人の悩みのほとんどは、人間関係の悩み。
そして、人間関係の悩みの原因は、嫌な人。
・自己中心的な人
・攻撃的な言葉を吐く人
・意地悪な人
・批判してくる人
・人をけなす人
・嫌味を言う人
・敵視してくる人
・自分の価値観を押しつける人
など。
実際に、転職する理由の第1位は、嫌な人間関係。
幸福度を下げる最悪の要素も、嫌な人間関係。
私たちは、ごく一部の嫌な人たちから、多大な迷惑を被っているんですね。
でもこれ、逆からいえば…
嫌な人間関係さえ何とかしてしまえば、人生のイラツキのほとんどは解消できるということ。
とはいっても、嫌な人たちに消えてもらうわけにもいかないし、口を封じるわけにもいかない。
では、どうすればいいのか?
これが今回の本題。
というわけで今回は、人間関係が楽になる!嫌な人攻略法を厳選して3つお伝えさせていただきます。
嫌な人をうまく処理できるようになれば、今よりもっと清々しい毎日がやってくると思いますよ。
嫌な人 攻略法①
嫌な人攻略法、その1つ目は、こちら↓
毒のある言葉を受けとらない
これはシンプルな話で…
嫌味・批判・価値観の押し付け・意地悪な言葉など、毒のある言葉は受け取らなければいいんです。
でもこれでは、いまいちよく分からないですよね。
というわけで、とっても分かりやすいお釈迦さまの話があるのでご紹介させてください。
人間関係に悩む一人の男が、お釈迦様のところへ相談に行きました。
「お釈迦様、相談があります」
「どうされたかな?」
「職場にイヤな男がいて、私のことを批判したり、けなしたり、攻撃ばかりしてくるんです。もう頭がおかしくなりそうです」
「なるほど。人の口に戸は立てられんからな。それは大変じゃの。では良い方法を教えよう」
「あなたは知人の家で、食事をご馳走になった事はあるかな?」
「はい、何度もあります」
「もしもだが、その料理に毒が入っていたら、あなたはどうする?」
「毒が入っていたら……、食べずに家に帰ります」
「そうじゃな。食べなければ苦しむことはない。実は言葉も、この料理と同じなんじゃ。
相手の言葉に毒があると思ったら、それを受け取らなければ良い。
そうすれば、苦しむことはないだろう」
「ん~~、いまいちよく解りません」
「赤ん坊は、悪口を言われて腹を立てるか?」
「いいえ、ケロッとしていると思います」
「なぜ、ケロッとしているのか?……赤ん坊は相手の『声』は受け取っているが、その『内容』は受け取っていない。だから腹が立たない」
「なるほど!」
「同じように、相手の言葉には毒があるなと感じたら、『へぇー』とか『そうなんだ』とか、空返事だけして、言葉の内容を受け取らない。
闘牛士が牛をかわすように、相手の言葉をひらりとスルーすればいいのだよ」
「なるほど!よく分かりました。お釈迦様ありがとうございます」
おわり
ストーリーは現代風にアレンジしてありますが、お釈迦様の言いたいことはお分かりいただけたのではないでしょうか。
例えば、人混みで肩がゴツンとぶつかって…
「どこに目をつけて歩いているんだよ!」と相手が毒のある言葉を吐いたら、決してその言葉を受け取ってはいけない。
「変な人だな」とだけ言ってスルーする。
それとは逆に、毒のある言葉をまともに受け取ってしまったら…
「そっちこそ、どこ見て歩いてるのよ!あんたがわざとぶつかってきたんでしょ!」などと怒りが込みあげてきて、
いつまでもイライラモヤモヤ…、毒の影響で自分だけが苦しむことになるわけです。
職場の同僚からイヤミや批判をされたとしても…
「へぇー」とか「そうなんだ」とか空返事だけして、相手の言葉をスルーすれば、ほとんど腹は立たない。平常心でいられます。
ただ、相手が上司やお客さんだったりする場合は、「へぇー」というのはマズいので、「なるほど。わかりました」と言ってスルーする。
ちなみに、この「なるほど。わかりました」は…
「なるほど。あなたの言葉には毒があることがわかりました。だから空返事だけしておきます」と言う意味合いで「なるほど、分りました」と言えば、ほとんどストレスにはならないものです。
伊達政宗は「まともでない人間の相手を、まともにすることはない」と言っていますが…
これも、「まともでない人間の言葉は、適当にあしらっておきましょう」ということでしょうね。
嫌な人 攻略法②
嫌な人攻略法の2つ目は、こちら↓
自分がして欲しいことを、人にする
これは、ちょっと深い話。
「人から話しかけてもらえないんです。孤立しています」という人がときどきいますが…
その原因は簡単で、自分が話しかけていないから。
人間関係は鏡のようなもので…
人に話しかける人は、人から話しかけられます。
笑顔で挨拶する人は、人からも笑顔で挨拶されます。
人を褒める人は、人から褒められます。
親切な人は、人から親切にされます。
感謝する人は、人から感謝されます。
人を助ける人は、人から助けられます。
ですので、「自分がして欲しいことを、まずは自分から先に、人にする」。
これが、居心地のいい環境で快適に暮らしていくための秘訣。
で、本題はここからで…
自分がして欲しいことを、人にしていると、だんだん仲間が増えていきます。
仲間が増えると、嫌な人から攻撃されにくくなる。
たとえ攻撃されたとしても、仲間がいれば百人力!
