突然ですが、問題です。
ここに1枚の金貨があります。

この丸い金貨を四角くするには、どうしたらよいでしょうか?
がんばって金づちで叩くとか、ハンドパワーで曲げるなど、いろんな方法があると思いますが…

実は、もっともっと簡単な方法があります。
1秒で四角くできます。
その方法が、こちら↓

真横から見る
真横から見ると、きれいな長方形になりますよね。
頭の使い方をちょっと変えるだけで、いとも簡単に金貨を四角くすることができました。
で、なにが言いたいのか?というと…
「幸せ」もこの金貨と同じなんです。
「がんばってがんばって幸せをゲットする」という方法もありますが…

「頭の使いかたを変えて、いとも簡単に幸せをゲットする」という方法もあるんです。

同じ職場でも、いつもイキイキしている人もいれば、不満ばかりの人もいます。

お金持ちになっても不幸な人もいれば、質素な暮らしをしていても幸せな人もいます。

いったい何が違うのか?と言えば…
やっぱり、「頭の使い方」が違う。
幸せな人は、幸せな頭の使い方をするから幸せなんですね。

というわけで今回は…
幸せな人の頭の使いかたを厳選して3つご紹介させていただきます。
「体の使い方」は目で見て覚えることができますが、「頭の使い方」は肉眼では見えませんからね。

ぜひとも、ここで覚えて帰ってくださいね。
頭の使い方を覚えれば、幸せが一気に加速していくと思いますよ。
幸せな人の頭の使い方・3選
幸せな人の頭の使い方①
幸せな人の頭の使いかた、そのまず1つ目は、こちら↓
深く味わう
心理学では、深く味わうことを「Savoring(セイバリング)」というのですが、やり方はとてもシンプルです。
たとえば、朝起きて「あ~、今日もすがすがしいなぁ」

お茶を飲みながら「いい香り!あったまるわぁ~」

お弁当を食べながら「美味しいなぁ、エビフライもプリップリ」

仕事を終えて「今日もよくがんばったなぁ。あっ!きれいな夕日」

お風呂で「気もちいい~、いやされる~」

「ビール、うめえなぁ」

「家族みんな元気で、幸せだなぁ」

「いつも、よく頑張ってくれてるよな。ありがたいなぁ」

「こち亀、おもしろいなぁ。最高だなぁ」

「布団、気持ちいいなぁ」

ほかにも…
流れる雲をただただ眺めたり、

はしゃぐワンちゃんを、ほほ笑ましく思ったり、

ヘルメットの中学生をみて、「あの子にも、きっと夢があるんだろうなぁ」と考えたり。

このように、いったん立ち止まって、普段の何気ない日常を、深く味わう。
それが、セイバリング。
深く味わうから、幸せになる
普段の生活で見過ごしてしまいがちな「ほんのささやかな喜び」であっても…
「うれしい」「おいしい」「かわいい」「気持ちいい」「しあわせ」「ありがたい」「最高!」という言葉をつかって深く味わうことで、それは「深い喜び」として脳に記憶されます。

そして、それらの記憶の中心に「自分は幸せだ」というセルフイメージが浮かび上がってくる。

だから、常に幸せでいられるんですね。
心理学の研究でも…
「深く味わう回数が多い人は、とくに良いことがなくても、ポジティブな気分をキープできる」
だけでなく、ストレスに強いとか、鬱になりにくいということも分かっています。
反対に…
「味わわない人は、大きな喜びを感じたときにだけ、ポジティブな気分になる」

- テレビをみて笑った
- 仕事で褒められた
- 旅行に行った
- 確変が止まらない
など、一瞬一瞬しかポジティブな気分になれないということ。

これではある意味、不幸ですよね。
日常を深く味わう習慣のある人と、味わわない人。

ぱっと見、何の違いもありませんが、日々の幸福感や充実度はぜんぜん違ってくるのですね。

ヘレン・ケラーは、なぜ幸せなのか?
みなさんご存知、ヘレン・ケラー。

ヘレン・ケラーは、赤ちゃんのときに視覚と聴覚を失ってしまったにもかかわらず、幸せで力強い人生を生き抜いたという素晴らしいかたですが…
あるとき、ヘレンの友人が、森の中を一時間ほど歩いてヘレンのもとへやって来ました。

