この記事でお伝えしたいこと
- 人生が好転するカインドフルネスとは?
- カインドフルネスのやり方
『カインドフルネス』という言葉を聞いたことがある方は少ないと思いますが…
カインドフルネスを実践すると、自分の人生が、ありとあらゆる面で好転していくんです!
では、その夢のような「カインドフルネス」とは一体何か?ということですが、その前に…
みなさんに、いくつか質問をさせてください。
A:ストレスが多くて、愚痴や不満の多い毎日
B:喜びに満ちた充実した毎日
自分で選択できるとしたら、どちらを選びますか?
A:くすんでツヤのないお肌
B:潤いのあるみずみずしいお肌
どちらを選択しますか?
A:病院通いで薬漬けの体
B:健康でぐっすり眠れる丈夫な体
どちらを選択しますか?
A:敵の多い人生
B:優しい仲間に囲まれた人生
どちらを選択しますか?
A:運勢の悪い人生
B:幸運に恵まれた人生
どちらを選択しますか?
考えるまでもないですよね!
誰もがBを選ぶと思います。
で、Bのすべてが、カインドフルネス1つで手に入るんです。
それだけではなくて、他にも、うれしいものがたくさんたくさん手に入ります。
- 自信
- うつの改善
- コミュニケーション能力
- 長寿
- 良好な家族仲
- ケガの早期回復
- 感染症予防
- 偏頭痛の減少
- 丈夫な心臓
- ストレス解消効果
- アンチエイジング効果
- パーキンソン病予防
- アルツハイマー病予防
- 体力アップ
- 免疫力アップ
- 対人不安の解消
とにかく凄いんです!カインドフルネスの効果。
世界中、全種類のサプリメントをもってきても、これだけの効果は得られませんからね。
というわけで今回は…
①カインドフルネスとは?
②カインドフルネスの驚くべき効果
③やり方のコツと注意点
この3つを順番にご紹介させていただきます。
今よりもっと明るく元気で、充実した毎日を送りたいという方は、ぜひ最後までご覧くださいね。
①カインドフルネスとは何か?
カインドフルネスとは、いったい何か?
とても簡単なことです。
親切をたくさん実践する
ほんの些細な親切でいいんです。
●ニッコリ笑顔であいさつする
●皿洗いを手伝う
●おみやげを買って帰る
●電車で席をゆずる
●エレベーターで「何階ですか?」と聞く
●車で「どうぞ」と道をゆずる
●掃除のおばちゃんや宅配便に「ありがとう」と感謝する
●飲食店で「ごちそうさま」と言う
●田舎のおばあちゃんに電話する
●妻に感謝を伝える
●人を褒める
●ペットを優しくなでる
何でもいいのですが、「相手が喜ぶこと」「相手が笑顔になること」をたくさん実践する。
これが、カインドフルネス。
「なんだ、そんなことかぁ」と思われた方もみえるかもしれませんが、カインドフルネスをバカにしちゃいけないんです!
親切の大切さは、むかしは宗教や哲学の専売特許でしたが…
今では、心理学・脳科学・生理学や医学でも、口をそろえて親切の大切さを伝えています。
というわけで、次はカインドフルネスの効果。
②カインドフルネスの驚くべき効果
人に親切にすると、胸がほっこり温かくなったり、ほほ笑ましい気持ちになったり。
みなさんも、何度も経験があると思います。
このとき、体内で何が起きているのか?
