・イライラすることが多い人
・心配・不安が多い人
・トラブルが多い人
そんな方に、ぜひ読んでいただきたい『私の領域理論』。
これを知ると、今よりずっとラクに、ずっとすがすがしく生きられると思いますよ。
イライラしないための方法「私の領域理論」とは
「私の領域理論」は僕の造語ですが、
これを覚えておくと「イライラ・トラブル・不安」など、様々な問題を30パーセントぐらいは減らせるはず。
まず最初に「私の領域」からご説明させていただきます。少々お付き合いください。
「私の領域」ってナニ?
ボーリングの場合…
「ピンを狙って投げる」までが「私の領域」。
いったんボールが手を離れたら、
そこから先は「私の領域外」になります。
「私の領域外」になったら…
いくら祈っても、結果は1ミリも変わらない。
倒れなかったピンを、走っていって蹴り倒すわけにもいきません。
当然のことですよね。
つまり、
自分でコントロールできる範囲が、
「私の領域」です。
しかし、「心」の話になると…
「私の領域」の外まで出ていって、自ら「イライラ」や「トラブル」を引き起こしてしまっているケースが多いのです。
たとえば、今のぼくの場合…
「為になるブログを一生懸命書く」というのが、私の領域。
いったん[投稿ボタン]をポチッと押せば、ブログは「読者さんの領域」になります。
すると…
ブログに対して、いろんな意見がやってきます。
「ためになった」と褒めてくれる人もいれば、
「気分が悪い」と批判する人もいる。
でも、読んだ人がどう思うかは、その人の自由。
「読者さんの領域」ですからね。
それをムキになって、
「批判した人の領域」まで入っていき、議論を戦わせたら…
きっとブログは炎上するし、ぼく自身も心を病んでしまいます。
野球のイチロー選手も、きっと同じだと思います。
「懸命にトレーニングし、バットに当てる」までが、イチローの領域。
その結果が悪くて、ファンに批判されようとも、それは「ファンの領域」。
だから、イライラしない。
「私の領域内で、できること」だけに集中しているのです。
だから、イチローはいつも清々しくいられるのでしょう。
「私の領域」にいれば、イライラしない
「病院の待ち時間」に対するクレームが、最近グッと減ったそうです。
その理由は「スマホが普及したから」。
スマホに集中している人は、
「私の領域」の中にいるからイライラしないで済みます。
しかし、
スマホや本を持っていない人は、
退屈で「私の領域」にいることができず、ついつい「相手の領域」に心が入ってしまう。
「こんなに待たせて、何やってるんだ!」と。
[台風のため東海道本線は運休]なんて時も…
「私の領域」にいられる人は、
バスやタクシーに切り替えたり、本を読んで時間を潰したりできます。
しかし、
「相手の領域」に入ってしまう人は、イライラして駅員さんに食って掛かります。
「子どもの領域」に入ってしまう親
「子どもにイライラする」という親御さんも、たいてい「子どもの領域」に入ってしまっています。
たとえば…
「野菜も食べなさい!」と言うのは親の領域ですが、
食べるかどうかは「子どもの領域」です。
子どもが食べなかったとき、
私の領域にいられる人は…
「次回は、味付けを変えよう」と料理を工夫したり、
「サッカーのレギュラーになりたかったら、野菜を食べて体づくりをしようね」と、言い方を工夫したり。
「私の領域内」で解決策を探すのです。
しかし、
「子どもの領域」に入ってしまう親は
「食べるまでは絶対許さないわよ!」とばかりにイライラし、ガミガミ言います。
倒れなかったボーリングのピンを、蹴り倒しに行くのと同じですね。
ペットのワンちゃんが、新しいペットフードを食べないからといって「無理矢理、口に放り込む」ような飼い主はいませんよね。
「明日、違うのを買ってくるわね♪」と、私の領域内で解決するのが普通です。
それと同じように…
子どもに対しても、私の領域内で解決していけば、イライラすることを減らせるし、子どもとのトラブルも減らせるはずです。
ちなみに…
仏教の禅では、このことを「随所に主となれ」と教えています。
まとめ
「私の領域にいられる人」とは、
自分ができる範囲のことだけに取り組む人。
これができるようになると…
「自分の人生を、自分自身がコントロールしている」という感覚を持つことができる。
つまり「自分軸」で生きられるようになります。
反対に、「他人軸」で生きている人は…
「あの人のせいで…」
「環境が悪い」
「ああ、私の人生ツイてない」
と、愚痴や不満のオンパレードになってしまう。
なにか問題が起きたときに…
「私の領域から、はみ出していないかな?」
「私の領域内でできることは、なんだろう?」
というように、ちょっと考えてみる。
それだけで、
イライラ・トラブル・不満などを、グッと減らせると思いますよ。
以上、イライラしないための方法「私の領域理論」でした。