強気でいられます。
さらに、これだけではなくて…
周りの人たちとの関係が深まれば深まるほど、自己肯定感が高まっていきます。
すると、嫌な人からケナされたり批判されたとしても、「お前に俺の何がわかるんだ!」と思えるたくましい自分になれるんです。
自分がして欲しいことを人にすることは、居心地のいい環境で暮らす秘訣であると同時に、嫌な人から自分を守る防御にもなるんですね。
ちなみにですが、「自分がして欲しいことを、人にする」というのは、キリスト教・ヒンズー教・イスラム教・仏教・儒教など、世界中のあらゆる宗教に共通する最高の知恵。
これ以上の知恵は他にない、ということで、「黄金律」と呼ばれています。
この黄金律を実践すれば、いい仲間が増えて自信が高まり、それが生きていくための武器になる。
嫌な人の存在も小さなものになっていくと思いますよ。
嫌な人 攻略法③
嫌な人攻略法の3つ目は、こちら↓
イヤな人に優しくするのは、不幸の始まり
先ほど、「自分がして欲しいことを、人にしましょう」という黄金律を紹介しましたが…
黄金律には、非常に重要な注意点があるんです。
それは、嫌な人にまで優しくしてはいけない。
なぜなら、イヤな人に優しくすると、不幸が始まるからです。
これは、心理学の膨大な研究で証明されていて…
仕事もプライベートも順風満帆な人は、そのほとんどが親切で優しい人でした。つまり黄金律を実践している人でした。
逆に、最悪の人生を歩んでいる人たちは、どんな人だったのか?というと、これまた親切で優しい人。
普通の人やイヤな人は、中間に位置していました。
では、上位の親切な人と、下位の親切な人。いったい何が違うのかと言うと…
上位の親切な人は、嫌な人には決して優しくしない。
下位の親切な人は、嫌な人にまで優しくしていた。
これだけの違い。
嫌な人は、基本的に自己中心的ですからね。
嫌な人に優しくすると、その人たちは図に乗ります。
仕事を丸投げしてきたり、行きたくもない飲み会に無理やり連れて行かされたり、自分の手柄を横取りされたり。
ときには、意地悪したり、おちょくったりして、こちらをセセラ笑ったり。
言い方は悪いですが、「いいカモ」とか「便利屋さん」にされてしまうということですね。
また、嫌な人の友達は、たいてい嫌な人ですからね。
そういう人たちと親しくすると、今度は良い人たちから嫌われてしまう。
自分がどんどん不幸になってしまう。
アメリカが生んだ天才ベンジャミンフランクリンは、「愚かな友と仲良くすることは、カミソリと寝るようなものである」と言っていますが…
嫌な人と親しくすると、自分自身がボロボロになってしまうのですね。
だから、嫌な人には、決して優しくしてはいけませんよ、ということですね。
まとめ
人の悩みのほとんどは、人間関係。
そして、その原因のほとんどは、イヤな人。
というわけで、今回ご紹介しました嫌な人攻略法は、この3つ。
①相手が毒を吐いたら、「へぇー」「そうなんだ」「なるほど」「わかりました」と空返事だけして、相手の言葉をスルーする
②自分がして欲しいことを人にすれば、仲間が増え、自信が高まり、嫌な人から攻撃されることも減る
③「イヤな人にだけ優しくしない」ことが、順風満帆な人生を手に入れる秘訣
最後に、本を一冊ご紹介させてください。
横浜で学習塾を経営されている喜多川泰さんが書かれた、小説です。
今回、「イヤな人に優しくするのは、不幸の始まり」というのがありましたが…
イヤな人に優しくすると、どんな結末になるのかがこの本を読むとよ~くわかります。
逆に、イヤな人以外に優しくすると、人生がどれほど素晴らしいものになるかも、よ~くわかります。
また、この本の中には、目から鱗の知恵が盛りだくさんです。
そして、猛烈に感動できるストーリーです。
ぼくは今までに1万冊以上の本を読んできましたが、その中でもベスト10に入るくらい、とても素晴らしい本です。
ところが、なぜかこの本は知名度が低い。
本屋さんでも、ほとんど見かけません。
ですので、応援したいという気持ちもあって、今回ご紹介させていただきました。
「まだ読んでないよ」という方は、ぜひぜひ!手に取って読んでみてくださいね。
あなたの人生を変える何かが、きっと見つかると思いますよ。
以上、人間関係が楽になる!イヤな人攻略法でした。
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