●胸があたたまるのは、愛と絆のホルモン・オキシトシンが分泌された証拠
●すがすがしい気持ちになるのは、幸せと安心のホルモン・セロトニンが分泌された証拠
●うれしさを感じるのは、快感と鎮痛のホルモン・エンドルフィンが分泌された証拠
●イキイキ元気になるのは、やる気と喜びのホルモン・ドーパミンが分泌された証拠
これらのホルモンの影響によって、心と体にさまざまな奇跡が起こるのです。
でも、これら「すべての効果」を説明しようとすると、何時間もかかってしまいます。
あまりにも多すぎて。
ですので今回は、一番上のオキシトシンの効果を中心にお伝えさせていただきます。
オキシトシンの効果だけでも、ホント凄いですからね!ご期待ください。
オキシトシンの効果
まずは、『ロゼト効果』。
これは、とてもおもしろい研究。
アメリカ・ペンシルバニア州の、ロゼトという町。
そこは極端に、心臓病の人が少ない。
「なぜだ?」ということで、研究が始まりました。
食事・運動習慣・喫煙。ほかにも水質調査・大気調査など。
どれだけ研究しても、心臓病が少ない理由は見つからない。
謎のままでした。
ところが、50年間研究をつづけた末に、とうとう謎が解けました。
心臓病が少ない理由。
それは、「助け合い」の習慣。
ロゼトの人たちは絆が強くて、「なにか困ったことない?」というように、お互いに助け合う習慣があった。
つまり、市民そろってカインドフルネスを実践していたのです。
人に親切にすれば、オキシトシンが分泌されます。
オキシトシン濃度が上がると、動脈で一酸化窒素が発生します。
奇跡の分子「一酸化窒素」
この一酸化窒素は「奇跡の分子」とも呼ばれていて…
人間の体内で、とんでもなく嬉しい働きをしてくれます。
まずは、血管を柔らかくし、拡張することによって、血圧が下がる。
これが、ロゼトで心臓病が少なかった理由『ロゼト効果』。
さらに、血管が拡張すれば、血流が良くなり…
内臓・筋肉からお肌や脳みそまで、隅々まで栄養がいきわたって、体全体がイキイキと健康な状態をキープできる。
それだけではなく、一酸化窒素は、感染症予防・栄養の吸収・記憶力アップ・集中力アップ・認知症予防など、効果は盛りだくさん。
そのため、「健康と老化防止には、一酸化窒素の濃度をキープすることが最も重要だ」と断言している研究者もいるほど。
ちなみに、一酸化窒素の働きを研究したイグナロ博士は、その功績がたたえられて、1998年にノーベル賞を受賞しています。
オキシトシンの副産物である一酸化窒素だけみても、これだけの効果があるんです。凄いですよね!
抗炎症作用
次はまた、オキシトシンの効果にもどって『抗炎症作用』。
ヒザをすりむくと、周りが真っ赤になりますが、あれが「炎症」。
炎症は、知らぬまに体内でも起きていて、それが慢性化したものが「慢性炎症」。
慢性炎症は、ガン・心臓病・糖尿病・リウマチ・アルツハイマー病など、大病の引き金になるといわれています。
ですので、「もしも人間に慢性炎症がなければ、人は150歳まで生きられる」とも言われています。
それくらい、慢性炎症は怖いんですね。
そして、この炎症を抑えてくれるのが、親切によって分泌されるオキシトシン。
カインドフルネスで、オキシトシン濃度を高くキープすれば…
炎症がおさまって、大病にかかる確率をグッと抑えられるというわけです。
抗酸化作用
あとは、抗酸化作用。
これは、とくに女性は必見。
人はなぜ、老化して老けていくのかというと、「酸化」するから。
身体が錆びるということですね。
赤ちゃんの肌を見るとわかりますが、あのモチモチプルプルしたシワのないお肌が、人間本来の肌。酸化していない状態。
そして、この酸化を抑えてくれるのが、オキシトシンなのです。
アンチエイジング化粧品は、皮膚の表面の酸化を抑えることはできますが、体の奥深くまでは染み込まない。
でも、オキシトシンは、体の内側から全身をアンチエイジングしてくれます。
つまり、見た目だけではなく、ほんとうの意味で若さをキープできるというわけです。
顔つきが変わる!
次は、筋肉の再生。
新しい筋肉をつくるのに、必要な成分はオキシトシン。
オキシトシンが不足すると、筋肉が再生されず、だんだん下に落ちてきます。
世の中の人を見回してみるとわかりますが…
意地悪な人やズルい人ほど、顔の筋肉が下に下がっていますよね。
きっと、オキシトシン濃度が低くて、筋肉がうまく再生されないことが1つの原因だと思います。
つまり、カインドフルネスを実践してオキシトシン濃度を高くすれば…
若々しい体力をキープできるだけでなく、顔つきまで変わってくるというわけです。
オキシトシンが心に与える効果
つぎは「心」。
オキシトシンが、心に与える効果。
社会不安の改善
まずは、社会不安の改善。
いわゆる、対人不安・対人恐怖ですね。
みなさんは、どうでしょうか?
