心配性の改善|不安遺伝子を抑えて心の感度を下げる

心理カウンセラー・ラッキー
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心配性の主な原因は…

「遺伝子」+「乳幼児期の環境」

遺伝子 + 乳幼児期

 

「だったら、大人の心配性は直せないの?」と思ってしまいますが、大丈夫!

「不安遺伝子」の働きを抑えてしまえばいいのです。

 

今回は、オススメの「心配性改善法」をお伝えしていきます。

「ちょっとしたことで心配になる」という方は必読ですよ。

 

 

不安遺伝子を抑えて心配性を改善する

 

不安遺伝子とは

不安遺伝子の型は3種類。

SS型…非常に不安になりやすいタイプ

SL型…やや不安になりやすいタイプ

LL型…楽天家タイプ

 

日本人の80%がSSまたはSLで、「世界一不安になりやすい民族」と言われています。

逆から言えば、「危機回避能力が一番高い」ということです。

 

不安遺伝子の役割

不安遺伝子の役割を簡単にいえば、「幸せホルモン・セロトニン」の吸収を抑えること。

「不安をあおってヤル気にさせる」というシステムです。

不安

 

ところが今の時代、「トラに狙われる」「食べ物がなくなる」というような危機的状況はほとんどないですよね。

 

なので、不安遺伝子は、無用の長物。

「心配して得をした」ということは、まずありません。

 

むしろ、「心配になるとヤル気を失う」というケースのほうが多いのではないでしょうか。

やる気がなくなる

 

明石家さんまさんもSSだった!

あるテレビ番組で、さんまさんが「不安遺伝子検査」を受けていました。

 

その結果は、なんとSS型。

非常に不安になりやすいタイプです。

 

信じられないですよね!

 

でも、これがバッチリ当たってるんです。

 

以前にどこかの本で読んだのですが、さんまさんが落語家だった頃は、周りがあきれるほど神経質だったのだとか。

声の出し方・間の取り方・体の動きなど、完璧な台本をつくってマスターし、少しでも間違えるとひどく落ち込んでいたそうです。

 

ぼく自身も、昔はひどい心配性でした。

「一年後は生きているのかな?」「夜道を歩くと宇宙人にさらわれるかも」と本気で心配したものです。

心配性

 

でも今は、さんまさんと同じで、まあまあの楽天家です。

 

では、不安遺伝子を抑えるには、どうしたらいいのか?

その方法を、ここからご説明させていただきます。

 

不安遺伝子を抑えるには

「心配は、一つの才能」

そう考えると、不安遺伝子を抑える方法が見えてきます。

 

たとえば、遺伝子的に足の速い子が、陸上部に入ると、もっと速く走れます。

陸上部

 

反対に、遺伝子的に足が速くても、寝たきりの生活をしていれば、歩くことも難しくなります。

車椅子

 

たとえ遺伝子だとしても、使わなければ才能は衰えていくのです。

 

心配も、同じこと。

毎日のように心配していたら、不安遺伝子が活性化して、セロトニンの吸収を妨げるのが上手くなる。

つまり、「心配のプロ」になってしまいます。

 

反対に、心配しない生活をしていれば、不安遺伝子が弱体化して、心配するのがヘタになる。

 

2500年前に、お釈迦様も同じようなことを言っています。

「楽天的に振る舞えば、だんだん楽天的になるよ」と。

 

最近の遺伝子研究でも、「心の使い方」次第で、遺伝子はONになったりOFFになったりすることが分かってきました。

 

つまり…

・心配すればするほど、不安遺伝子がアクセル全開になってしまう

・心配のない生活をしていれば、不安遺伝子がOFFに近づいていく

ということです。

 

うちの近所の大きな公園に、20匹くらいの野良猫がいるのですが、人が横を通っても逃げる気配は一切なし。

「ニャー」と挨拶をしてくれる猫もいます。

野良猫

 

これも、不安遺伝子がOFFに近づいている状態。

公園にくる人たちに優しくされ、猫は心配することがヘタになっているのです。

猫

 

心配のない生活を送るには

「心配しなければ、心配するのがヘタになる」

ここまではOKですね。

 

でも、ぼくも経験があるのでよく分かるのですが、心配性の人は「心配するな」といわれても無理

心が勝手に心配してしまうんです。

 

では、どうしたらいいのか?

