この記事でお伝えしたいこと
- メンタルが弱くなる悪い習慣とは?
- 悪い習慣をやめる手法
メンタルとは、心の強さ。
メンタルが強い人ほど、自信や行動力があります。
ストレスにも強く、心穏やかに生きることができます。
このメンタルを鍛える方法は、たくさんあります。
たとえば、運動・瞑想・腸内環境を整える・積極的に人に話しかけるなど。
これらは確かに効果があります!
つづけていけば、確実にメンタルが強くなります。
でも、これよりもっと大切なことがあるんです!
それは、メンタルが弱くなる悪い習慣をやめること。
どういうことかと言うと…
たとえば、ダイエットのために運動をしても、おやつをバグバグ食べていたら、一向に体重は落ちない。
メンタル強化もそれと同じで…
良い習慣をつづけていても、悪い習慣をやめなければ効果は薄い。
(いい習慣+悪い習慣=±0)
なかなかメンタルが強くならないのです。
では、メンタルが弱くなる悪い習慣とは、なにか?
今回は、代表的な悪い習慣を5つご紹介させていただきます。
この5つの中に、もしも自分に当てはまる習慣があれば、それをやめる。
それだけで、メンタルが強くなります。
ただ、いちど身についた習慣をやめるのは、意外と大変なこと。
というわけで、それぞれの習慣をやめる手法も最後にご紹介させていただきます。
心が弱い・気が弱いなど、メンタルが弱いというのには、かならず原因があります。
「その原因を知り改善する」ことが、メンタルを強くする一番の近道になると思いますよ。
メンタルが弱くなるの5つの習慣
悪い習慣① 他人の評価をうのみにする習慣
メンタルが弱くなる悪い習慣の1つ目は、他人の評価をうのみにする習慣。
たとえば、親や友達から「おまえは最低な人間だな」と言われたとか…
先生や上司から「ダメなやつだな」と言われたとか。
そんな他人の評価をうのみにして、「自分はダメな人間なんだ」と信じてしまう。
それを何年も引きずってしまう。
これでは、メンタルが弱くなるのは当然ですよね。
「おまえ最低だな」などと、平気で人を批判する人というのは、たいていストレスが溜まってるか、自尊心が低いかのどちらか。
ストレスが溜まっている人は、わざと相手が傷つくような言葉を使いたがるし、自尊心の低い人は、わざと相手を落ち込ませて、せせら笑ったりします。
そんな心ない人から受けた評価を「いちいち気にしてはいけない」ということですが、この習慣から抜け出す手法については、のちほど。
悪い習慣② 現状維持の習慣
メンタルが弱くなる悪い習慣の2つ目は、現状維持の習慣。
これは、「毎日おなじ生活のくり返しで、成長していない」ということ。
人の心は植物と同じで、成長しているときはイキイキします。
ところが、成長が止まった途端に枯れてしまう。メンタルが弱くなってしまう。
つまり、「成長」は心のビタミン。
なにか1つ、どんなことでもいいから、「日々成長している」という実感が大事ということですね。
悪い習慣③ 人と比較して凹む習慣
つづいて悪い習慣の3つ目は、人と比較して凹む習慣。
たとえば、「あの人は英語がペラペラなのに、それに比べて私は…」とか…
「あの子の彼氏は優しくてうらなましいなぁ」というように、他人と比べて、自分をあわれむ習慣。
これが、メンタルをダメにします。
「人と比較してしまう習慣」は、なかなか手ごわいのですが、これをやめる手法も、のちほどご紹介させていただきますね。
悪い習慣④ 相手の顔色をうかがう習慣
つづいて4つ目の悪い習慣は、相手の顔色をうかがう習慣。
幼いころに、とつぜんブチ切れるような親や友達がいると、「人の顔色をうかがうような性格」になりやすいと言われています。
きっぱりNOと言えなくて、ズルい人につけこまれてしまうとか…
人の機嫌ばかりとって、八方美人になってしまうとか。
自分の人生のハンドルを、他人に取られてしまうということですね。
当然これでは、メンタルが弱くなる一方です。
ここから抜け出すいい方法がありますのでね、のちほどご紹介させていただきますね。
悪い習慣⑤ どうにもならないことで悩む習慣
最後の5つ目は、どうにもならないことで悩む習慣。
たとえば、「部長が口やかましくてイヤになっちゃう」とか…
「娘にひどいことを言ってしまった」とか。
「過去と他人は変えられない」という有名な言葉がありますが、「過去」と「他人」は、ホントどうにもならない。
悩むだけエネルギーの無駄遣いです。
では、この習慣をやめるにはどうしたらいいのか?