ヘレンは尋ねます。
「森の中はどうだった?」
「別に何も…」

その言葉にヘレンは衝撃を受けます。

「森の中を1時間も歩いて、何一つ味わっていない。それでは絶対に幸せになれないじゃん!」
この出来事をきっかけに、ヘレンは1つのエッセイを書きました。
ご紹介させてください。
「目の見える3日間」
目の見えない私から、目の見えるみなさんにお願いがあります。
明日、突然目が見えなくなってしまうかのように、すべてのものを見てください。

明日、耳が聞こえなくなってしまうかのように、人々の歌声を、小鳥の声を、オーケストラの力強い響きを聞いてください。

明日、触覚がなくなってしまうかのように、あらゆるものに触ってみてください。

明日、嗅覚と味覚を失うかのように、花の香りをかぎ、食べ物を一口ずつ味わってください。

五感を最大限に使ってください。
世界があなたに見せてくれているすべてのもの、喜び、美しさを讃えましょう。

「味わおうと思えば、いくらでも味わえるよ。そして味わった分だけ、人は幸せになるのですよ」ということでしょうね。
幸せな人の頭の使い方②
つづいて、幸せな人の頭の使いかたの2つ目は、こちら↓
ゼロサムで考えない
ゼロサムというのは…
お団子が4本あったときに、お兄ちゃんが3本食べたら、自分の取り分が1本になってしまう。

このように、「誰かが得をした分だけ、他の誰かが損をする」というのがゼロサム。
たとえば賭け事は、誰かが儲けた分、誰かが損をするわけですから、完全にゼロサム。

でも、「幸福」はゼロサムではないんです。
みんなで幸せになることもできるし、みんなで不幸になることもできますからね。

幸福は、ゼロサムではない。
それなのに、幸福をゼロサムで考えてしまう人も少なくないんです。
ゼロサム思考で不幸になる
たとえば、誰かが褒められたら、自分がミジメな気分になる。

友だちに彼氏ができたら、自分が置いてけ堀になった気がする。

となりの主人が高級車を買ったら、自分の車が急にポンコツに思えてくる。

同僚がTOEICで800点をとったら、自分がダメな奴に思えてくる。

このように、幸福をゼロサムで考える人は…
他人が上がったら自分が下がり、自分が上がったら他人が下がるというように、「人との比較」で自分の幸福を計ってしまう。

それが更にひどくなると…
「自分だけ良ければいい」「他人の不幸は蜜の味」という、イカゲーム的な寂しい考え方におちいってしまう人もときどきいます。
こちらをご覧ください。

「幸福のパラドックス」と言うのですが…
日本は1950年代以降、物質的な豊かさは劇的に向上したのに、幸福度はさっばり上がっていない。
わたしたちは、徳川家康もうらやむような豊かな生活を送っているのに、なぜ幸福度が上がらないのか?というと…
人との比較で「幸せの度合い」を計っている人が少なくないから。
周りの人と比較していたら、どれだけ豊かな社会になっても幸福度はなかなか上がらないのですね。

だから、幸福をゼロサムで考えるのは、やめたほうがいい。
ゼロサムで考えないから、幸せになる
一方、幸せな人は、「誰かが幸せになったからって、自分の幸せが減るわけじゃない」と思っています。
なので、考え方がとてもシンプル。
誰かが褒められたら、「やったじゃん!」。

友だちに彼氏ができたら、「良かったじゃん!」。

同僚がTOEICで800点をとったら、「お前すごいなぁ!」。

このように、他人の幸せも、自分のことのように素直に喜べる。

だから、ゼロサム思考の人と比べて、何倍も幸せになるんです。
ゼロサム思考になる意外な原因
では、ゼロサム思考の人と、そうでない人とでは、いったい何が違うのか?
生まれつきの性格なのか、それとも育った環境なのか?
実は、そうではないんです。
ゼロサム思考になってしまう一番の原因は…
なんと、睡眠不足。

