になるわけです。

ラーメン屋

 

人から愛されるために、「自分を大きく見せよう」として自慢をくり返す人もいますが、それははっきり言って逆効果。

自慢

 

人から愛されるには、謙虚に生きるのが一番なのです。

 

「一滴の水」が大きな結果をうむ

蛇口

 

蛇口からポタリポタリと水をたらせば、翌朝には「バケツ一杯」に水が溜まります。

それと同じように、どんなに小さな努力でも、毎日コツコツと積みかさねれば「大きな結果」を得られます

 

たとえば、朝のトイレで5ページだけ本を読む。

すると、1年で約9冊、10年で90冊くらい読めます。

 

「読んだ自分」と「読まなかった自分」を比較することはできませんが、確実に「読んだ自分」のほうが素敵な人生を歩んでいるはずです。

 

ほかにも、毎日300円ずつ貯金をすれば、1年間で10万円以上。

毎年、贅沢な国内旅行をできる計算になります。

 

人生を変えるコツは、「コツコツ」。

「毎日、ちょっとずつ」というのがポイントです。

 

いざとなったら岩をも動かす

普段はおだやかな水ですが、いざとなれば巨大な岩をも動かす力を秘めています。

人間も、ここぞというときは、激流のような勢いで突き進むことが大事。

 

たとえば、自分の子どもがイジメられていると知ったなら、学校についていってでもイジメを食い止める。

一カ月間くらい廊下で授業をみていたら、きっとイジメも止まるはずです。

 

人生には、障害がつきもの。

「障害を乗りこえる」のではなく、「障害を突きやぶる」くらいの覚悟がときには必要です。

 

まとめ

「水のような生き方」を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

最後に9つのポイントをまとめておきます。

「これ いいね!」というものがありましたら、ぜひ今日から実践してみてくださいね。

 

あわただしい生活であっても、気持ちだけは大河のようにゆったりと生きていく

未来をいそがず、過去をくやまず、「今ここ」を精一杯に生きる

一杯一杯までがんばらない。何事も「八分目」がベスト

ささやかな恵みを皆に与える

「不争の徳」を積んで、切っても切れない心をつくる

その場その場にあわせて、柔軟に自分を変えていく

「自分を大きく見せよう」とせず、謙虚に生きていく

大きな結果を出すコツは「毎日コツコツ」

激流のような勢いで、人生の障害を突きやぶる

 

 

☆☆☆

以上、上善は水のごとし・『水のような生き方』で順調な人生に!でした。

 

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著者:心理カウンセラー・ラッキー

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