 

ここから具体的な方法を、いくつかご紹介していきます。

どれもこれも簡単なものばかりです。

 

すべての方法をおこなう必要はありません。

自分に出来そうなものを探して、長期的に取り組んでみてくださいね。

 

心配を減らす方法10選

 

暇なときは鼻歌をうたう

さんまさんは、四六時中しゃべっているイメージがありますが、稀にしゃべらないこともあるそうです。

でも、そんなときは鼻歌を歌っているそうです。

 

不思議なもので、鼻歌を歌っていると、暗いことを考えるのが難しくなります

 

いちど鼻歌を歌いながら、胸を張って散歩してみてください。

何もなくても、心がウキウキしてくるはずです。

鼻歌

 

脳は、暇になると暗いことを考えるようにできています。

それを簡単に阻止できるのが「鼻歌」なのです。

 

・通勤途中に鼻歌

・料理してるときも鼻歌

・トイレに入っているときも鼻歌

 

鼻歌を歌っていれば、無駄な心配事をグッと減らせるはずです。

 

いつも笑顔でいる

ちょっと強引でもいいから、口角を上げて笑顔をつくってみる。

すると、暗いことを考えるのが難しくなります。

笑顔

 

鼻歌と同様に、いつも笑顔でいれば無駄な心配を減らせます。

 

ポイントは、口角を上げること。

「ニコッ」よりも「ニカッ」のほうが効果的です。

 

強気な言葉をつかう

普段から強気の言葉を使っていると、心まで強くなります。

心が強くなると、些細なことでは心配にならないものです。

 

・「もう疲れた」じゃなくて、「まだまだいける」

・部長に怒鳴られて「イヤになっちゃう」じゃなくて、「こんなのへっちゃら」

・風邪をひいて「ちょっとダルい」じゃなくて、「この程度ならどうってことない」

強気

 

普段から強気な言葉を使って、心を強くする。

この方法は、心配性の方にとても有効。

 

口に出して言わなくても、「心の声」を変えるだけでOKです。

 

運動習慣をもつ

不安遺伝子は「セロトニンの吸収を妨げる」わけですが、そもそもセロトニンがなければ吸収することができません。

 

セロトニンをバランスよく分泌するには、運動習慣を持つのが一番。

週に4日、1回30分以上の運動がおすすめです。

 

リフレーミング

リフレーミングとは、「物事のプラス面を見る」というもの。

 

「失敗した」
↓↓↓
「いい勉強になった」

「納豆しかない」
↓↓↓
「納豆があってよかった」

「財布に500円しかない」
↓↓↓
「まだ500円ある」

 

強気言葉と同じで、リフレーミングが上手くなると、心が強くなります。

心が強くなれば、無駄に心配することも減ってくるでしょう。

 

物事のプラス面を見れるようになるには、多少の練習が必要です。

でもきっと、楽しい努力になると思いますよ。

 

手を合わせる習慣をもつ

神仏やご先祖様に手を合わせる習慣を持つと、「自分は守られている」という感覚になります。

「イザとなったら助けてくれる」という気持ちになり、些細なことでは心配にならないものです。

 

噂話をしない

「あそこの旦那さん、リストラされたらしいわよ」

「山田さんところは、借金抱えてるらしいわよ」

「花子の彼、浮気したんだって」

20180717gossip

 

人の噂話を頻繁にすると、今度は「自分が陰口を言われていんじゃないかしら」と疑心暗鬼になります。

つまり、人の目が気になり、だんだん臆病になってしまうのです。

 

人の目が気になりはじめると、心配事が2倍にも3倍にも膨れ上がってしまいます。

 

それを防ぐには…

・自分が噂話をしない

・噂話が好きな人とは付き合わない

この2つが大切です。

 

人生を意識する

「花子から返信がこないけど、嫌われてるのかな?」

「サイズを間違えて買った靴、返品できなかったらどうしよう?」

心配

 

自分の人生を映画にするとしたら、こんなシーンを使いますか?