いい方法があるんです。
これも、のちほどお伝えさせていただきますね。
メンタルが弱くなる悪い習慣をやめる手法
ここまで、メンタルが弱くなる5つの習慣をご紹介してきましたが、みなさんはどうでしたでしょうか?
自分に当てはまるものは、ありましたでしょうか?
もしも、「あっ!これ、私のことだ」というのがありましたら、ここからご紹介します「悪い習慣をやめる手法」を参考にしてみてください。
悪い習慣が消えれば、今よりもっとメンタルが強くなると思いますよ。
①「他人の評価をうのみにする習慣」をやめる手法
まずは1つ目の、「他人の評価をうのみにする習慣」をやめる手法は、反論。
「反論」は、ポジティブ心理学の中心人物マーティン・セリグマンさんが一押しの方法。
やり方はシンプルで…
現実の出来事に反論する。
たとえば、誰かから「おまえ最低だな」と言われたら…
「お前に俺のなにが分かるんだよ!そういうことを平気で言う、あんたの方こそ最低だよ」というように、反論する。
もちろん、直接相手に言うのではなく、心のなかで言う。
そうすることで、他人の評価をうのみにしなくて済みます。
「才能ないなぁ」と言われたら…
「才能がないんじゃなくて、今はまだ慣れていないだけ」と反論する。
「ダメなやつだな」と言われたら…
「人間だもん。失敗するときだってあるよ。そういうあんただって完璧じゃないでしょ!」と反論する。
ほかにも、彼女に「あんたなんて大嫌い!」と振られたら…
「嫌われたんじゃなくて、相性が合わなかっただけ」とかね。
反論がうまくなれば…
相手の言葉をうのみにしなくなる。自尊心を傷つけなくてすむ。
その結果、メンタルが強くなるというわけです。
②「現状維持の習慣」をやめる手法
「現状維持の習慣」やめる手法は、簡単。
何か新しいことをはじめてみる
なんでもいいです。
趣味・習い事・読書・筋トレ・瞑想・副業…。
たとえば女性であれば、料理の本を買ってきて、味付けを研究してみるとか…
男性であれば、一眼レフカメラを買って、いじってみるとか。
もう、何でもいいのですが、なにか新しいことをはじめれば、かならず成長します。
1年もつづけていれば、自分でもビックリするほど成長します。
「1年前のわたしと、今のわたし、ぜんぜん違う!」と。
この成長している実感が、心のビタミン。
気持ちがイキイキしてきます。同時にメンタルも強くなります。
ただ、「わたし三日坊主だから。どうせ続かないから」という方もみえると思います。
でも、心配はいりません。
「フラダンスを習ったけど、3日でやめちゃった」というのなら…
それは、「フラダンスは性に合わないということがわかった!」という成長。
それと、たとえ3日だけの経験だったとしても、周りの人にいろんな話をできるはず。
それも一つの成長です。
このように「どんな小さなことでもいいから成長しつづける」ということが、強いメンタルをたもつ大切な要素になると思いますよ。
③「人と比較して凹む習慣」をやめる手法
「人と比較して凹む習慣」やめる手法は…
「自分の大切なもの」をはっきりさせる
たとえば、ぼく自身の話で恐縮ですが…
今の僕にとって、大切なものは「家族・稼ぎ・感謝」の3つ。
家族の健康と、家族を養うためのの稼ぎ、それから感謝の気持ち。
最低限この3つがあれば、幸せに生きていける。
誰がなんと言おうとも、ぼくはこの3つが満たされていれば、それで幸せです。
だから、友だちが立派な豪邸をたてようが、おとなりの旦那が社長に出世しようが、そんなのは気にならない。
「自分に必要のないもの」ですからね。
「あの人に比べて、自分はダメだ」なんて、落ち込むことはない。
人は人は、自分は自分というような感覚ですね。
もうすこし小さな話だと…
夕飯は「魚と漬物、それから少しのお酒」さえあれば、それが最高の幸せとぼくは思ってるんです。質素ですけどね。
だから、誰かがホテルの豪華料理を食べようが、インスタ映えするような巨大ハンバーガーを食べようが、それに嫉妬することはない。
「自分はみじめだ、貧乏だ」なんて、落ち込むこともないんです。
このように、「自分にとって何が大切なのか?」をハッキリさせることで、人との比較が自然となくなっていく。
しかも、それだけではなく…
「自分の大切なものをハッキリさせる」という方法は、心理学でも研究されていて、驚くほどの効果が実証されています。
たとえば、スタンフォード大学やカナダのウォータールー大学の研究では…
- 自信が高まり、落ち着きが生まれる
- 自分に誇りをもつことができ、強くなれる
- 愛情深くなる
- ストレスが減り、へこたれない
- 自制心が強くなる
つまり、メンタルがうんと強くなるということ。
自分にとって大切なものをハッキリさせるだけで、これだけの効果があるのは凄いですよね!