見知らぬ人や、自分の会社の社長などに、気軽に話しかけることはできますか?
なかなか難しいと思いますが…
簡単にできるようになる方法が2つあります。
1つ目は、『慣れ』。
人間は慣れの動物。どんなことも回数を重ねれば、やがて平気になります。
2つ目は、『オキシトシン』。
オキシトシンは「絆のホルモン」。
オキシトシン濃度が高いと、目の前の人を信頼できるようになる。
また、オキシトシンは、不安や恐怖を感じる脳「扁桃体」の活動を抑える働きもあります。
この2つの効果で、安心して目の前の人とお話できるようになるというわけです。
うつと不眠の改善
最後に、うつと不眠の改善。
脳の中に「セロトニン神経」というものがあります。
セロトニン神経は、簡単にいうと「セロトニンの蛇口」。
ストレスによって、セロトニン神経が弱ってしまうと…
セロトニン分泌量が減り、それが鬱の大きな原因になります。
ところが、親切によってでてくるオキシトシンは、セロトニン神経を活性化してくれる。
つまり、セロトニンの蛇口が大きくなる。
ジャブジャブとセロトニンが出てくるようになり、うつが改善するというわけです。
アドラー心理学のアドラーは、うつ病患者に決まって同じことを言っていたそうです。
この処方どおりにしたら、二週間できっと全快しますよ
それは、どうしたら他人を喜ばすことができるか、毎日考えてみることです
アドラー
「親切な毎日が、うつ病の一番の薬」ということを、アドラーは経験的に知っていたのでしょうね。
それから、セロトニンは、夜になるとメラトニンに変化します。
メラトニンは、睡眠のホルモン。
つまり、セロトニンがたっぷり出るようになれば…
睡眠の質も改善する、ぐっすり眠れるようになるというわけです。
オキシトシンの効果だけをみてきましたが、これだけでもホント凄いですけど…
もうあと少しだけ、カインドフルネスの効果をご紹介させてください。
親切は、ストレスの毒消しになる
生きていれば、誰だってストレスが溜まります。
満員電車に乗って、やりたくない仕事を長時間やらされて、あとは不愉快な人間関係など。
そのストレスをお酒や娯楽で解消するのもいいのですが、もっといいのはカインドフルネス。
いろんな研究がありますが、わかりやすいので「イェール大学の研究」。
●親切にした数が多かった日は、たとえストレスが多かったとしても、夜までイキイキと元気でいられた
●親切にした数が少なかった日は、たとえストレスが少なくても、夜になるとドンヨリとした気分になった
という傾向をつかめたそうです。
つまり、カインドフルネスを実践していれば、ストレスはたまりにくくなる。
これは、なにより嬉しい効果ですね!
長寿になる
最後に「長寿」。
人間の細胞の中には、「テロメア」という命のロウソクのようなものが入っています。
このテロメアがある程度まで短くなると、細胞分裂できなくなって死んでしまう。
そして、テロメアが縮むスピードを速めてしまうのが、ストレス。
先程お伝えしましたとおり、親切はストレスの毒消しになりますからね。
テロメアが縮むスピードが遅くなる。
つまり、寿命が延びるというわけです。
おもしろいですよね。
ここまで「親切の効果」をいろいろご紹介してきましたが、他にもまだまだたくさんあります。
長くなるので、ご紹介しきれませんが…。
というわけで、最後の「親切のコツと注意点」です。
③親切のコツと注意点
親切のコツは2つ。
コツ1:親切を数える
1つ目は「親切を数える」。
「今日は5回、親切にしたぞ!」というように…
親切を数えると、幸福感が上がるだけではなく、自信までアップするそうです。
というのは、親切が記憶に残ることで…
「わたしって意外と優しいじゃん!」「自分は心に余裕のある人だ」と思えてくる。
セルフイメージがだんだん変わってきて、自分で自分のことを信用できるようになってくる。
つまり、自信がつくというわけです。
実はこれ、ぼくも実践していて、ちょっとアレンジしていますが…。
人に親切にするたびに、「神様ポイント・1ポイントゲット!」と心の中で叫ぶんです。
天の神様のところにポイントカードがあって、「ポイントが一杯になると、ご褒美で何かいいことが起こる」と、自分の中でゲームにしていのるですが…
これが意外とおもしろくて、飽き性のぼくでも、カインドフルネスな生活が長くつづいています。
コツ2:想像だけでOK
2つ目のコツは、「想像だけでOK」。
どういうことかというと…
実際に親切にしなくても、心に思いやりの気持ちをもつだけで、今回ご紹介したのと同等の効果を得られるのです。
というか、親切の行為そのものよりも、心の持ちよう、思いやりの心のほうが大切なんですね。
やり方も、ちゃんと確立されていて「慈悲の瞑想」。
もともと仏教で実践されていたのですが、今ではマインドフルネス瞑想の1つになっているので、ご存じの方も多いと思います。
やり方は簡単!