映画

 

おそらく、「小さな心配事」はすべてカットですよね。

 

”人生”を意識すると、小さな悩みは「どうでもいいこと」に変わります。

些細な出来事には、動じなくなるものです。

 

また、困難を乗り越えるチカラも湧いてきます。

・「たとえ失敗しても、必ず人生の糧になるさ」

・「1年くらい棒に振っても、すぐに取り戻せるさ」

・「人に笑われたっていい。俺の人生には何ら影響がない」

 

人生というロングスパンで見ることで、目のまえの出来事が小さく見えてくるのです。

 

暗いテレビを見ない

ニュースやワイドショーの80%ぐらいは、ネガティブな内容なのだそうです。

 

・通り魔事件

・飛行機のエンジン故障

・政治家の不倫

 

このような情報を頭に入れても、ほとんど役立たない。

それだけでなく、不安になることで、不安遺伝子の活性化につながります。

 

ある精神科医によると「ワイドショー鬱」なんていうものがあるそうで、患者数もかなり多いそうです。

 

暗いテレビは極力見ない。

心配性の人にとって、これが一番大切かもしれません。

 

自分を褒める

当然ですが、自分に自信のある人は、あまり心配しません。

「どうにかなるさ」という気持ちになれるからです。

 

自分に自信をつけるには、「自分褒め」の習慣をもつのが一番早いと思います。

「今日も私、よく頑張ったなぁ」

「今月は無遅刻無欠勤。偉いよ!」

「上手くできない事もあるけど、それでもよく頑張ってるよなぁ」

 

自分を褒めていれば、だんだん自信がついてくると同時に、心配事も減ってくるはずです。

 

心配になったときの対処法3選

「心配しない」ことが、心配性改善への近道。

でもやっぱり、心配になるときもありますよね。

 

そんなときは、いち早く心配から抜け出すことが大事。

あれこれ悩むと、不安遺伝子を刺激してしまうからです。

 

最後に、心配になってしまったときの対処法を3つお伝えしていきます。

自分に合った方法を見つけてくださいね。

 

下方比較

下方比較とは、「自分よりツラい状況の人」と比較すること。

 

・たとえ、息子が大学受験に失敗たとしても、「病気で学校へ行けない子」に比べたら遥かに幸せです

・たとえ、旦那がリストラになったとしても、「働く気のない旦那」と暮らしているよりは幸せなはずです

・たとえ、また彼女にフラれたとしても、「まだ一度も女性と付き合ったことのない同級生」と比べれば遥かに幸せです

 

もしも「心配事が現実になってしまった」としても、それよりもっとツラい状況の人はすでにいるはず。

その人の気持ちを想うと、「自分はまだ恵まれているほうだ」と思えてきて、心がラクになるものです。

 

メタ認知

メタ認知とは、「自分で自分を観察する」こと。

5メートル上空から自分を見るような感覚です。

 

「心配になるよね」

「わかるよ。辛いよね」

自分を客観的に見ることで、ツラさが少し和らぎます。

 

また、自分に対して、落ち着いてアドバイスをすることもできます。

「ちょっと気分転換でもしようか」

「一度、電話を入れてみようか」

「もう少し練習しておこうか」

 

そして、アドバイスを行動に移したとき、心配はほとんど消えているはずです。

 

心配事を固体にする

心配しているときは、胸の辺りで「モヤモヤとした気体」みたいなものが渦巻いていると思います。

この気体を、「固体」に変化させると気持ちがラクになります。

 

方法は簡単!

A4用紙を用意して、心配事を書き出す。

 

書き出した「文字」が、固体。

モヤモヤの正体です。

 

心配事を書き出してみると、案外少ないことに気づくはずです。

 

また、心配のほとんどが「悪い妄想だ」ということにも気づけます。

「悪い妄想」を除けば、とてもシンプルな悩みになるはずです。

 

心配を固体にして体外に出す。

これだけで、不思議なくらいに気持ちがラクになるものです。

 

まとめ

長い文章をここまでお読みいただき、ありがとうございます。

文章が長かったので、最後にシンプルにまとめておきます。

 

・心配すればするほど、心配するのが上手くなる

・心配しなければ、心配するのがヘタになる

 

つまり、心配しないことが、心配性改善の近道。

 

そのためには…

・普段から「心配にならない工夫」をする

・心配を長く引きずらない

 

「これなら自分にもできそう」という方法を見つけて、長期間取り組んでみてくださいね。

 

 

☆☆☆

以上、心配性の改善|不安遺伝子を抑えて心の感度を下げるでした。

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著者:心理カウンセラー・ラッキー

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