では、「自分にとって大切ものが何なのか」を知るには、どうしたらいいのか?
これはもう、自分でじっくり考えるしか方法はないんです。
そのための参考に、サンプルをご紹介しておきますね。
ユーモア 趣味 健康
美容 平和 才能 信用
ペット 自立 お金
感謝 思いやり 忍耐
勇気 正直 運動 名誉
グルメ 自然 おしゃれ
自由 成長 カラオケ
ギャンブル ギター
こういったものの中から、できれば3つ、自分にとって大切なもの選ぶ。
そして、忘れないように、紙に書いておく。
「自分の大切なもの」を心に留めて生活すれば、人との比較はしぜんと減って、メンタルも強くなっていくと思いますよ。
④「相手の顔色をうかがう習慣」をやめる手法
「相手の顔色をうかがう習慣」をやめる手法は…
ゲシュタルトの祈り
ゲシュタルトの祈りとは…
ゲシュタルト療法という心理療法の創設者パールズさんがつくった『詩』。
内容はこちら↓
「ゲシュタルトの祈り」
私は私のことをする
あなたはあなたのことをする
私は、あなたの期待に応えるために生きているわけではない
そしてあなたも、私の期待に応えるために生きているわけではない
私は私、あなたはあなた
もしも偶然、私たちの心が触れ合うならば、それは素敵なことだ
もし触れ合えないとしても、それは仕方のないことだ
これを毎朝読むだけで…
無駄に気をつかうことが減ってくる、他人のワガママに振り回されることがなくなってくるという不思議なもの。
簡単ですのでね。
「つい、人の顔色をうかがってしまう」という方には、おすすめですよ。
⑤「どうにもならないことで悩む習慣」をやめる手法
「どうにもならないことで悩む習慣」をやめる手法は…
「変えられないこと」と「変えられること」をハッキリさせる
「変えられないこと」は、たいがい過去と他人。
「変えられること」は、自分と未来です。
これを紙に書くのが一番いいのですが…
わかりやすい例で、たとえばアイスクリーム屋さん。
「雨がつづいて、売上があがらず困っちゃう」と、どうにもならないことで悩んでいるのなら…
「変えられないこと」と「変えられること」を紙に書いてみる。
変えられないことは、「天気」。
変えられることは、「雨の日でも売れるアイスを考える」。
あつあつのホットケーキにアイスをのせてみるとか、インスタ映えするアイスを考えるとか…。
このように、「変えられること」に目を向けて、それを実践すれば…
「悩み」が「希望」へと変わる。エネルギーが湧いてくる!
さらに、「どうしようもない」と思っていた問題を、自分の力で解決できれば、自信がつきますからね。
ますますメンタルが強くなるというわけです。
もうすこし身近な例で、たとえば「部長が口やかましくて、頭がどうにかなりそう」というのなら…
変えられないことは、「部長の口を塞ぐ」「部長の性格を変える」「部長に会社をやめてもらう」など。
変えられることは、「人間関係の本を読む」「部長と上手くやっている人に秘訣をきく」「人事部長に直談判して部署を変えてもらう」「今よりもっといい就職先を探す」など。
これを紙に書いて、できそうなことから実践してみる。
このような方法を、アドラー心理学では「自己決定性」というのですが…
「自分の力で、よりよい未来をつくることができるんだ!」「あきらめる必要はないんだ!」ということが分かってくると、人生に対するモチベーションが上がり、メンタルが一気に強くなると思いますよ。
まとめ
メンタルを鍛える方法はたくさんありますが…
それよりもっと大切なのは、「メンタルが弱くなる悪い習慣をやめる」こと。
メンタルが弱くなる代表的な習慣は、今回ご紹介しました5つ。
もしも心当たりのあれば、ぜひ「やめる手法」を試してみてくださいね。
時間はかかるかもしれませんが、悪い習慣がなくなれば、確実にメンタルは強くなります。
メンタルが強くなれば、自分に自信が持てます。
ストレスにも強くなります。
心穏やかになり、行動力もあがります。
困難や問題に挑んでいく勇気も出てきます。
自分の無限の可能性に気づき、それを発揮することもできます。
メンタルが強いか弱いかで、人生は雲泥の差ですからね。
「人生を変えるんだ!」という気持ちで実践すれば、きっと楽しい努力になると思いますよ。
☆☆☆
以上、メンタルが弱くなるの悪い習慣でした。
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