目をつぶり、「自分」を想像する。
そして「わたしが幸せでありますように」と、自分の幸せを祈る。
次は、身近な人から、
「夫が幸せでありますように」
「娘が幸せでありますように」
「ポチが幸せでありますように」
「山田さんが幸せでありますように」
「部長が幸せでありますように」
と思いやりの輪をどんどん広げていく。
最後に、「生きとし生けるものが幸せでありますように」としめくくる。
おわり。
慈悲の瞑想を続けていると…
不思議なんですが、「脳みそが変化する」という効果もあります。
具体的には、「思いやり」の前頭前皮質、「共感」の島皮質に変化が起こる。
すると、どうなるのか?
コミュニケーション能力がアップする。
凄いですよね。想像するだけで、コミュニケーションがうまくなるって。
ちなみに、東京大学の研究によると…
オキシトシンは、「自閉症のコミュニケーション障害」ですら改善すると認めています。
すごいですよね!
あと、「瞑想はめんどくさい!」という方におすすめなのが、街ですれ違う人の幸せを願う。
「あの人が幸せでありますように」「この人も幸せでありますように」と。
ただひたすら、すれ違う人の幸せを願う。優しい気持ちで。
これなら、通勤途中でもできますよね。
親切の注意点
最後に、注意点を1つ。
見返りを期待しない
「親切にしたのに!ありがとうも言わない」などと、見返りを求めると、ストレスになって逆効果。
「わたし、趣味で親切にしてますから。楽しみでやってますから」というような軽い気持ちで行ったほうが、自分のためになるし、はるかに長続きすると思いますよ。
まとめ
「自分がしてほしいことを、人にしてあげなさい」
つまり、「親切にしましょう」ということですが…
この教えは、世界中のあらゆる宗教に共通する、幸せ法則。
そのため、「黄金律(ゴールデンルール)」とも呼ばれています。
その正しさが、最近では科学で証明されるようになりました。
つまり、親切こそが、最も古くて最も新しい、永久不変の幸せ法則。
親切と聞くと、人間の義務だとか役目だとか、そんなふうに感じてしまいますが、決してそうではないんですね。
あくまでも、幸せ法則。
「自分」と「目の前の人」を同時に幸せにできる。
幼稚園児からお年寄りまで、だれでもできる。
世界中、どこででもできる。
簡単明瞭な幸せ法則。
目の前の人を笑顔にすること。
これ、みなさんも経験的にわかると思いますが、楽しくてうれしいですよね。
プレゼントやおみやげだって、もらうより、あげるほうが嬉しかったりするものです。
こんな楽しいことをしながら…
自分の体が健康になり、美しくなり、ぐっすり眠れるようになり、自信がつき、人間関係もよくなり、ストレスが減り、顔つきまで変わってくる。
もう、やらないなんて、もったいない!
いっそのこと、カインドフルネスを趣味にしてしまっても良いかもしれませんね。
最後に、ダライ・ラマの言葉を一つ。
自分が幸せになりたいなら、思いやりを実践しなさい
ダライ・ラマ
☆☆☆
以上、美容・健康・幸せ・若返り!人生が好転する『カインドフルネス』とはでした。
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