人は睡眠不足になると、自動的にゼロサム思考が増加して、幸福度がみるみる下がってしまう。

反対に、睡眠をたっぷりとれば、心に余裕が生まれて、人の幸せも素直に喜べる、ということですね。

というわけで、ここのポイントをまとめると…
●ゼロサム思考だと、人との比較がクセになり、幸福度が下がってしまう
●ゼロサム思考をやめれば、人の幸せが、自分の幸せになる
だから、たっぷり眠って、ゼロサム思考とはおさらばしましょうということですね。
幸せな人の頭の使い方③
幸せな人の頭の使いかたの3つ目は、こちら↓
未来に楽しみを設定する
ちょっと想像してみてください。
「今週末は、待ちに待ったディズニーランド!」

そんなときは、もうその時点ですでに幸せですよね。
旅行の準備も、車の洗車も、すべてが楽しく感じられる。

仕事だってハリが出る。

なぜ、そのようなことが起こるのか?というと…
喜びとやる気のホルモン・ドーパミン
ドーパミンは、楽しいことをしている最中に分泌されますが、もっとたくさん分泌されるのが、その手前。

人は、未来に楽しみが待っているというだけで、幸せな気分になり、やる気もアップするんです。

幸せな人は、この原理を知っている。
だから、未来に楽しみを設定するんですね。
わかりやすい例で…
「仕事のあとの一杯が楽しみだ」と思って仕事をする人と、
仕事が終わってから、「飲まなきゃやってられない」と思って酒をつぐ人。

この違い、わかりますよね。
二人とも、やっている事はまったく同じ。
仕事をしてから ⇒ 酒を飲む
違うのは…
「仕事のあとの一杯」という楽しみを、自分で設定しているかどうか。
「あの美味しい一杯」が心の中に見えている人は、ドーパミンが分泌されて、仕事にも身が入る。

見えていない人は、ドーパミン不足になって、夕方ごろにはグッタリしてしまう。
5時が来るまで、ガンジーのように耐え抜かねばならない。

この差はデカいですよね。
だから、事前に楽しみを設定しておくことが大事なんです。
楽しみは、どんなことでもOKです。
「今夜は一杯やりながら、映画を一本みるぞ!」
「明日はサウナで、体を整えよう!」
「週末は、一人キャンプに行こうかな」

楽しみが多ければ多いほど、ドーパミンがたくさん分泌されます。
仕事にもハリがでます。

ちなみに、ぼくは温泉が大好きで、一年に100回くらい日帰り温泉にいきます。
ドライブも好きなので、平日でも時間があれば、夜景を見に行ったり、けっこう遠くまでラーメンを食べにいったりとか。

晩酌は、アジの開きがあれば最高の幸せ!
そんな楽しみを心待ちにしながら、いつも仕事を頑張っています。
未来の楽しみが見えていれば、今がイキイキします。

お小遣いでできる範囲で、平日にもたくさん楽しみを設定してみてくださいね。
まとめ
今回ご紹介しました、幸せな人の頭の使いかたは、この3つ。
①深く味わう(セイバリング)
②ゼロサムで考えない
③未来に楽しみを設定する
普段の何気ない日常を深く味わったぶんだけ、人生の幸福度は上がっていきます。

たっぷり眠ることで、ゼロサム思考が減り、人の幸せも自分の幸せになります。

未来に楽しみを設定することで、ドーパミンが分泌され、やる気と幸福感がアップします。

ツラい仕事も乗り切れます。
たっぷり眠り、楽しみを設定したら、深く味わいながら生活する。

3つとも、やってみると楽しいことばかりですからね。
この3つを生かせば、自分史上最高の幸せが、すぐにやってくると思いますよ。
以上、「だからしあわせ!」幸せな人の頭の使い方・3選でした。
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