「この人と話すと楽しいな。もっと話していたいな」と思う人もいれば…
「この人と話していても、つまらない。もう帰りたいな」と思う人もいますね。
この「なぜか好かれちゃう人」と「なんだかつまらない人」、
いったい何が違うのか?
それは、ビックリするくらいほんのわずかな違いです。
このほんのわずかな違いを実践するかどうかで、相手に与える印象がぜんぜん違ってくるんです。
というわけで今回は、なぜか好かれちゃう人の共通点を厳選して2つご紹介させていただきます。
2つとも、誰にでもできる簡単なことですからね。
早速、明日から実践して、素敵な人間関係を築いていってくださいね。
なぜか好かれちゃう人の共通点①
なぜか好かれちゃう人の共通点、その1つ目はこちら↓
「あいうえお」を多用する
いきなり、なんのこっちゃですが…
会話をしていて、話が盛り上がる人もいれば、なぜか白けちゃう人もいますよね。
いったい何が違うのか?というと、答えは簡単で「驚き」。
「えっ!本当」「わかるわ~!」「すっご~い!」というように、よく驚く人と会話をすると、話が盛り上がる。
反対に、「へぇ~」「なるほど」「そうなんだ」というように、ぜんぜん驚かない人と話をすると、雰囲気が白けてしまう。
なので、人と話すときはたくさん驚いた方がいいのですが…
人と話すたびにテンション上げ上げで、驚いてばかりいたら、こっちが疲れちゃいますよね。
では、他にいい方法はないのか?というと、それが「あいうえお」なんです。
「あっ!」
「いいね!」
「う-ん」
「えっ!」
「おーっ」
なぜか好かれちゃう人は「あいうえお」が多い
なぜか好かれちゃう人は、この「あいうえお」を頻繁に使います。
たとえば、わかりやすいところで、千原ジュニアさん、マツコ・デラックスさん、タモリさん。
「えっ!マジっすか!」
「おーーー」
「あーーーっ」
「うん、わかるわ~」
「あっ!そういうことね」
「おーっ!いいわねぇ」
「うーん、美味いね」
「おっ!北海道出身」
「ほおーっ!いいね!」
この他にも…
鶴瓶さん、所ジョージさん、出川哲朗さん、ウド鈴木さん、岡村隆史さん、いとうあさこさんなど、なぜか好かれちゃう人はみんな、「あいうえお」を繰り返し使います。
「あいうえお」がなくても会話は成立しますが、それをあえて使っていくということですね。
「そうなんだ」じゃなくて、「あっ!そうなんだ」
「なるほど」じゃなくて、「うん!なるほど」
「すごいね」じゃなくて、「えーっ!すごいね」
「よかったね!」じゃなくて、「おーっ、よかったね!」
会話の中に「あいうえお」をたくさん入れると、それだけで話が弾みます。
また、「あなたの話をしっかり聞いていますよ」「興味がありますよ」というメッセージが相手に伝わります。
その結果、相手は「あー、楽しかった。またあの人と話がしたい」となるわけです。
「あいうえお」は、その手軽さからは想像もできないほど、大きな効果がありますからね。
これを口癖にすれば、好感度が一気に急上昇していくと思いますよ。
なぜか好かれちゃう人の共通点②
というわけで、なぜか好かれちゃう人の共通点の2つ目は、こちら↓
バケツに水を入れる
これまた、なんのこっちゃですが…
アメリカの著名な心理学者ドン・クリフトンが提唱する「バケツ理論」というものがあります。
「バケツ理論」
①子どもから大人まで、人は誰でも、心の中にバケツを持っている
②バケツに水を注いであげると、相手は幸せになる
③すると、相手もこちらのバケツに水を注いでくれる
④二人とも幸せになり、信頼関係が築かれる
これが「バケツ理論」。
家族だけでなく、友達同士、恋人同士、職場の人間関係でも「バケツ理論」は同じです。
バケツに注ぐ「水」とは?
では、バケツに注ぐ「水」とは、いったい何なのか?
水を大きく分けると、4つになります。
認知:覚えてもらう
肯定:考えを認めてもらう
関心:興味をもってもらう
称賛:褒めてもらう
人は誰でも、この「4つの水」を欲しがっている。
だから、水を注いであげられる人は、誰からも好かれるし、
相手からも水を注いでもらえますよ、というのが「バケツ理論」です。
ジャブジャブと効率よく水を注ぐには?
でも、せっかく水を注ぐのなら、チョロチョロ注ぐよりも、ジャブジャブと効率よく注ぎたいですよね。
というわけで最後に、効率よく水を注ぐ秘訣を1つずつご紹介させていただきます。
「認知の水」を効率よく注ぐ秘訣
まず1つ目の、「認知の水」を効率よく注ぐ秘訣は…
ネームコーリング
ネームコーリングは、過去に何度もご紹介していますが、相手の名前を呼ぶこと。
「田中さん、おはよう!」
「そういえば田中さん…」
「さすが田中さん!」
このように、会話の中に「相手の名前」をときどき挟む。
これが、ネームコーリング。
アメリカの研究ですが…
学生たちに「クッキーを買ってくれないか?」と一人ずつ頼んでまわってときは、55%の学生しか買ってくれませんでした。
次に、「ジョン、クッキーを買ってくれないか?」「ナオミ、クッキーを買ってくれないか?」と名前をつけて頼んだときは、なんと90%の学生がクッキーを買ってくれました。
これを「バケツ理論」でいうと…
「認知の水」を注いだら、相手はお返しに「関心の水」を注いでくれた。
その結果、少しだけ信頼関係が深まったということですね。
ネームコーリングをつかえば、いくらでも簡単に水を注げますからね。
使わない手はないと思いますよ。
「肯定の水」を効率よく注ぐ秘訣
つづいて、「肯定の水」を効率よく注ぐ秘訣は…
共感
中でもおすすめなのは、「わかる」と「よね」。
「わかる」
「そうだよね」
「美味いよね」
「行ってみたいよね」
「困るよね」
「ひどいよね」
「がんばってるよね」
人は、自分の気持ちを分かってもらえると、嬉しくなります。
また、共感されたときに、愛のホルモン・オキシトシンが分泌されます。
オキシトシンは、「癒し」と「安心」のホルモンであると同時に、「目のまえの人を好きになる」という効果もあります。
なので、「わかる」と「よね」をつかって、「肯定の水」をジャブジャブ注いでいきましょう、ということですね。
「関心の水」を効率よく注ぐ秘訣
つづいて、「関心の水」を効率よく注ぐ秘訣は…
フォローアップ・クエスチョン
これも、何度かご紹介していますが…
フォローアップ・クエスチョンとは、「質問と相づちで、相手の話を盛り上げる」こと。
明石家さんまさんが分かりやすいのですが…
「うんうん」(相づち)
「なんでや?」(質問)
「ホンマかいな!」(相づち)
「いつからや?」(質問)
「すごいなぁ!」(相づち)
「ほいでほいで?」(質問)
このように、質問と相づちで、相手の話を盛り上げるのが、フォローアップ・クエスチョン。
人は、「自分の話に興味をもってくれる人」を好きになります。
また、「自分のことを話しているとき」は、美味しいものを食べているときや、お金をもらったときと同じくらい、脳は快感を感じているそうです。
だから、「この人ともっと話したい!また会いたい」となるのですね。
ハーバード大学の調査でも…
「フォローアップ・クエスチョンをつかう人ほど、異性にモテる」という結果が出ています。
フォローアップ・クエスチョンは、「関心の水」を注ぐベストな方法。
やってみると、意外と簡単ですからね。
ぜひ活用して、ジャブジャブと水を注いでみてくださいね。
「称賛の水」を効率よく注ぐ秘訣
最後は「称賛の水」を効率よく注ぐ秘訣。
これは、当たり前ですが、相手をたくさん褒めること。
とはいっても、、人を褒めるのは、意外と難しいものです。
ビジネス書などを読むと…
「褒めるところが見つからないときは、服装や持ち物を褒めましょう」とよく書いてありますが、実際にやってみると、それすらなかなか出てこない。
無理して褒めても、なんだか嘘っぽくなってしまいます。
では、どうすればいいのか?
なにか簡単な方法はないのか?
というと、これがあるんです!
シンプルだけど、とっても優れた方法が。
人を褒める簡単な方法
それが、事前に褒め言葉を考えておくこと。
「部長は頑固だけど、いざとなると頼りになるよな」
「吉田さんはおっちょこちょいだけど、毎朝いい笑顔であいさつしてくれるよな」
「うちの妻は、けちん坊だけど、上手にやりくりしてくれてるよな」
どんな人でも、いいところが必ずあります。
それを事前に探しておけば、ベストなタイミングでサラッと褒め言葉が出てきます。
いとも簡単に、褒め上手になれます。
また、褒め言葉は「その人の心のなかで、何度も繰り返される」という性質があるので、バケツの水は勝手に増えていきます。
バケツ理論のなかでも、「称賛の水」は最強ですからね。
「相手のいいところ」を事前に探しておけば、どんどん人を褒められるようになると思いますよ。
まとめ
なぜか好かれちゃう人の共通点は、この2つ。
・「あいうえお」を多用する
・バケツに水を注ぐ
そして、効率よくバケツに水を注ぐ秘訣が…
・名前をたくさん呼ぶ(認知の水)
・「わかる」と「よね」で共感する(肯定の水)
・質問と相づちで、話を盛り上げる(関心の水)
・事前に「いいところ」を探しておく(称賛の水)
この中から、1つでも2つでもいいので実践すれば、コミュニケーション力が飛躍的にアップするはずです。
最後に、本を一冊ご紹介させてください。
「しあわせのバケツ」
「バケツ理論」を分かりやすいお話にした絵本ですが、世界中でたくさんの賞を受賞しています。
ぼくの場合は、これを読むたびに、心がホッコリ優しい気持ちになれます。
みんなのバケツに水を注ぎたくなります。
とってもいい内容ですからね、子どもから大人まで、すべての方におすすめです。
コミュニケーションの本を一冊読むより、ずっと役に立つと思いますよ。
以上、なぜか好かれちゃう人の共通点でした。
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